森野に1行だけ書けたことを報告するミコ。嬉しさからテンション高く報告する。
事件に首突っ込ませたかいがあったと喜んだのだったが、タイトルは『イップス刑事(デカ)』、「この刑事はイップスだ」の1行でがっかりの森野と褒めてほしいミコ。
今まで文字を打つことができなかったのだからすごいことなんだけど、私もちょっとガッカリしちゃったよ。
今日の事件は「法廷画家は誰がために」
板野恭二(渡部篤郎さん)は、ある女性の人物像を描き上げようとするが、なかな描けない。写真に向かって、「この絵は必ず完成させるから」と声をかけるのだった。
ミコの運転手をしている坂浦は、喫煙所にいた。 ギュウギュウの喫煙所に、吸いたい人は大変だなぁと思って見てしまう。
ミコはタバコを吸うこと知らなかったようだ。
ミコと坂浦は、裁判の傍聴に来たのだ。ミコがコメンテーターとして出演する朝の情報番組にも取り上げられる程の注目された事件で、死亡事故が起きた原因は大手建設会社による不当な圧力が原因だったのか⁈とその責任を争う裁判を傍聴するようだ。
坂浦はミコが傍聴していることがバレたら取材どころではなくなっちゃうとサングラスを渡すが、ミコは、みんな裁判に注目してて隣の人のことなんか見てないんだからというのだ。
普通は見ないけど、ミコは最初に周りの人の顔をさりげなくチェックするようだ。坂浦に左隣に座っている人はどんな人が座っているのか問題を出すミコ。隣は法廷画家の人のようだ。
法廷画家の絵を見て上手さに驚くミコ。
「絵の中に隠された謎を解くミステリー、面白いかも」と小説のネタを考えるミコだった。
発言のままに書いてみたらいいのでは?なんて思ってしまうが、私はパニック障害があるので、近いものを感じる。苦手になってしまったものを克服するのが難しいんですよね。
「大手建設会社には何らの過失もなかったのではないですか?」の杉本弁護士(田中要次さん)の言葉に、法廷画家の板野は描く動作が止まったことに、ミコは気づき驚くのだった。
閉廷後、ミコたちは別の法廷へと向かった。ミコの弟・慧が担当しているテレビドラマの制作現場で起きたパワハラ事件の裁判だった。こちらはマスコミが取り上げていないので、傍聴席はガラガラだった。マスコミが取り上げていない裁判なのに、先程一緒だった法廷画家⁈がいた。
ミコはパワハラの内容に怒りを覚え、つい声がでてしまった。裁判長から「傍聴人は静粛に」と注意される。恥ずかしい慧であった。
た。
法廷が終わり、慧に誕生日プレゼントを渡すミコ。派手なネクタイをプレゼントするのだった。
裁判所でたところで森野と会うミコ。
森野は、裏庭で屋上から転落したとみられる遺体が発見されて来たというのだ。
「事故の可能性もあるので、首の方は突っ込まないでいただけると…。」と伝えたが、ミコは「首突っ込ませていただかないと」と突っ込む気満々。
慧は「すいません、いつも姉がご迷惑をおかけして」と森野に挨拶をする。
森野は「完全な知人の森野徹と申します。いや、あの、ホントお姉さまにはお世話になって…。お世話になってるわけじゃないですけども。まあ、こちらがお世話させてもらってるんですけども」と慧に挨拶するのだった。
死亡したのはさっき傍聴していた裁判の弁護をしていた杉本弁護士だった。遺体の背中が汚れているのに気がつくミコ。「事故や自殺ならもっと真下に落下するはずなんですけど、こんだけ離れた場所に落下するってことは誰かが突き落とした可能性が高い」と森野は話す。
「杉本先生、結構、恨まれてたからな」と話す慧。
「怨恨の可能性が高い」と樋口は森野に話をする。
森野はなぜ被害者が屋上に行ったのか気になるのだ。ミコは「遺体からタバコの臭いがするから、かなりのヘビースモーカーでタバコが吸いたかったからじゃないか?」と推理する。帰り道なんだから正面玄関の喫煙所に行けばいいじゃないですか、他に理由があったのだろうと森野は思うのだった。
「屋上に上がると殺人事件にぴったりだ」と思うミコ。裁判所の屋上に普通誰も来ないことを知っている人がここを犯行現場にし、杉本さんを呼びだしたんだろうと森野は思うのだった。背中の汚れは鑑識によると黒鉛、鉛筆のかすではないかと樋口は森野に伝える。
ミコと森野は板野さんのところに行く。ミコはわざと鉛筆を落として手の小指側を見る。手の小指側が鉛筆で汚れていた。
「杉本さんが何者かに突き落とされたので、犯人に心当たりはありませんか?」と森野は聞き出す。「杉本さんに強い恨みを持つ人物だと考えてます」と森野は板野に伝えるのだ。「私は杉本さんを恨んでいる」と話をする板野。「殺意があったということは認めるんですね?」と森野は確かめると、「殺意と恨みは違う」と板野は答えるのだ。11時30分ごろ何をしていたか確認すると、505号の法廷で絵を描いていたと話をし絵を見せる板野であった。ミコは確かにいたことを証明するのだ。
刑事に疑われているのに余裕だなと思う森野。
「杉本さんの死亡推定時刻を知る前からなんですよね」と疑う森野。「確かに。そもそもあのアリバイ何か出来過ぎてる気しない?」とミコも怪しく思う。
「あのとき傍聴してた裁判って法廷画家に依頼が行くような大きいものじゃなかったんですよね。」「ミコさんも引っ掛かってるんですよね?」と森野は話をする。
「遺体には犯人の指紋は検出されなかった。犯人が指紋を残さないように押したとしたら…。」「あれだけ鉛筆で汚れた手なら背中に付いても不自然じゃない。動機があって犯人像にも当てはまる。あとはアリバイさえ崩せれば。」と話をするミコであった。
慧さんを産んだときにお母さんが亡くなってしまったんですね。ミコさんがお母さん代わりに面倒見てくれたんだ。慧さんはミコさんに幸せになってほしいと願っているんですね。そうだったんだ。
アリバイを偽装しているのは推測できるが、何らかの方法で、何らかは思いつかないのだ。
もう一度板野のところに行くミコと森野。
板野に「いつから法廷画家をやっているのか?」を聞くミコ。「妻がなくなってからなのでもう10年以上になる」と話をする板野。「それだけ長くやっていると絵を描くときの癖なんかもありますよね」とストレートに聞くミコ。
「左腕で絵を抱えるしぐさが印象的でした〜。」とミコは伝えると「ええ、あれが一番描きやすいので」と答える板野。「あれ、でも、杉本さんが殺された時間に開かれていた法廷では膝の上に紙を置いてましたよね。」とミコが伝えると、「ミコさん、それ証明できるんですか?」「裁判中ずっと見ていたわけじゃないですよね?」と森野はミコに確認するのであった。
ミコはせっかく核心に迫ったと思っていたのに、森野は拘束する根拠に乏しいと話しをする。「ホントに事件解決する気あるの?」とミコは森野に怒りをぶつけ、森野にどうせ逃げるんでしょ「ひきょう者」と何度も言ってしまうことで森野はイップスが発動してしまった。
折角板野からの言葉は阻止したのにね。
「ミコさん、もう現場には来ないでください」と森野は伝え、どこかへ歩いて行ってしまったのだ、
慧から100%お姉ちゃんが悪い。追いかけたほうが良いと言われてしまう。
森野さんだって苦しいのに姉ちゃんのイップスが治ればって事件に関わらしてくれているのにって。
8年前、あの模倣事件を捜査してた人と偶然会うなんて、運命かもよ。
慧は黙ってあの事件のことを調べていたのだ。
事件の取材が出来ているのは森野さんのおかげだとミコに諭すのだった。
怪しく撮っていたけど、ミコの小説の模倣犯事件だったんですね。その事件で森野はイップスに、ミコもイップスになってしまったのかな?そして、慧を疑ったような目で見てしまったよ。
森野と人違いをしてしまい、見当たらないのだった。
森野を探している時に、倉庫で自殺があったようだ。「すべてが終わった」「これで妻と娘のところにいける」
倉庫で自殺した人は、榊という人でしょうか⁈
「アリバイは崩れた」と森野にメールする。
森野から返事がないので慧に頼み事をする。
板野はやりかけの奥さんの絵に取り掛かる。
しかし、上手くかけない。
ミコは、板野家にやってくる。
板野に依頼しているテレビ局の人から聞いたとのこと。
奥様の絵に気がつくミコ。
悲しい顔に見える。
15年ぶり書き直そうと思って取り掛かったようだ。
「なぜ、描けなくなってしまったのか」を聞くミコ。「妻を失ったからでしょうね」と答える板野。杉本さんを殺したことで「その喪失感は克服できましたか?」とたずねるミコ。「私にはアリバイがあります。あなたが証言してくれた。」と答える板野。「それはあなたが書いた筋書きでしよう?でも本当のストーリーは違う。杉本さんが殺された時、あなたは本当にあの法廷にいたんですか?」と確認するミコ。「そうじゃなきゃ、この絵は描けません。」と再度絵を見せる板野。
「服装までは調べられませんよね。私がこの絵を完成したら証拠として認めてくれますか?」という板野。
仕上げる板野。「あなたはあの法廷にはいなかったんですね」とミコは伝える。「この絵を見ても信じてもらえないんですか?」に「この絵を見たからそう断言できるんです。慧しているネクタイ。裁判が終わった後に私がプレゼントしたものなんです。」自分の絵でアリバイが嘘だったということを証明してしまった。共犯者がいるということ。初めて会ったとき、ミコが裁判長に怒られたことをあなたは触れなかったことが引っ掛かっていた。あの法廷にいたのなら分かりますよね?どうして私が怒られちゃったのか。
怒られて良かったこともあるんですね。
この絵が完成するまではと思っていたのですが…。「杉本さんを殺したのは私です。」と自白する板野
罪を認め全てをお話しします。その代わり…。最後に妻との約束だけは守らせてくれませんか?
プレゼント何が欲しいか聞くと「私の絵を描いて」とお願いされる。完成直前に妻は事故に合ってしまった。それ以来、自分の絵が描けなくなってしまったのだ。
裁判は納得出来るものではなかったが、杉本弁護士は、15年前の裁判の後犯罪被害者や残された遺族を支援する会を立ち上げて多額の私財を寄付したという。
「もっと早くこのことを知ってればあなたが犯罪を犯す必要はなかったのに」と板野に伝える。
しかし、知っていたというのだ。それ私に関係あります?というのだった。
ずっと誰かを恨むことで生きるしかなかった板野。
あの人を殺せば描けると思ったんですが。
「もう、妻は帰ってこないんだ」と言って筆を置いた。
自首しに行く板野。
ミコは一緒について行った。
板野は死ぬつもりはなかった。ただ、もう一度描けるようになりたかっただけ。
慧に感謝するミコ。
あなたがいなかったら、私もああなっていたのかなと思って。
自白してくれたから事件は解決した。
私一人じゃ確実な証拠は見つけらんなかったから。
姉ちゃん森野さんに会ってから変わったねという慧。
森野はひきょう者と言われて、どこかへ歩いて行こうとしたら、何者かに襲われてしまったんですね。次回は森野が誘拐?
『歪な十字架』模倣事件。ミコの小説を模倣した事件が絡んでいるようだ。
次回はもっとも気になる事件になるのね。
人を殺しても解決しないよね。
自分を幸せになんて生きようなんてできなくなってしまうけど、恨んだら余計に人生がめちゃくちゃになってしまう。辛いけど、前を向かなきゃいけない。