何度か予告を観て、笑えるドタバタラブコメディーなのかなと思い、上映されたら観に行こうと思っていました。

 何も考えず、ただ、ハッピーエンドを迎える映画を観たいという方におすすめだ。

 韓国映画らしくユーモアあるハッピーエンドのラブコメ映画でした。



 《あらすじ》公式サイトから

 天才的な味覚を持ち、数々のヒット商品を手掛ける45歳の製菓会社の研究員チホは、家と会社を往復するだけの味気ない生活を送っている。ある日、チホは底抜けに明るく前向きなシングルマザーのイルヨンと出会う。不器用で不愛想なチホだったが、彼の優しさを目にしたイルヨンはチホをすっかり気に入り、半ば強引にチホを食事に誘ったりしながら距離を縮めていく。一方のチホには恋愛経験が全くなく、恋という感情が分からない。イルヨンに会うとドキドキするのは病気なのでは!?と薬局に駆け込む始末。未だ経験したことのない感情に戸惑うチホだったが、イルヨンとの日々が徐々に特別なものに変わっていく。そんな時、ある事件が起こり…



《感想》

 癖になる味を開発することが得意な天才的味覚を持った製菓会社の研究員チャ・チホ(ユ・ヘジンさん)45歳。決まった日課から絶対に外れることがなく、会社と家を往復するだけの人生で、食事さえも菓子で済ませていたチホは、ある日、出所した兄から借りてたお金を返しておいてと言われ、お金を返しにいく。大きな声で電話するおじさんがいて、近くにいた子どもにこんな話を聞かせてはいけないと思ったチホは、子どもをそらすためにあやすのだった。その姿をみたイ・イルヨン(キム・ヒソンさん)は、担当だったことをいいことに、私にもさっき子どもにやったことをみせてとはしゃぐのだった。

 イルヨンは何事も前向きにとらえる41歳のシングルマザーで、どんなことにもめげることなく、まっすぐに進む。ものすごく外交的で純粋な愛を夢みる彼女の姿に、とことんポジティブな一面がみられる。この金融会社はイルヨンもお金を借りていた会社だ。返せるお金もない。たまたま、働く人を募集しているのが目につき、ならば働かせてと、仕事を勝ち取るのだ。

 お金を返してもらうための電話って、私ならめげちゃいそうですが、イルヨンは、ポジティブで対応するのだ。イルヨンに合っている仕事だなと思った。

 チホはお兄さんに頼まれて返しにきただけなので、駐車代を金融会社の方が持ってくれるかと思っていた。そんなサービスはないと言われてしまう。

 仕方なく帰ると、イルヨンが追いかけてくるのだ。そして、階段からつまずき、チホは思わず避けてしまい、イルヨンは思いっきり倒れ脳震盪を起こしてしまった。

 大変だと思ったチホはイルヨンを背負って走るが、普段お菓子しか食べていない生活だったので、力が尽きてしまうのだ。二人は救急車で病院に運ばれることに。

 先に目覚めたのは、イルヨンだった。

 チホの携帯でチホの家族に連絡を取ろうとするが、繋がらない。連絡するのを諦め、目を覚ますのを待つのだった。

 チホは栄養失調だったのだ。

 イルヨンはお金を持っていなかったので、病院代を勝手に借りて支払いを済ませるのであった。

 お金を返したいと口実を作り、丁度栄養失調だったチホのために、食べ友になろうとイルヨンは提案するのだった。

 思いがけないきっかけで、誰に会ってもどんなことがあっても前向きなイルヨンに出会い、45歳にして初めての恋を知るのだ。イルヨンがスキンシップをしてくると驚いて逃げ、面白い人が好きだという彼女を笑わせるため、同僚からおやじギャグを真剣に学ぼうとする姿が可愛いかったりする。

自分がわからなくなり、薬局に駆け込み、病気かどうか聞くチホ。薬剤師さんがいい味をだしてくれる。

 

 チホとイルヨンの二人だけだったら、ストレートに上手くいったような気がするが、チホのお兄さんはダメダメな曲者で、二人を引き離してしまうのだ。

 そんなお兄さんには辛い過去があり、だんだん改心してくるのだった。

 あんなにお菓子の開発に命をかけていたのに会社を辞めてしまうチホ。

 でも、ラストはなるほどとなる。

 ドライブスルーが好きなチホ。

 ドライブスルーを体験したいイルヨン。

 二人の間に欠かせない食べ物が。

 イルヨンの娘さんも、チホのお兄さんもお手伝いをし、4人がいい関係を築いていくんだなとおもわせる終わり方で、あの終わり方良いなぁなんて思いました。