「ダメループまっしぐら」by七苗

ダメと思ったら、ダメになる。ダメループから抜けなきゃと思えば思うほど抜けられない。ダメと思っているのは、周りから言われた言葉からであって、自分を理屈で止められるものではない。

コウタロウと幸せになりたいと思っている自分を否定するのは辛いよね。


「昨日、やっと既読ついたね、お父さん」by七苗

お父さんが家出してから2週間。やっとメールに既読がついた。家出をしたが娘のことが心配になってメールをみてくれたのか?それとも2週間電波の届かないところにいたのか?充電ができず、やっと充電できて、メールをチェックしたのか⁈

 お父さんは誰なんだろうか?お父さんは59歳かなぁ。9ボーダーかな⁈


「この年になると、それなりに恋愛のパターン積んできているから、ふと気づいてしまうわけよ、ただ単に浮かれる恋に未来はない」by七苗


 浮かれる恋に未来はないのかな?浮かれてしまうことって段々なくなってしまうから、浮かれるってある意味羨ましいけど、なんて思ってしまう。

 パターンがあるなら、自分の行動が成長していない⁈何度も恋をして、この恋が永遠と思ってきていたら、傷つくのが怖いからブレーキをかけてしまうよね。まだ、前の恋愛から立ち直ってないのだということだよね。


「なんか始まりそうと思っても、うん?待てよ。これってうまくいく?って、頭の中で警告音が鳴るのよ。さっきもそう。」「コウタロウさんは訳ありで抱えてる夢ものも色々あるだろうし、こういうこと言っている場合じゃないのよ。通常なら、この関係に未来はない。未来がないなら、慎重にならないと。もう29歳なんだから。」by七苗

 29歳って、色々なことに焦る歳だよね。

 20代の若さを失うのが、焦ってくるよね。

 大人になってもう少しで10年。こんなんでいいのか?と。今までは横並びで生きてきたのに、みんながステップアップした人生を送っていると思ったり、ターニングポイントで発展した生き方をしていると、取り残された気分になって、焦ってくる。


「まだ29でしょ コウタロウのことはともかく、まだブレーキ踏むような年じゃないよ」by六月

 振り返ると39歳からみれば、まだ29だよね。

 転職のチャンスだってまだたくさんあるし。

 29歳なら、まだブレーキ踏まなくてもいいんだよね。


「コウタロウさんに会うと恋愛でうまくいかないダメループ全部やってんのよね。会えて嬉しくてついベラベラしゃべる。すぐ会いたいって言ってしまう。別れる時も、あっ次いつ会える?って振り返って気にしてしまう。」by七苗

 ダメなのかな⁈恋が始まった時ってそんなもんじゃん。相手がどう受け止めてくれるか?相手がどう応えてくれるか?相手がどうでてくるかはわからない。相手が重いと感じてしまうなら、自分はどうしていこうかじゃないのかな?なんて思うのですが。

そんな自分って可愛いって思えたらいいんだけどね。なかなかできないんだよね。


「こういうのって、何か反対されると、逆に盛り上がっちゃったりするから、いったん泳がせよう。何か仕事もまた忙しくなるって言っていたから、気も紛れるかもしれないし」by六月

 コウタロウと関わるのは、どうしても危険な香がするんですね。素性がわからないから?それとも、言動をみて、どっちの判断でだろうか?七苗は防衛本能よりも「幸せになれる」「僕を好きになっていいよに」心⁈脳⁈がヒットしてしまったのかな⁈


「もう、あんな女と戦う必要ないと思うよ」by八海

「別れない」by六月

「そんな紙切れ一枚やんなよ。その方がむっちゃんも次の出会いもあるんじゃない?まだ39歳だし」by七苗

「もう、39。次の出会いなんてないよ。」「39は恋愛市場放り出されたらほぼ次はないし、あったとしても10人中1人ぐらい。金か容姿か強運の持ち主だけ。しかも、そこにたどり着くにはものすごく傷つかなきゃいけない」by六月

「あのね、もうそういう時代じゃなく…」by八海

「それに別れたくない」「紙切れ一枚、それが邦夫さんとの最後のつながりなの。失いたくない。やり直せると信じてる」by六月

 六月と萌香って顔や雰囲気とか似ていると思った。ふたりの言い争いの仕方も。

 六月が離れて生活してしまったことで側にいてくれた萌香に向いてしまったのかな⁈なんて思ってしまった。

 寄りを戻すするには旦那とだけてなく、相手もいるとその人ともだから、これはもう無理な話。

 勝ち負けではないけど、あの二人より幸せになることに目を向けて、あの時、離婚して良かったなぐらいにしていってと外野は思うよね。

 とどまっても、邦夫さんと繋がっても未来は沈没方向。

 

「会ってもくれないなんてひどくないですか?こういう巨匠系の人はどうせまた後でぶつかりますよ。諦めて帰りましょう」by西尾

「そもそも西尾さんが村沢さんに敬意を払ってなかったからこういうことになったんだよ。私達の仕事は対・人で関わる人が信頼しあって、その思いをお客様に提供するの。じゃないとお店に出す意味がないし、その資格もないよ」by七苗

「辞めろってことですか?」by西尾

「いや、別に、そこまで言っているわけ…」by七苗

「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」by西尾

「どうしよう」by七苗

巨匠が悪いわけじゃない。

お願いしていたのはこちら側。いいものをと考えてくれて試作していたのに、巨匠にも食べる側の人たちにもバカにしている。西尾さんはそんなつもりはなく、自分なりの優しさで言ったつもりなんだけど。

後輩に伝える言葉って、ほんと難しい。

意図した言葉と違って捉えられてしまう。

誰であっても伝えるって難しいけど、信頼関係が築ける言葉を伝え合いたいね。


「スカッと気晴らしに叫んで打つみたいなのにしたかったのに。全然かすりもしないじゃん」by六月

「征服すべきは山の頂上ではなく自分自身だ」by松嶋

「何それ」by六月

「登山家の言葉です」by松嶋

人類初エベレストを山頂到達したエモンド・ヒラリー氏の言葉。自分自身をどう動かすか、どう向き合うかだよね。

道場六三郎氏の『91歳一歩一歩、また一歩。必ず頂上に辿り着く』という題名の本があるけど、打つためには、闇雲に振れば当たることもあるけど、自分自身がどうすればいいか、ひとつひとつ考えてやれば形となって結果がついてくるよね。


「変な子だった。な〜んも持ってないのに、色んなもの持ってる。不思議な子」byあつ子

「幸せそうな」by七苗

「私たちも前に進まないとね」byあつ子

記憶喪失って不思議。何もかも忘れたわけではなく、自分がわからないのに、本質は忘れていないのではないかなんて思う。新たに記憶していっているけど、生まれ変わっているのではないんだよね。


「ホントに邦夫さんに会うの?」by七苗

「言わないと。こないだおたくの女がうちに来て何て言ったか知ってのかって」by八海

「むっちゃん大丈夫?来るには来たけどさ、ちゃんと社会人として冷静に振る舞える?」by七苗

「当たり前でしょ。誰だと思ってんの」by八海

「あんたが一番心配だよ」by七苗

「言い争いになったら絶対動画回してやろう」by八海

「もう、その根性が危ないのよ」by七苗

「大丈夫、行ってちゃんと伝える。何で別れたくないのか。やっぱり、あなたが大事だって伝える」by六月

「行こう」by八海


邦夫さんはスタジオアリスで働いていたんですね。


「旦那ってあんな感じだったっけ?」by八海

「前はあんな人じゃなかった」「報道で社会を変えるんだっていきまいてて、ほっとくと小難しい社会情勢熱く語る人で、普通の生活には興味ないって。子どもはうるさいから嫌だって。あんなふうに笑うんだ。ホントの彼を知らなかったのは私の方だ。」by六月

六月と結婚した頃は、六月好みに演じていたってこと?無理していたから離れてしまったの?

一概には言えないよね。興味が変わってしまったというか、環境から良いかもに変わっただけだよね。

成長したから変わったんだよ、なんて思う。

 

「邦夫さんと家族になれなかった。この年でひとりになんのか…。でも、まあいいや。今まで好きなようにやってきたし、自分の道は自分でつくってきた。後悔はしない。まだ39だしね」「もう39か…。39でひとり。人生最大の賭けに負け、ひとりだよ」by六月

邦夫さんと離れた生活は、やり直すための人生最大の賭けだったのか。

側から離れてしまって、代わりに自分の方に向いてくれる人がいたら、難しいよね。

 怒りは6秒。人は持続しないってことだよね。

 6秒以上腹たってなかなか切り替わらないってことあるけど、離れたら切り替わりするもんね。


「いるでしょ、ここに。お姉には私達がいるでしょ。」『もう、何なの。お姉達は。ひとりだとかシングルだとか勝手に孤独ぶって。むつ姉にはこの家がある。七苗姉にも私達がいる。戻ってくればいいじゃん。この家、風呂はデカいしアイスもあるし、私のカワイイ料理だって食べられる。だから、この家でギャーギャーやりながら「まだよ」って思えばいい。まだ39、まだ29、まだ19』by八海

「八海〜もう何もう!昔から生意気だと思ってたけど生まれて初めていいことを。カワイイじゃーん。19年ホントに初めてよ」by六月・七苗

こういう時、姉妹がいるっていいなぁなんて思う。

私の友人も姉妹でよく出かけていたりして羨ましいと思う。

コップに半分の水を「半分入っている」とみるか「半分空である」とみるか。「もう」が「まだ」という捉え方だよね。

でも、これって時と場合によるよね。

「もう」と捉えても、決してネガティブとは限らない。「もう」と捉えることで慎重になり、今を大事にすることだってある。だから、悲観して捉えるのではなく、今ある現状からどう自分を大切にするかだと思う。



「もう一回やろう」by七苗

「よし開拓地からの大逆転」by六月

「まだまだこれから」by八海

「一回全部捨ててまた始める」by六月

「まだまだこれから」by七苗

人生ゲームって考えた人すごいと思う。

一回全部捨ててまた始める。

まだまだやり直しができると教えてくれる。


「このたびは私の不手際でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。監修、別の方にお願いできました。」「料理研究家のリュウジさん。ダメ元でお願いしてみたらぜひやりたいって言ってくれて」by西尾

「前にオファーしてダメだったよね」by八木

「事務所経由じゃなくて直接DMで」by西尾

「知名度、影響力、彼なら間違いない」by部長

西尾さんが自分ごととして捉えて動いた。それがすごい。



「さすがだね、今の若い子は。ちょっとマネできない。DMでオファーする?若いって強いな。グイグイいけて、私たちなんてもう29になっちゃったしさ」by八木

「もうじゃなくて、まだ」by七苗

西尾さんと年齢そんなに差があるの?

20代前半と後半で違いあるかな⁈

後半になると責任が違うか。

でも、「まだ」だよね。


「辞めます。この仕事は好きです。いい経験をさせていただきました。でも、まだまだ自分自身進みたいですし、どこかにポンと飛んでみたい気が」by七苗

「飛ぶ…ってどこに?」by部長

「開拓地に」by七苗

「開拓地?」by部長

「退社までは今までどおり一生懸命働きます」by七苗

「退社って…えっ大庭!」by部長

「あっ後輩なら育ってます。西尾さんはもう十分やれると思います。打ち合わせいってきます」by七苗

私は仕事辞めたのが30歳過ぎた時だったな。

このままだとやりたいことができないと思って。

辞めた後は色々と資格を取りに行ったな。

でも子育てが意外と手こずり、病気もしてしまったことで、資格を活かして働こうと思っていたのが願わず、ここまできてしまったな。


「えっ、七苗が会社辞めた?」by陽太

『正解には「る」ね。辞める。何か、もう何かがプツッと切れて、そう宣言して帰ってきたんだって」by八海

「えっ何だよ、それ。辞めてどうすんだよ」by陽太

「さぁ。とりあえず今は風呂磨いてる」by八海

「さぁ、これで何にもなくなった。一回全部捨てる。また始める。どうしよう。」by七苗

自分と向き合う時って、お掃除だよね。

お掃除しながら、自分の心もクリーンにしていけるよね。


「ただいま」byコウタロウ

「何で?」by七苗

「さっき外でウメケン君に会って仕事辞めるってきいて」byコウタロウ

「じゃなくて何で連絡…」by七苗

「あっごめん。あの…番号書いたメモ洗濯したら粉々になって」byコウタロウ

「似た人。実物みたら全然違うと言われて、それで終わり。だから、とりあえずお土産。珍しいものたくさんあって、見ていたらどれもほしくなって」byコウタロウ

「泣いてるの?」byコウタロウ

「おかえり」by七苗

洗濯しちゃったの⁈

みんなのこと思い浮かべてお土産買っていたんだね。みんなのこと仲間と感じているのに、周りは怪しんでいるよ。コウタロウ頑張って。


「陽ちゃん大丈夫?」by八海

「俺…いつもしくじるんだよな」by陽太

陽ちゃんが好きな八海。届くかな⁈

意外と八海は、妹タイプではなく、守りたいタイプ母性愛がある子なんだよね。



次回第四話は、七苗は前向きに2人の関係を考えるが、コウタロウは何か思うところがあるようで…、って何があるの?

八海も陽ちゃんのことで…。

六月はまだ一歩踏み出せないようで…。

お父さんからハガキも届くけど…。

まだ、折り返しにならないから先には進まないよね。