ミコにとって森野を題材に小説を書くのにあたっては、恋愛観や生活や過去が気になるらしい。
でもそこはミコ、想像で書いてよなんて思う。森野から情報をもらったら、森野の自叙伝になっちゃうじゃんなんて思ってしまうのだ。
ミコの小説は今までも忠実に聞いて、実際に基づいて書かれているのか⁈なんて思ってしまう。
森野から教えてもらえた情報は、「ケーキがすきだ」ということだけだった。
話をしている時に停電が起きた。
この停電が事件を解くカギとなっていた。
今日の事件は「パティシエの甘い偽装工作」です。
フランスの三つ星でパティシエになるのが夢だった金町環奈(香椎由宇さん)は、『Ebahi』のオーナー・小泉春樹(宮尾俊太郎さん)と恋人関係でもあった。
オーナーの春樹は、環奈の夢を叶えたいと思っていたが、環奈の夢はフランスに行くことではなく、春樹と一緒にこのお店でやっていきたい、春樹と結婚して子どもを産んでという願いに変わっていたのだ。
「お前の腕なら世界に通用する。そんな平凡なことを言うな」「俺に構っている場合じゃないだろう」と突っぱねられてしまったのだ。
環奈は「そんなにこのお店から追い出したいの?」と疑心暗鬼になる。自分が抜けたら、まだ来て1ヶ月も経ってない江原尚子(遊井亮子さん)にチーフパティシエをさせるというのだ。
江原尚子は春樹の元カノだ。「よりを戻したいんでしょ」とホテルに二人で入る姿の写真を見せるのだ。
頭の中は、春樹の言葉を聞ける状態ではなく、落ち着けと言ったって落ち着けるわけじゃない。こうなったら、何を話しても無駄なのだ。
環奈の目の前に、丁度良さげなものが目に飛び込んできた。そこに注目してしまい、全く春樹の話は聞いていない。後ろから目に飛び込んできたもので春樹の後頭部を殴りつけてしまった。
えっ、大事な人だったんじゃないの?なんて思ってしまうし、簡単に人を殴っちゃいけないよなんて思ってしまうのだ。
春樹?と声を掛けるが、返事がない。
「あなたがいなくなったら私、ここにいる意味ないじゃない」と環奈はいう。
そして、試作のケーキはゴミに捨て、凶器にしたものを処理する。
春樹が試作を作ったように見せかけるのだ。そして、床に落としたクリームで滑って、頭を打った風に見せかけるのだった。
えっ、春樹のこと好きだったんじゃないの?助けたりはしなくてよかったの?もしかしたら、助けられたことはなかったのか?なんて思うのだが、人は感情的になって、自分を守ろうとするとこんな風になってしまうのかもしれないと考えてみる。
なぜか夜遅くに明日届けて欲しい果物を発注するのだ。果物が凶器だったのだろうか⁈
ミコさんが来るかモンブランでかけをする警察の二人。
森野はまだ来ていないのに、現場に入るミコ。
森野のバディーである樋口から、森野は2回連続現場に来るなんてここ数年ないと言うのだ。
でもミコは、「あいつはくる。分かるの。私も一緒だから」なんて伝えるのだ。
「とにかくかけてもいいよ。森野は絶対来る。」3人の警官は来ないにかけるのだ。ミコさんだけくるにかけるのかと思ったら、「私も来ない方に」変えるのだった。四人で同じになったらかけにならないじゃないですかと話をしていたら、森野が登場する。森野に「最後の最後で私のこと信じてくれないんですね」なんて言われてしまうのだ。
「森野が2回連続くるのは奇跡だ」と言われてしまうが、ケーキ目当てできたというのだった。
森野は人気店の厨房に入れて喜ぶ。
「死因は頭部を強打したことによる脳挫傷の可能性が高いとのこと」だった。
「死亡推定時刻は昨夜9時から9時半の間」
「床と被害者の靴の裏にクリームが付着していることから滑って転倒した際に後頭部を地面に打ちつけた可能性が高い」とのことだ。
「近隣で発生した火災で電線が切れたのが原因」で2時間停電になったそうだ。
「被害者は調理中、停電に見舞われて、明かりを探して動いたときに床に落ちていたクリームを踏んで滑ったのではないか?」との見立てのようだ。
ラムネを食べます森野。
「ご遺体の解剖結果でたら教えて」と樋口に伝える森野。
ミコも森野に気になる点をみつけたと伝える。
昨夜被害者と最後に会った環奈に会いに行く二人。
「最後かどうかわかりませんけど、確かに閉店後8時に新作メニューの開発のため、彼と一緒にいました」と環奈はいう。
ミコが気になったのは、最後にゴミを捨てられた人は誰か?どうして捨てたのかが気になるのだ。しかし、環奈は、「私が捨てた。当然でしょ。食べ物を取り扱うんです。虫とかネズミとかが寄ってきたら店の信用に関わりますから」と話をする。
「小泉さんはまさに調理中だったのに、あなたが帰った後にゴミが出る可能性だって考えられる。どうしてもうゴミはでないって思ったんですか」と追求するのだった。
「彼にもうゴミはでないから捨ててくれと言われたからゴミを出した」と環奈はいうのだった。
森野のイップス発動してしまうフレーズが環奈の口から出かかっているので、ミコはそれを阻止する。
そこに、江原尚子が登場する。
「大事なお客さまにケーキを振る舞わなければならないんです。申し訳ありませんが、この辺にしていただけませんか?」とお願いされる。
環奈は尚子に冷たい態度をとる。
「仲良くも悪くもない。ただ職場が一緒なだけ。興味ないんで」なんていうのだ。
ここで興味がないと言ったら、興味ありありと言っているようなもんじゃないの?なんてツッコミたくなる。
今日、フランスの三つ星レストラン、シェ・エルナンデス料理長に、環奈のケーキを食べて欲しいとオーナーが頼みこみ、気に入ればスカウトして欲しいと話をしたとのこと。環奈は、フランスの三つ星でパティシエになるのが夢だったからと話を聞く。
ミコは、環奈と尚子とオーナーで三角関係だったのではないかと疑うのだ。
考えごとをしたいという森野。考えていることは、どうやったらここのケーキが食べれるかだった。
ミコは第一発見者のところに聞きに行く。
この第一発見者はゴシップニュースが大好きという。ならばと、亡くなったオーナーと二人のパティシエの関係を聞き出すのだ。噂で尚子とオーナーは浮気していたこと。もともとオーナーと尚子は付き合っていたこと。尚子がフランスにパティシエの修行に行った際に別れたみたいだ。しかし、帰国してからまたそういう関係に戻ったらしいという。高級ホテルのグラージ東京でオーナーと尚子はあいびきしている噂もあったようだ。オーナーは環奈さんをこの店から追い出そうとしていた噂もあったようだ。尚子さんを新しいパティシエとして雇ったみたいだというのだ。
噂って怖いね。この噂がもしあったら、環奈さんが広めているのか?ってぐらいしか思いつかない。それともよく揉めていたのを見たり、ホテルで密会しているところを偶然遭遇しなきゃ無理な話だよねなんて思ってしまう。
ケーキのショーウィンドウを見ていた森野は、丁度、配達員と環奈が話をしているのを聞いてしまう。「ココナッツの缶ではだめでしょうか?」と配達員。「果肉が必要だ」と環奈は答える。
「停電したため、材料が傷んでたらと思って念のために発注しただけだ」と環奈はいう。
「春樹のためにも最高のケーキを作って」と尚子は伝えるのだ。
「あなたに言われなくて最高のケーキ作るわよ。
彼がいなくなった今この店に残る理由もないし。」と答える環奈。
環奈は厨房に立つ。
森野は、果物の発注を見ながらラムネをボリボリ。昨日ココナッツ発注したばかりなのに、夜遅くにまた発注したからだ。
ミコはそんなことはどうでもよく、「ドロドロの三角関係で、痴情のもつれによる殺人事件だから解決しよう」と伝えるのだった。
「森野はケーキ作り終わってからじゃだめか?」と伝えるのだった。
解剖の結果がでた。
「殺人事件として捜査し直すこと」を環奈にミコから伝えた。
森野より「解剖の結果、被害者の後頭部に球状の鈍器で殴打された痕跡が見つかったこと。もともと違和感があったこと」を説明し、「偽装工作であること」を伝えると、「私、警察じゃないんでよく分からないです」と環奈は答える。さらに、ゴム手袋の違和感の話をし、「これも偽装工作であること」を伝えるのだった。
浮気されていた話をするとケーキ作りに邪魔をしないで、迷惑ですと伝えてきた。
とうとうキーワードがでてしまい、森野にイップスが発動してしまったのだ。
森野はその場から離れていってしまった。
環奈も「私が殺した証拠がないのにいい加減して下さい」とミコは追い出されてしまった。
ミコは尚子と話をする。
弟の慧が現れる。
事件の話をする。
「イップスの刑事来ているのか?一回会ってみたかった」と言うのだ。
知っていることお姉さんには話さないのか。
ケーキを買いにきたらしい。
彼女にケーキ買えなかったことを悔しがる慧。
ミコは慧に彼女がいたことをはじめて知る。
慧の家では停電がなかったことを知る。
公園でケーキを食べて落ち着かせる森野。
凶器の手がかりを探しに出かけるようだ。
事件現場は心臓がバクバクしそうだが、それなら行けそうだというのだ。
森野が成長していることを感じるミコ。
環奈のところに行くミコ。
「もう終わりにしませんか?あなた自身が分かってるでしょう?」「この事件の本当のストーリーを」とカマをかけるミコ。
スマホから森野。
「死亡推定時刻に環奈にどこにいたか」を再度確認する森野。「自宅にいた」という環奈。森野は「自宅にいててなぜ店が停電だったことを知っているのか」を聞くのだ。「環奈の自宅は停電区域外なんだということ」を伝える。「停電時にあなたはそこにいた証拠ではないか?」と伝えるのだ。
「私がここにいたというなら何で殴ったのか」を聞く環奈。作業台をみせてもらい、「白いモンブランが凶器だ」と森野はいう。「それってココナッツででてきてますよね」って。「ココナッツは死亡事故が起きる程、外皮が硬いです。あなたは凶器として利用したんではないか」と伝える。
森野はゴミ処理場にきて、血のついたココナッツの外皮のゴミを探したのだ。
これが今回の事件のトリックだった。
ミコは、春樹さんは結婚する気はなかったが愛していたこと、愛していたから別れ話を切り出した話をする。世界に通用する人間だから世界に羽ばたいてほしいと願っていたから。
尚子さんには彼氏がいた。そう、エルナンデスが彼氏だったのだ。春樹は環奈のケーキを食べて欲しくて何度もお願いしに行っていたのだった。
環奈は、ケーキをエルナンデスに出そうとしたが、「このケーキは人には食べさせられない」という。
そりゃ、そうだよね。
環奈はフランス行きより春樹の側にいたいと願っていたからね。なんだか、勝手に黙ってフランスに行かれるように手配されてもね。
環奈のためにと思ってだが、果たして環奈のためだったのだろうか?なんて思ってしまう。
良かれと思っても、相手が望んでなければ意味がない。
なんで彼のこと信じなかったんだろうかといっても今更元に戻せないし、環奈は彼がいなくなったらフランスへの気持ちになっていたが、めちゃくちゃ怖い人だと思ってしまった。
今日のドラマは感情的になってしまうと取り返しつかなくなるから、自分も相手も大事にするためにも距離をおくことの大事さを教えてくれたのかな⁈
ミコさんはテレビの仕事。
取材でテレビ番組に出るのを断っていた。
ミコさん事件があったらどんどん行きましょうと運転手の坂浦から言われる。
ミコは小説書けたのと言うのだ。
1行書けたようだ。
すごいことじゃないですか!とまた坂浦から言われる。
1行でも私にとっては大きな進歩だから、とミコはいう。
確かに、今までならキーボードが触れなかったんですもんね。ミコも少しずつ成長しているようだ。
次回は渡部篤郎さんが出演するのか。
段々、慧もでてくるようになるみたいだね。
楽しみだ。