予告を観て、笑える映画なのかなと思い、丁度1日なので、映画も安く観られることもあって観てきました。

 《あらすじ》 公式サイトから

自称知的なイケメン弁護士だがどんくさいノ・ジョンヨル(カン・ハヌル)と、名家出身のお嬢様で仕事はできるが破天荒なホン・ナラ(チョン・ソミン)。二人はドラマチックに出会い、映画のような大恋愛をし、親の反対を押し切って結婚。しかし、生まれ育った環境や価値観の違い、更には嫁姑問題も勃発し、遂に夫婦は離婚を決意する。裁判所の調停で、離婚のために30日の熟慮期間を待つことを言い渡された二人だったが、その帰り道で交通事故に遭い意識不明に。病院で奇跡的に目が覚めたジョンヨルとナラ。しかし、二人それぞれが、家族のことも、結婚していたことも全ての記憶を失っていた。二人を離婚させたい両家の両親は、離婚を決心した当時の記憶を取り戻させるために、かつて夫婦が一緒に住んでいた家で再び共同生活をさせようと計画する。但し、間違っても元のさやに納まることのないように念には念を入れてナラの妹を同居させることに。
家族や友人も巻き込み、記憶を取り戻すために奮闘する二人だったが……。


 《感想》

 まさに王道、韓国ラブコメディだな、なんて思う映画でした。

 親の説得も大変だったのに、大恋愛だったからか結婚が頂点だったようで、住み始めると、お互いのマイナス面が色濃くなってしまって、裁判所での双方の離婚理由を述べている時には、お互い罵り合いとなっている始末。双方の理由を聞いていると、確かに一緒に住んでいると辛くなるよね、うんうんと共感してしまう。お互いの言い分に納得してくる。


 お互いが自分の方が辛い目にあったという思いでいるから、ある意味、二人の息が合いすぎるぐらいの言い争いだ。車の運転を忘れているんじゃないかというぐらい、お互いの欠点しか見えていないので、あの状態で同じ車に乗ったら、そりゃ事故起こすわ。ジョンヨル、前向いて運転に集中って言いたくなりそうなぐらいだ。

 

 環境が人をつくるんだな、ってぐらい親の影響が出てるなと感じる二人の性格だった。


 こんなに親が入ってくると、うんざりしそう。

 ジョンヨルのお家は、切り詰めた生活で、卑屈な環境。

 ナラのお家は、お金持ちではあるが、暴力で人を動かそうとする。

 結婚は親の幸せのためにするものなのか?なんて思ってしまう。

 子どもが幸せでいてほしいと願っている親たちであるんでしょうけどね。ちょっと怖いです。

 でも、これは行き過ぎた親たちのコメディなんでしょうね。

 

 記憶喪失のお陰で、ナラの行動は、ジョンヨルのためにやっていたことで、ジョンヨルは誤解していたことが判明する。


 記憶喪失でナラは、なぜ、私はこの人を選んだのかわからない。でも、だんだん可愛いと思い、記憶が戻ると、ジョンヨルは記憶喪失のままでいてほしいと願うようになるのだ。


 記憶喪失のお陰で、お互いの良さを知ることができた。0からどこに惹かれたんだろうかとプラスの面を見つけようとしたお陰なのであろう。

 

 記憶を呼び戻すためのお友達たちがまた良いのだろう。


 親たちは離婚させようと、記憶を呼び戻そうと必死にやったら、親の思いとは違う方向にいってしまうのだ。記憶が戻っていくのは良い方向なのに。


 親は、子どもの幸せを願っていれば、コントロールしていいのか?

 親である私にとっては、戒めにもなる映画だ。

 

 悪い思い出が多いと思ってしまったら、一緒にいるのは辛いよね。

 ジョンヨルは、ビビンバが好き。ナラはパスタが好き。なんでビビンバなんか、なんでパスタなんかと言ってしまったら暮らせない。どちらかが好きなものに合わせなくても、暮らせる方法はある、と映画の中では、表現している。

 良い思い出にしようとするか、悪い思い出にしようとするかだ。一緒にいたいの?いたくないの?どっち?


 ナラのお母さんを敵にすると怖そうだが、ナラを幸せにして、味方につけておくと、応援はしてくれそう。

 ナラのお母さんは、腕時計を外したら、お父さんよりも怖いことが起きそう。腕時計が吹っ飛ぶほどのパンチかビンタですかね。


 ナラのお母さんとジョンヨルのお母さんを考察⁈する以外は小難しいことはない、観たまんまで楽しく観れる映画かなって思います。

 二人はたまにリセットしないとまた、離婚に発展しそうな予感がしてしまいそうですが、二人の幸せを応援したくなる映画でした。