「雨、一人前のパティシエになってね」と伝える太陽くんの声から始まった。

 「五感を取り戻すまでの間、さみしくならないように、伝えたいんだ。雨の心を 支える言葉を」と太陽くんは伝えてくれる。

 「この3ヶ月いつも思っていました。もっと時間が欲しいって。1時間が1分がこの世界の何よりうんと大切だって、奇跡を背負って初めて知りました。」と日下さんにお話しをする雨。

 聴覚は1週間後の午後4時に奪われる。


 視覚を失ってから聴覚失うまで1週間しかないなんて。あっという間じゃないですか。でも、あともう少しで奇跡を成し遂げるんだねと思いました。

 太陽くんは「結局・・・何もできませんでした。雨に花火を見せることも幸せにすることも」と日下さんに伝える。

 「聴覚がなくなるときに教えて。最後に聴くのは太陽くんのその言葉がいいの」と伝える雨。
 支える言葉を最後に教え欲しいとお願いをするのだ。

 そして、「太陽くんと毎日、うんと楽しみたい」と伝える雨。

 この1週間は二人でいっぱい、いっぱいいっぱい笑おうね、と涙を堪えながら伝える太陽くん。

 1週間、思い出を巡ったり、思い出を作ったのだ。

 『50年後も雨の心に「愛してる」って届けられますように』と恋ランタンにお願いをする太陽くん。


 「いつか降らすね。人って死んじゃったら、ほんのわずかな時間だけ雨を降らすことができるんだって。大切な人に、思いを届けるために。だから届けるね。太陽くんに私の雨」と伝える雨。


 最後は、太陽くんと出会った場所に行きたい、と高校に行く。春陽ちゃんにおめかしをお願いするのだ。


 「大事にしてね。夢も、時間も、人生も。」「大丈夫。あなたは私の自慢の妹なんだから。でも、もし、つらくて、くじけそうになったら、思い出して。今日もどこかで、春陽ちゃんを応援している私がいるって。頑張れ〜!春陽ちゃ〜ん!って。私、応援してる」と春陽ちゃんに伝える雨。

 

 花火師になると雨と約束する春陽ちゃん。

 

 教室で『夢だったんだ。一日の終わりに太陽くんと並んで座って、「今日も幸せだったね」って笑い合うの。太陽くんが隣にいてくれる人生でよかった。この人生で幸せだった」と太陽くんに伝える雨。


 「もし、あの日、雨が降らなかったら。俺が声を掛けなければ」と悔やむ太陽くん。

 「雨が降らなくても、私は太陽くんを好きになっていたよ。だから、お願い。私の大切な思い出をそんなふうに言わないで」と伝える雨。

 「ありがとう。あの日、私をあの赤い傘に入れてくれて。忘れないよ。一緒に並んで歩いてたこと。」と太陽くんに伝えるのだ。


 線香花火での勝負で勝ったお願いを最後の時間に使う雨。

「会いにこないで。もう会いに来ないでほしいの。私のこと二度と思い出さないで。これが私の最後のお願い」と伝える雨。

「これでおしまい。私たちの恋は今日でおしまい。約束ね。さよなら、太陽くん」と伝えて、雨は聞こえなくなってしまったのだ。


 日下さんに太陽くんには4時に聴覚を失うと伝えてとお願いしていた雨。

 「太陽くんは言葉をくれるって言ったけど、聞いたらきっとつらくなっちゃう。だから」と雨は日下さんにお願いしていた。



 雨は目を覚ますと鳥のさえずりが聞こえる。

 司さんが雨の家にやってくるのだ。

 司さんから、太陽くんは亡くなったと教えてもらう雨。


 お父さんと春陽ちゃんと司さんに、午前0時になったら死ぬことを伝えていた太陽くん。

 これで、雨の五感が戻るんだよと伝えるのだ。

 

 春陽ちゃんに母さんからの伝言を伝える太陽くん。

 

 お葬式の時に、春陽ちやんからおにぃの伝言と一枚の紙を渡される雨。

  魔法の呪文を唱えると

 「雨、びっくりさせてごめんね。急にこんなことになって。今からちゃんと説明するね。あの教室の後、日下さんに言われたんだ。《奇跡はまだ終わっていません。先ほど天から最後の言葉を預かりました。奇跡とは与えられた奇跡に対して君たちが何を思い、どんな選択をするかを見つめるために存在する。逢原雨は、心を捧げる選択をした。次は君の番だ。彼女が差し出したその心を受け取るか否か君の選択を見せてほしい。もし受け取れば天寿を全うできる。しかし断れば翌午前0時、命を落とし、逢原雨の心は彼女の元へ戻る。以上です。どうする、太陽くん》本当なら俺、大晦日の夜に死んでたんですよ。でも、この奇跡が猶予をくれた。雨と生きる時間を。それに俺はもうじゅうぶんもらったから、返します。雨に心を。こんな決断勝手にしてごめんね。でも俺、全然後悔していないよ。だから、雨。お願いだから泣かないで。俺は笑ってる雨が好きだよ。大好きだよ。ありがとう雨。あの日、俺の傘に入ってくれて。今日まで一緒に生きてくれて。本当に、本当に、ありがとう。ごめん。俺も湿っぽくなっちゃったね。そうだ、約束しよう。未来の約束。雨。一人前のパティシエになってね。たくさんの人を幸せにする、そんなお菓子を作ってほしいんだ。雨ならできる。絶対できるよ。それでいつか君の夢がかなったら、天国の雨を降らすよ。ありったけの心を込めて。そのとき、あの傘を差してくれたらうれしいな。だから、もう一度約束。」


 太陽くんのお墓参りをしていると、太陽くんのお父さんから電話。君のために上げてほしいと最後の夜に頼まれていたとのことを聞かされるのだ。


 雨、太陽くんの花火が見れてよかった。


 「最後にあの言葉を伝えるよ。雨の心を支える言葉。色々考えたんだ。でも、一つしかなかった。出会った頃からずっと思っていたことだから、何度でも言うよ。100回でも、1000回でも、1万回でも。雨はこの世界に必要だよ。」


 数年後

 お店を持った雨。

 「太陽くん、私と友達になってくれてありがとう。恋人になってくれてありがとう。あなたと出会ってからの10年間は人生で1番うれしい時間でした。大げさじゃなくて、本当に本当に、そう思っているよ。どうしてなんだろう。」と心の中で話をする。


 叶えたよ。赤い傘と未来の約束。

 太陽くんが私を必要としてくれたから。

 たくさん笑ってくれたから

 一緒に生きてくれたから

 それと

 君が心をくれたから


 で、ドラマが終わった。


 なるほど、そうか。

 太陽くんは大晦日で本来は亡くなっていたんだもんね。

 太陽くんは雨が東京でパティシエになることを応援していた。

 この奇跡がなければ、一緒に生活することはなかったのかもしれないと思った。

 人生を考えるとたった3ヶ月しかなんて思ってしまうが、こんなにもお互いに気持ちを伝え合えることなんてそう滅多にしないし、太陽くんは母さんに会えて、花火も作ることができた。

 雨は、太陽くんを失うことは辛いことですが、五感が徐々に失うことで、たくさんの愛をもらい、たくさんの愛を知り、五感の大切なことを知り、そして五感が戻るということは、パティシエになることが3ヶ月前よりも容易になったのではないか、と思った。

 太陽くんが亡くなり、もし、五感が戻ってきても、この3ヶ月がなかった状態の振り出しだったら、違かっただろう。


 太陽くんは雨がパティシエなるまで側にいたということでしょうか?

 千秋さんは、20年間は暗闇の中にいて、奇跡の見届け人になったことで太陽くんを見れるようになった。そして、お父さん、春陽ちゃんを見れるようになった。

 太陽くんは、なぜ、雨を見守ることができたんだろうか?なんて思いました。


 お店をオープンさせた時に、太陽くんのお父さん、春陽ちゃん、司さん、田島さん(1番はじめに修行したところのお店のパティシエ)が花を送ってくれたんですね。

 

 日下さんはこの後、どうなるんでしょうか?ちょっと気になります。

 

 みんなの愛を私もたくさんもらった気がするドラマでした。

 3ヶ月間、奇跡をみせてくださいましてありがとうの気持ちでいっぱいです。

 たくさんの気づきを得ることができました。

 私も時間、五感を今まで以上に大切に使いたいと思います。