1年半前 川内先生が事故を起こした場所から始まる。

「僕は治る可能性があると思ってます。これはいろいろな症例を踏まえたうえでの判断です。」by三瓶先生
「大迫教授に診てもらっているんで」byミヤビ先生
「この目で見て確かめたいんです。川内先生の記憶障害がどういう状態で引き起こされているのか。」by三瓶先生
「大迫教授からはもう治療法がないって言われてます。現状維持が精いっぱいだって。だから、それを受け入れて、脳外科医として、今できることを尽くしたいと思ってます。がっかりするじゃないですか。治るかもって期待して、もしだめだったら。怖いです。」byミヤビ先生
「これからいうことは日記に書かないで下さい。事故の少し前、僕と川内先生は出会っていました。僕たちは、婚約していました。それから僕は日本に戻るまで記憶障害について調査と研究を繰り返してきました。僕は川内先生の記憶障害を治したい。考えてもらえませんか?」by三瓶先生

「僕たちは婚約していたというが信じられない」と日記に残すミヤビ先生

三瓶先生がもっていたミヤビ先生と写っている写真を見せる星前。
「どういう関係は聞いていないけど。変だなと思ってたんだよね。だってさ、三瓶がいたの、世界でもトップクラスの病院だよ。なのに何で、うちみたいな何でもない病院に来たんだよ。もしかしてあいつ、ミヤビちゃんを治すために来たんじゃない?」by星前先生

「丘陵セントラル病院の星前といいますが。ちょっと大迫教授にお願いしたことがあるんですが。」by星前先生
 

「ダブルチェックしなさいといつも言ってるでしょう。二人で確認することによって、ミスの頻度が100分の1に減るんです。すぐにやり直しなさい。」

「ねぇ、目視だけで正解に数えられるんですか?きちんと指さし確認しなさい。」

「復唱確認はどうしたんですか?」

「コミュニケーションエラーを防ぐため復唱確認する。何度言わせたらわかるんですか。」

 by津幡看護師長

「どれも当たり前の指摘ですよ。」by風間先生

「風間先生、電子カルテから離れるときは必ずログアウトしてください。」by津幡看護師長


「受け入れはできません。よそに回してください」by津幡師長

 

「患者の安全を守るのが私の仕事ですから。」by津幡師長


「今頃、川内先生は落ち込んでるんだろうな〜。」西島秘書

「僕って、そんなに表情読みやすい?」by大迫教授


「安全室長っていう立場はわかりますよ。だけど、何であんな厳しいんだって」by森看護師

「恐怖政治はみんなを不幸にします」by小春看護師

「わかりました。ぼくがガツンといいますよ」by風間医師


「ツバちゃんは1人で背負っちゃってるんだよ」

「10年前、俺とツバちゃんが関東医大にいた頃な。でっかい手術に一緒に参加することになったんだよ。俺が心臓外科医、ツバちゃんがオペ看としてな。」

手術していた時に「脳の酸素飽和度が低下していたんだよ。連携が取れてなかったんだな。大事な手術だってんで、いろんなチームから優秀な麻酔科医を寄せ集めた。それが裏目にでたんだよ。麻酔科医が何も言わなかったから俺たちも自分たちの思いすごしだろうと思ってしまった。」by藤堂医師

「正常化バイアスですね」

「人間は不都合な情報を無意識に否定しようとしていまうんです。見ているのに、そんなこと起こるはずがないと思い込もうとしてしまう」by三瓶先生

「教授にものを言いにくい雰囲気もあったんだろうな」by星前先生


患者さんは脳に障害が残って数ヶ月後に亡くなった。


「確かに私たちは取り返しのつかないことをしてしまいました。でもだからこそ、これからも、きっと先生が辞めてしまえば助からない命も出てきてしまいます。私たちの償いは、辞めることじゃないはずです。」by津幡師長

「あれからずっと勉強しているらしいじゃん。リスクマネジメントのこととか。それをさ、病院に根づかしてもらいたいんだよ。」by藤堂先生

「師長がミヤビちゃんの手術にあんなに反対するのもさ、万が一のことがあってミヤビちゃんっていう仲間を失うのが嫌なのかもしれないよ」by星前先生


綾野医師と食堂でご飯たべるミヤビ先生。

「久しぶりにさ、一緒に昼飯食べたくて。前はよく二人でこうやって食べたんだよ。ミヤビちゃんが関東医大にいたとき。」「相変わらず一口でかいね」「良かったよ。ミヤビちゃん全然変わってなくて。そうやって笑ってんのも簡単じゃないだろうけど、その笑顔は全然変わってない。」「俺はいっつも励まされていたよ。いつも心の支えだった。」「うそうそ、信じた?」「ごめん、ちょっと言ってみた。」by綾野先生

「あんな中に割って入ったってさ、逆効果なんだよ。女心わかんないの?」by星前先生


「いざっていう時にわかんじゃない?信じられるのかどうか。」

「人を信じるのって、理屈じゃないじゃん」by森


 綾野先生はミヤビ先生のことがめっちゃ好きだったのか。だから、婚約してもあんな風にやってくるんですね。だから、三瓶先生は腹が立っているんですね。

 綾野先生と西島秘書でゴルフ打ちっぱなしデート。

「ミヤビちゃんに会ってきたからでしょ」

やきもちを焼く⁈西島秘書

「耳が早いね」by綾野先生

「ミヤビちゃんの記憶が戻ればまた前みたいにいい雰囲気に戻るかもしれないのにね」by西島秘書

「一介の脳外科医より西島グループのご令嬢のほうが魅力的ですよ。」by綾野先生

 手取り足取り指導する綾野先生に対し、ドキッとしている西島秘書。

 公式サイトの相関図の西島秘書を読むと「自分の家柄・立場と、それゆえの運命を受け入れており、良くも悪くも大人な考えの持ち主。将来有望な綾野は結婚相手として申し分ない存在で、お互い悪びれることもなく、愛のない政略結婚を推し進めている。と書かれている。綾野先生には、ミヤビちゃんの記憶戻ればいいねといいながら、そんなことは思ってないし、ミヤビちゃんに笑顔で手を振りながら、心の中では違うんですね。そのまま、記憶障害でいるか確認⁈しているのですかね。めちゃ怖い。


「どうして何も聞かないんですか?院長に聞いたんですね。今度あいつ、しばきます。」「津幡師長のトラウマのせいで手術をさせてもらえない、とんだとばっちりだって」by津幡師長

「津幡師長はああ見えて仲間思いって書いてました。」byミヤビ先生

「私こそさっきの言い方は悪意がありました。こうやって片付けてる分には大丈夫なのにね。」by津幡師長


今度の師長のお休みの日を確認し、二人で出かけ、絶景のターザンロープをする。

「何かあんな景色見てたら、自分がちっぽけに思えてきませんか?」「気が楽になるっていうか。」「私、頭の中がいろんなことでいっぱいになったとき、ここに来るみたいなんです。頭の中、空っぽにしに。」byミヤビ先生

「頭の中空っぽになりましたか?」by津幡師長

「大体」by ミヤビ先生

「私、後遺症を乗り越えることは一生できないと思ってます。でも私は記憶障害っていう後遺症を抱えることになったけど、それは人生の持ち物が増えただけ。年を取ったら老眼鏡が必要になるみたいに。増えた持ち物を抱えて生きるのは、ちょっと重たいですけど、私自身が変わったわけじゃないから。変わりたくないですしね。」byミヤビ先生

「そうやって、あなたなりに闘ってるんですね。」by津幡師長


大迫教授に会いに行った日、実際のところ川内先生は手術はできるのか確認をしにいってきたとのこと。大迫教授は技術的にはできると思っている。でも、そのためには心の十分な準備が必要だということ。患者の命を預かっているわけだから、記憶障害を言い訳にはできない。不安に負けない覚悟がなければメスを握ってはいけないと聞いた。

受け入れ要請があった時、不安な顔をしましたよね。だから反対したとのことだ。

「あの時の川内先生は準備と覚悟が足りてなかったから。」「毎日、手術の練習をしているのは知っています。」「乗り越えようとしてるのよね。」「私に足りていないのは、あなたたちを信じることかもしれませんね。」by津幡師長

 

 星前先生にミヤビ先生と婚約していたことを話す三瓶先生

「ミヤビちゃんを治したくてここにきたんだろう?ほんとうに治るんだったらそんないいことはないし、俺だってお前に期待してんだよ。」by星前先生

「本人がその気じゃないものを無理強いできませんから。」by三瓶先生

「ミヤビちゃんも検査するの怖がっていたしな。だから大迫教授に頼んどいた。ミヤビちゃんのMRI画像貸してくれって。見たいんだろ?ミヤビちゃんの脳の状態。」by星前先生


大迫からの指示です、と断る西島秘書。

伝えずに勝手な判断をしている様子。

大迫教授の負担を考えてか?それとも、ミヤビ先生の記憶障害が治って欲しくないのか?


大迫教授は知らずなのに、星前先生は誤解することになる。


患者さんがベッドから落ちてしまった。

離床センサーが切れたままで発見が遅れてしまった。確認しておいてとお願いされて、確認はしたが、勘違いしてしまった結果による事故となってしまった。

オペ室のドアがなぜか開かない。

ドアを怖そうとする三瓶先生。

みんなでドアを壊す。

手術が始まる。

津幡師長がオペ看し、ミヤビ先生も手術に参加する。


大事に至らずとなったが「病院としては猛省すべき点が多い」by藤堂医師

「今回の医療事故は複数のミスが重なって起こりました。一つ一つのミスがまるでスイスチーズの穴が一つにつながったように連鎖して事故につながったんです。」by津幡師長

『ランダムに穴が開いた「トムとジェリー」のチーズです』by三瓶先生

「スイスチーズも何枚も重ねれば貫通するリスクは低くなります。それと同じように指さし確認、ダブルチェック、何重にも確認することでミスを防ぐ、安全システムのことをスイスチーズモデルといいます。」by津幡師長

「津幡師長がいつも言っていることですね」by三瓶先生

「あなた方に相談しづらい雰囲気を与えてしまっていた私にも責任があります。本当の安全というのは仲間を信じて力を合わせることから生まれると私も学びました。ありがとうございました」by津幡師長


「川内先生のことを信じることにしました。」by津幡師長

「津幡師長がそうおっしゃるなら私もその言葉を信じますよ。川内先生もまた一つ前に進めると思います。ありがとうございました。」by大迫教授


「ご一緒してもよろしいですか?」by津幡師長

「ツバちゃんにかんぱい」by藤堂医師


「今日、三瓶先生を見て思い出した気がしたんです。私には手術ができるって言ってくれたこと。日記で読んだからじゃなくて。私の心は三瓶先生を信じているんだってわかりました。私の脳を検査してください。」byミヤビ先生

「はい」by三瓶先生


ミヤビ先生は、日記に書かないで下さいと言っていた話を消し、わたしは三瓶先生を信じると書き直す。


ミヤビ先生のMRIのシーン

西島秘書は、星前先生からのメールを改めて読みながら、綾野先生に言った言葉、ミヤビ先生の記憶が戻ったら〜のセリフが流れる。


「3D作って下さい」by三瓶先生

1時間以上もMRIを撮る。

「見当たらないんです。川内先生の記憶障害の原因が脳に存在しません」by三瓶先生

 大迫先生も脳画像を診ている。ミヤビ先生のだろうか⁈


次回に続く


次回は、西島秘書から「三瓶先生のこと信用しない方がいいと思う」とミヤビ先生にわざわざ言いにいっているのか?

大迫教授も「軽々しく患者に希望を見せる危険な医者だよ」の声。

計画通りとはなんだろうか?

次回もなぜが続くのか⁈


人は、周りから信頼されることで自分を信じることができるってところがあるよね。

でも、西島秘書、大迫教授、綾野先生はなんか謎めいている感じがある。

ちょっと怖さを感じる。

津幡師長はトラウマがあったんですね。

ミスをしないためには、ある程度緊張感がないといけないだろうけど、話しづらいとミスに繋がるよね。雰囲気作りが難しいですね。

でも、丘陵セントラル病院の人たちは基本優しい人達何集まっている感じだね。