1人で行くのは怖いので、丁度声をかけてくれた大輝さんに、天音さん家についてきてもらう響。

 「これ以上無用です」と市長から言われて退散するしかなかったが、誰かのために動けるようになったのは大輝さんのおせっかいがだと感じる。

 お父さんから「天音さんの家に行ってくれてありがとう」と言われ、お礼を言われる筋合いはないと突っぱねてしまうが、嬉しそう。しかし、長々とお礼を言われて、そこはうんざりしているようだった。
 
 俊平さん、高松に帰ることにしたことを志帆さんに話をする。
 志帆さんも行こうかなと。
 響も海も行こうと誘うのだ。
 孫の力を最大限に使おうと思って。
 志帆さん、古谷さんにお願いするのだ。

 響は、天音さんに用事があるとメールをし、文化ホールに呼び出すのだ。

 託されても困る、返すなら自分で返してとヴァイオリンを渡す。やめるなら自分の意思でやめてとアドバイスをするのだ。

 これって、響は、ヴァイオリンをやめたのは自分の意思でやめたわけではないのかな⁈

 

 志帆さんは、高松に行くお父さんのことを響に託す。
 
 今までの響なら、高松に行かなかったと思う。お父さんについて分かり合いたい気持ちもあるのかな。お父さんは、響と一緒に行かれることをうれしそう。
 

 お父さん1人で帰っていったら、お家に入るのが難しかっただろう。響の力で、家に入ることができた。

 海と天音さんも高松にやってくる。

 天音さんは家出してきた。

 

 俊平さんはお父さんと二人三脚で甲子園を目指し、プロ野球選手になるのが夢だった。

 ある日、空き家からヴァイオリンの音色が聴こえてきてきたのだ。

 これって、偶然か?必然か?

 こういうのって、必然だったんだろうなって思ってしまう。

 

 今までは、お父さんの夢が自分の夢であった。

 お父さんに見合った実力が備わっていたのだろう。そうなるとお父さんの落胆は相当なものだと思う。でも、親の夢なんて、子どもに背負わせてはいけないと思う。

 親のやっていることに興味を持つのはいいけど、野球の才能があっても、親は諦めなきゃいけないのだと思う。


 私自身も高校の時に出会って、やりたい職業が変わりました。結局は、自分の能力には難しく叶わなかったのですが、中学生まで思い描いて人生とはガラッとかわりましたね。

 

 ノイエシュタット交響楽団来日記念コンサートで、二朗さんに助けてもらっていたなんて。

 それも出会う運命だったんですね。


 出会いって、偶然ではなく、必然に感じることがありますよね。自分のやることに出会うようになっているのでは?なんて思うことがある。


 アパッシオナートは、シュナイダー先生からの言葉なんですね。


 大輝さんに「お父さんはノイエシュタット交響楽団の常任指揮者に誘われていること、18歳の時に出会ったシュナイダー先生から直接、運命だよね」と響は話をする。


 響も後押ししたいんだよね。


 俊平さんのスピーチ

 『みなさんが夢をもつとき、こんなことを言ってくる人がいるかもしれません。「君にはできない」「君には無理だ」「諦めた方がいい」なんの実績も結果も出していない今のみなさんを信じてもらうのは難しいことかもしれません。でも、どうか、あなたの夢を否定するその言葉に耳を貸さないでください。あなたが本当に好きな道を選ぶことで、傷つける誰かがいるかもしれません。でも、もしも、心に灯った情熱があるなら、それに従って生きてほしい。あなたの情熱をあなた自身が信じてあげて下さい。たとえいつかその夢が終わったとしても、自分の心が本当に欲するものに従って夢中で生きた日々はあなたの人生のかけがえのない宝物になります。みなさんのこれからの人生の時間が豊かであることを願っています』


 素敵なスピーチだなと思いました。

 天音さんに伝えたい言葉がスピーチになったんですね。


 「俊平、なに言いよる。誰がみるか。もう帰ってくるな。帰ってこんでいいけん。しっかりやれ」という行彦さんの言葉 

 

 行彦さんらしい認め方なんだろうな。

 行彦さんは、孫をみてどう思っているんだろうか?小さい頃に触れあいたかっただろうに。こんなに大きくなってからなんてとつい思ってしまった。


 白石市長「この子は小さい頃からぼーっとして、マイペースで、いつも他の子に遅れをとる。今のうちに人生を構築するすべを学ばなければ生き残れません。あなたに娘の人生の責任を取れませんよね」


 夏目さん「天音さんは素晴らしいお子さんです。明るく純粋なエネルギーを持っています。彼女だけの自由で柔らかい想像力があります。マイペースに見えるのは、彼女の中で物語やイメージや風景がたくさんの美しいものが豊かに膨らんでいるからです。そんな彼女の奏でる音楽はきっと、聴く人の心に響きます。だからどうか彼女の心をちゃんとみてあげて下さい。僕はちゃんとみてあげられなかったから」

 

白石市長「夏目さん、大人が子どもに与えなくちゃいけないものは、甘っちょろい夢ではなく、現実を生き抜く力です」

 

 現実を生き抜く力は確かに必要だと思う。

 でも、白石市長が決めた大学に入ることが生き抜く力になるとは限らない。入れたらまだ良いが、入れなかった瞬間に劣等感となる。

 入っても、自分が何を学びたいかがなければ、受け身の人生になってしまう可能性もある。

 

 未来を心配して動くほど、いい結果には繋がらない。未来から引き算して、今足りないものを与えるのではなく、未来がプラスになるように、自分で答えを導きだすように声を掛ければ良かったと思っています。自分が発見し納得できなければ、他責任になってしまうことを改めて思い知らされました。

 

 我が子の場合は、明日やる、いつかやると未来に託して、今を動かない子になってしまいました。


 「私の声かけになぜ動かないの?」「誰かはこの言い方で伝わるのに、なぜ、あなたは伝わらない?」ではなく、私が相手に伝わる声かけをしているかどうか、私が変えていくことが大切だと言うこと。相手を変えることを主にしてはいけない会話があることをカウンセリングで知りました。その子、その子にあった会話でなければならないのだと。


 いつも、小言ばかりなっていませんか?子どもの好きなことに耳を傾けてますか?友達と会話するような会話をしていますか? あなたはでななく、私はで話を変えると、自分が何を心配しているのか?私の課題なのか、あなたの課題なのかが分けられることなど、ほとんどできていない子育てをしたのだとわかりました。たくさん本は読んだのに。


 でもね、反省しなくていい。今、学んでいるのだから。自分をダメな人にしなくていいんだよということを教わりました。 


 大人になると、考え方が柔軟になかなかなれないものです。なかなか自分が成長しないことを子どもの理解のなさにしてはいけないのです。子どもを否定しない。自分を否定しない生き方を模索し、昨日の自分より成長したかもと自分に注目することが大事だということを。

 

 天音さん「師匠とコーチと海くんに教わって、たった2か月でここまで弾けるようになったんだよ。お父さんが褒めてくれないなら、自分で自分に褒める。だって、私は私を信じているから。本気でやれば、指揮者になれると言ってくれたから。お父さんが反対しようと悲しもうと私は音楽を絶対に諦めない。だって、私は指揮者になる」

 

 私もよく、マイペースでボーッとしている子でした。他の子に出遅れていて、叱られていました。学校の先生からも信頼されていなく、班長をやりたいと言ってもあなたには無理と言われました。一度ミスをしてみんなに伝え忘れてしまい、ほら、だから言ったでしょ、と言われ、あれから長になってはいけないと心に決めました。この先生からは、一生懸命、母の言うとおりに縫い物をしても、親に作ってもらったんでしょ、と言われたり、ほんと、認めてもらえなかったな。今思えば、エコ贔屓な先生で、私はバカだから、何やっても認められるわけないのよ。一度聞いたらできる子しか認めない。できない子認定されたら、認められることなんてないのだ。先生が亡くなった時、ちょうど子どもが小さかったからお通夜に行くことできない理由があって良かったな、なんて思った。友人は気に入られていたから、お香典を託して済ませました。小学生から何十年と経ったけど、今も先生と名がつく人は苦手です。

 

 カウンセリング受け始めた時は、自分ってどんな人かをあげる時に、好きなことを一つもあげられなかった人です。自分を褒めましょうと言われても、どこを褒めたらいいのかわかりません。完璧にできているのか不安で、過剰な完璧を目指してしまいます。

 子ども時代は、期待されない人になってありがたくなっていったんですけど。

 世の中ってよくわからないものですね。

 子ども関係の長になるのは、面倒臭いから誰もやらないですから、くじ引きになることが多く、長を引き当てしまうんですよね。誰も、あなたは長向きじゃないと言われないんですよね。長になることばっかりでしたね。私、なんとかこなしたけど、自分に褒めることできなかったですね。

 自分を褒めるって、難しいですね。


 だから、天音ちゃんが、好きなことを見つけ、自分を褒めれるまで上達して、凄いなぁとドラマなんだけどすごいと思いました。

 あんなに貶す人のそばにいたら、自分を褒めることできないって。マエストロが認めてくれたことが大きいのかな。そして、海や響がいたことが心強くなったのかな。


 自分を褒めるには、まずは、自分の好きになるものを見つけられるかどうかかななんですよね。夢中になれる自分が好きになるんですよね。

 


 白石市長も天音さんの音楽に涙をしていましたから、どんな親子関係になっていくのかな⁈

 次回も楽しみですね。


 長文を読んで下さいましてありがとうございました。