森野の苦手は、人のぬくもり。
ベンチとか座ったときに前の人のぬくもりが残ってることあるじゃないですか。あの得体の知れないぬくもりが苦手と話す。
時と場合によっては、私も苦手かも。
暑い日に自分との温度差が違うと苦手。なんで、こんなにホットなのってことがある。
ミコにとっては、冬場のベンチのぬくもりは得した気分になるようだ。
冬場はね、ヒヤッとする方がいやだからね。私もぬくもりがあると嬉しいかも。
ミコさんの苦手なものは、虫。
今日は犬の散歩中ずっとついてきて、不快だった。なんで、こんなにずっと側で飛び回っているのよって、振り払ってもついてきて、そういう虫は私も苦手。急に飛んできたりするのも苦手かも。勝手に口や目に突っ込んでこないでって。
私は、ひっくり返っている虫は別に大丈夫かな、なんて観ながら思ってみていた。
今回の事件は、都議会議員の尾花健一郎氏の秘書の田所の密室事件だ。
フラワー健一郎のニックネームが定着してきていることを喜びましょうという田所さん。
頭がお花畑ってことですよ、いい加減アホなふりしたくないという健一郎さん。
フリをする必要はありません。じゅうぶん、そうなんで、明日のタウン誌の取材も田所さんの返答用台本で乗り切るようだ。
全ては、田所さんの台本通りに動いているようだ。
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」の本を思い出す。選挙のスピーチライターのお話しだ。
言葉一つで人の心を掴むことができるし、心が離れていくことにもなる。どんな言葉を使うのかで人柄が表れますよね。
でも、行動も伴わないと信頼関係は崩れてきますけどね。
あなたの武器は、ルックスとかわいげと二世議員であることだけですからという田所さん。健一郎さんが有権者をつかむための戦略ではあるが、あんな言い方ばかりされていると、田所さんの意図は分からず、バカにされた気分になってしまうだろうな、と感じた。
オレは政治家だという健一郎さん。
あなたは政治家ではないという田所さん。
愚かな真似はやめなさい。どうせ、あなたには刺せない、と言ってしまう田所さん。
できないと否定され続けてきたので、刺すことで俺はできることを証明する方にいってしまうだろうと思うのだ。
こんな時は「あなたには刺せない」なんては言ってはいけないのだ。
田所さんは、健一郎さんが優しいから刺せない、大丈夫と高を括ってしまったのだろうか⁈
「ここまでアホだったのか」と伝える田所さんに読みが甘いと思ってしまった。小さい頃から知っているからだろうけど、健一郎さんみたいな人は、ここで自分はすごいんだぞと証明してくるでしょうねと思うのだ。一歩先を考えられているように育てていたのだろうか⁈何度教えても繰り返され、つい、先回りしてしまう状況になってしまっていたのかな⁈
さりげなく、ミコに腐っていると言いながら、元ファンなので、小説を書くネタの提供として取材をokしてくれる森野。
事件現場に到着したミコと森野。
森野は殺人事件みが強いと感じるのだ。
殺人事件の濃度みたいなものがあり、濃ければ濃いほど、抵抗感が増す傾向にあるようだ。毒殺、絞殺、銃殺、刺殺みたいな感じで血なまぐさい事件ほど殺人事件みが強くなるようだ。
今回の事件は「刺殺」だ。
森野のバディの樋口が来ている。
「できるだけおとなしくしてくださいね」といわれてしまうミコ。
密室であったこと、凶器は2階の広間にあった装飾用ナイフで、切れ味が悪いようで腹部に計7回刺しているようだ。ナイフが被害者の手に握られていたこともあり、自殺の可能性が高いかと思われた。
事件性を感じ、森野は帰りたい。ミコは虫の標本で帰りたくなったようだ。2人息はぴったりだ。
首突っ込んでいいですか?と健一郎に取材しに行くミコ。
ミコには握手をして挨拶をする健一郎さん。
森野にはハグして挨拶する健一郎さんだった。
田所さんは少し体調何悪かったので、休むように伝えたという、健一郎さん。
「田所さんは自殺したんですよね?」と確認する健一郎さん。
「ミコは、自殺にしては不自然だと思いませんか?」と伝えるのだ。
「自分で自分を刺すパターンの自殺って、あんまり聞いたことがない、どう思います?」と聞くミコ。
「田所さんは時代劇が好きだったから、切腹しようとしたのかも。武士みたいに」と答えるのだ。
ミコは、「健一郎さんが怪しい」と森野に伝える。想定内の質問に対してはかなりスムーズに答えるけど、それ以外のところを突くとかなりたどたどしい。答えをあらかじめ準備してた感じがする。あと、握手した時の手汗もすごかった。かなり緊張している兆候と推理するのだ。
なぜ、ミコには握手で森野にはバグだったのか?
ミコとハグしたくなかったのか?森野と握手したくなかったのか?握手の方が上なのか?ハグの方が設置面積大きいから、上なのか?有権者のハートを掴むスタイルなのか⁈
服装や振る舞い、スケジュール、スピーチ台本など全て田所さんが管理しており、健一郎さんは天然なので、それを使って知名度をあげるのが田所さんの戦略(フラワー作戦)だった。
「健一郎さんは、プライドが高い性格なので、田所さんと衝突していた」と話を聞く。
遺書がでてくる。
不可解な点がでてきて、ラムネを食べ出す森野。
迷惑をかけないために自殺を選んだのに、どうして死に場所をここにしたのか?この時点で迷惑がかかっているのに。遺書はパソコンで書かれてるのに、署名だけ手書きなのも気になるのだ。
ミコは遺書の改行の位置がおかしいこと。スピーチ台本を書いている人が、こんな読みにくい遺書を書くのだろうか?と疑念を抱くのだ。
健一郎さんのところに行って、遺書の確認をする。
田所さんが書いた台本を見せてもらう。
健一郎さんも議案を書いたりすることがあるようなので見せてもらうのだ。全然改行されていなく、遺書と同じ書き方であったのだった。
健一郎さんから「僕のことを疑っているんですか?」と聞かれてしまうと、森野はイップスが発動してしまった。
「僕のこと疑ってるんですか?」が引き金となっているようだ。
田所さんの奥さんに話を聞きに行くミコ。
遺書のサインは本人のようだ。
主人は2ヶ月前に肝臓に悪性の腫瘍が見つかり、周囲に内緒で手術をし、その時に覚悟して、遺書と関係者への手紙を書いていると聞くのだ。
花瓶に血がついていることに気がつく健一郎さん。拭き取ろうとした時に、ミコがやってきて、田所さんが手術したことを知っていたか?と確認される。
知らなかったようだが、遺書が二つあるのは、目的が違うのではと話をする健一郎さん。
健一郎さんは「トイレに行きたい。長引くかも」と伝え、その場から追い出されるミコ。あらためてきますねとミコが出ていくと、花瓶の掃除をすら健一郎さん。「トイレに行くんだったのでは?」と指摘するミコ。血痕を見つけるミコ。
密室の部屋の写真をお願いされたるミコ。
虫をみて思う。虫は「なんでおとなしく死んでくれないのかな?」と。
密室のトリックがわかったような気がするミコ。
田所さんは自殺ではないと思うことを健一郎さんに告げるミコ。
「本当のストーリーはあなたが知っているんじゃないですか?」と聞き出すミコ。
「田所さんを殺したのは、尾花健一郎さん、あなただと思います。」とミコは迫る。
「密室については、どう説明をするんですか。」とミコに聞く健一郎さん。
自然の力で癒され、花の香りで落ち着かせながら、「あなたには優秀なバディがいた。」それは田所さんだと伝える森野。
田所さんとあなたの関係はもともと悪く、何らかのきっかけで口論になり田所さんを刺した。血痕があったことを考えると、おそらく場所はここ。
凶器のナイフは装飾用であった。その形状とさびつき具合から一撃で致命傷とはならなかった。この時点で田所さんはまだ生きていた。尾花家を守るためなら命を惜しまないと奥さんにも話をしていたことから、もし、健一郎さんが殺人犯になれば都議会議員の職を失い、総一郎さんの言葉を裏切ることになる。それを回避するために、田所さんは自分の死を自殺に見せかけることにした。田所さんは密室にしやすい書斎に自ら移動した。
そして、田所さんの言葉を聞いてあなたが遺書を打った。だから、改行ポイントまでは指示が行き届かなかった。遺書を書き終えるとあなたを部屋から外に出した。そして、中から鍵をかけ密室状態をつくった。さらに自分を刺して、あなたの無実を証明しようとしたのだろうと話をするミコと森野は話をする。
「自分のしたことに後悔しているのなら、全て話していただけませんか?」とミコは話をするが、田所さんから、偽装工作何バレたら「それらはあくまで状況証拠にすぎません」と伝えるように教わっていたのだ。
「証拠はあるんですか?」と逆に健一郎さんから質問され、「証拠はありません」と答えるミコ。
「田所さんは自殺をしたんだから証拠あるわけがない」といわれてしまうのだ。
「捜査への協力ありがとうございました」と健一郎さんにいわれてしまい、また握手をされるミコ。そこで証拠があることを思い出し、探し出すのだ。
ワイシャツの袖口にやはり血がついていたのだ。
「詰めが甘いな。田所さんの指示は完璧だったのに。あなたのいう通り僕はフラワーでした」と健一郎さんは話をするのだった。
ミコは、肝臓の手術を受ける際に書いた健一郎さん宛の遺書を渡すのだ。
田所さんを刺した時、
「何をしているかわかってるんですか?」とたずねる田所さん。
「あんたが刺せないというから!」と答える健一郎さん。
「私が死ねばあなたは殺人犯だ」
「立候補もできない。すべてを失う」と伝える田所さん。
健一郎さんはここまで話をしないとわからないのだ。
「ごめんなさい、救急車」
素直さはあるようですぐに謝る一面ある健一郎さんだった。
小さいころから天然さから、つい、過保護で育てられてしまったのが、仇になっているのか?または、文字通りに受け取ってしまう性質が、仇となっているのかもしれないと思ってしまった。
帰り道、小説を花のにおいを嗅ぎながら推理する刑事ってよくない?と家に帰ってからも、付箋に色々な名前を書き出す。
パソコンの前でイップスになるミコ。
1ミリも書けないミコ。
弟に電話をするミコ。
冤罪サイトのSNSをみている弟。
そこには、森野刑事は認めるべきだ。
あの事件は冤罪である事を。と書かれていた。
まだ、みえてこない。しかし、この事件がきっかけとなってイップスになったのだろうと予想はできる。
ミコの弟はどんな風に関わっているのだろうか?まだ、明かされないのか。
次回も楽しみだ。