「毎日少しずつ積み上げてきた全ての記憶が未来の自分を作っている。信頼も愛情も自信も。昨日の記憶が私たちを明日につなげる。」by川内ミヤビ(杉咲花さん)

「そしゃくのように一定のリズムで同じ運動を繰り返すことで、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌量が増えて幸福度が上がります。だからこれを食べます。」by三瓶友治(若葉竜也さん)

「一年半前、私は交通事故で脳を損傷して、その後遺症で記憶障害が残りました。事故の前の半年を含む約2年間の記憶が全て失われていて、新しいことを記憶することができません。私の記憶は1日限りで寝て起きたら昨日の記憶はなくなっています。」byミヤビ先生

「だから毎日記録してんだよ、あの日記帳に。その日、何があって誰に会ったか、どんな患者がいて、どんな話をしたか、細かいことまで全部書いている。本来は脳外科医だけど今は看護助手として働いてる。記憶なくす前にうちの研修に来ていたから、そのときにいた俺たちのことは覚えてる。だから、うちで働いてんだけど。それでも随分、混乱していると思うよ。どんなことも次の日には全部忘れてんだから。」by星前宏太(千葉雄大さん)

「ここ2年間の記憶はない。昔のことはよく覚えているのに。毎日少しずつ積み上げてきた全ての記憶が未来の自分を作っている。信頼も愛情も自信も。昨日の記憶が私たちを明日につなげる。今日が終わって明日が来ることは当たり前だと思って生きてきた。昨日の記憶を失うまでは。」byミヤビ先生

「私は、まだ医者なのだろうか。」byミヤビ

 

「私は脳外科医で、こういう事態が起こりうることは知っている。状況を理解したら、今日を始める準備をする。日記を読んで想像して、全ての記憶を覚え直す。」byミヤビ先生


「今日できることを精いっぱいやる。私には今日しかないんだから。」byミヤビ先生


「できないことをずっと確認させられるのはレナさんもおつらいと思うので。」byミヤビ

「レナがつらいのは、このまま女優に復帰できなくなることなんですよ。」by 江本博嗣


「バカ言わないでもらっていいですか?できることはやってもらわないと困ります。」by三瓶先生


「ご冗談でしょ?川内先生は今日診察しても明日には忘れるような状態ですよ。とても患者は任せられません。」by津幡玲子(吉瀬美智子さん)


「記憶がなくても目の前の患者は診れますよね。脳外科医としての診断はできるんだから。そもそも脳外の医者は僕1人で人手が足りてないのにやらせない意味がわかりません」by三瓶先生

「患者を危険にさらすわけにはいきません」by津幡看護師長

「人手不足で救急要請を断るほうがよっぽど危険だと思いますけど。」by三瓶先生


「川内先生の回復にも役立つかもしれませんね。川内先生は新しい情報を脳に保存する海馬を損傷していますが、もともとある情報を取り出す前頭葉は損傷を受けていません。つまり、記憶障害を負う前の医療知識や経験は完全に残ってるんです。翌日に持ち越さない業務なら医療的リスクは存在しないでしょう。」by大迫紘一(井浦新さん)

「君が医者に復帰してもいいと思ってたんだよ。ただし、必ず誰かが付き添うこと。くれぐれも無理はしないように。」by大迫教授

 

「ありがとうございました。皆さんにご迷惑かけないように精いっぱい頑張ります。このことは忘れません。忘れますけど、日記にちゃんと残して毎日感謝します。」byミヤビ先生

「強い感情は忘れません。記憶を失ってもそのとき感じた強い気持ちは残るんです。多くの論文にもそう書いてますよ」by三瓶先生

「記憶がなくても心が覚えてるってことですか?」byミヤビ先生

 

「脳外科医なんだから練習するの当たり前ですよ。」「記憶障害があるからですか?記憶力と技術は関係ないですよ。どうぞ続けてください」by三瓶先生


「こんな大事なことも忘れちゃうんですね」byミヤビ先生

「外来で診察ができても医者の役目はそれで終わりじゃないですよね。医療というのは、もっと総合的なものじゃありませんか?」by津幡看護師長


「鏡映描写法というテストです。お二人にも受けてもらいました。数日かけて何度か繰り返しはみ出た数を数えます。このテストは繰り返すほど上達します。川内先生は前日にもテストを受けたことは忘れていましたが結果は星前先生よりよくなってます。これは記憶がなくても技術は上達するという証拠です。」by三瓶先生

「出来事や人を記憶するのと技術を身につけるのでは使う脳の場所が違うからな」by星前先生

「つまり川内先生は手術ができます。記憶がなくても自転車に乗れるのと同じですね。」by三瓶先生

「怖いんです。患者さんの人生が懸かった状況で明日それを忘れてしまう私が何かするなんて。私の昨日は今日につながらないし、今日も明日につながりません。いくら日記に書いてあってもできたことも覚えてないから自分のことも信じられないんです。うれしいことも悲しいことも全部忘れちゃうんですよ。どんなにレナさんのためになりたい思っても、次の日にはそう思ったことすら忘れて寄り添うこともできない。そんなふうに葛藤したことも覚えてない。そんな人間が患者さん診ちゃいけないでしょ。ましてや手術なんて。お気持ちはありがたいと思っています。」byミヤビ先生

「僕はできないことをやれとは言ってません。川内先生の技術や知識で今できることを提案しています。足りない部分は周りがフォローすればいい。当然のことです。川内先生、あなたは障がいのある人は人生を諦めて、ただ生きてればいいと思ってるんですか?絶望してしまうのはしかたないとは思います。でも患者を救えないことよりご自分の絶望が怖いなら…。まぁしかたないですね。」by三瓶先生


「私たちとしてはレナさんがレナさんらしく、これからの毎日をよりよい状態で過ごしていけれるように力を尽くしたいと思ってます。手術はその選択肢の一つです。」

「レナは残りの人生を諦めています」

「江本さんも諦めてるんじゃないですか?。私はお二人がこれまで過ごしてきた時間を詳しくは知りません。ただ、知っていることもあって。〜お二人はとても幸せそうに見えました。」byミヤビ先生

「レナとちゃんと話します」by江本

「レナ、諦めたくないよ。こういう俺たちの人生を。私たちはやれる。変身。」by江本


「川内先生できます。諦めたくないんですよね、記憶がなくても、あなたが積み重ねてきた努力は身についています。昨日を覚えてなくても、あなたが生きてきた日々は確かにあるんです。その自分を信じてください。」 by三瓶先生


「赤嶺レナです。わたしは言葉を失いました。もし、みなさんの前に立てなくてもそれでも女優でいたい。それがわたしだから。私たちはやれる。変身。」byレナ


「ははっ。すいません、覚えてないくせに。記憶を失っても強い感情は忘れません。患者を助けたいと強く願えば、その思いを心が覚えています。つながりましたね。川内先生の今日が明日に。」by三瓶先生


「脳の後遺症の治療には限界があります。支える側の負担も大きいし。理想やきれい事では生活はできません。本当に大変なのはこれからですよ。」by三瓶先生

「でも、患者さんがその人らしく暮らしていけるようになるまで診ていくのは私たちの仕事ですよね。」byミヤビ先生


「ミヤビちゃんがなんで実績があるってお前知っているの?悪いと思ったけど見つけちゃった」by星前先生


「やっぱり私は医者でいたい。患者さんたちが少しでも自分らしく生きられるように。わたしの今日は明日に繋がる。」byミヤビ先生


 三瓶先生とミヤビ先生との関係は?謎めいたところがあるんですね。

 人間の脳って、記憶って、こころって凄いなって。諦めなければ、助けたいという気持ちがあれば、自分らしく生きられるように願えば、昨日から今日、今日から明日へと続く。脳の記憶だけが作っているわけではないんだね。

 ミヤビ先生にとって、今は日記が脳の記憶の代わり。

 昨日をすっぽり忘れられてしまったら、入院患者にとっては動揺があるだろう。でも、定期検診だったり、風邪とか、初診なら、その場だけで何とかなるだろう。先月の記憶が先生にあるなんて滅多に感じたことがない。カルテを診て思い出すことはあるかもしれないけど、毎日色々な患者と会っていたら、一々記憶なんてしてないだろうと思うのだ。人間の記憶にも限界があると思うから。先生はカルテを診ながら、今日の話を聞いて診察をしていると思って診察をしてもらっている。

 ミヤビ先生は新しい技術をどう身につけていくのか?以前の知識だけではカバー仕切れないだろうから。

 脳は損傷後新たに神経路が形成されると聞く。

 このドラマは、脳のことを教えてくれたり、明日へ生きる希望となるドラマになるんだろうと思う。

 素敵なセリフにも出会える。

 大事なセリフと思える言葉がたくさん集まったドラマ。

 楽しみなドラマがまた一つみつけた。