この本に出会ったのは、確か王様のブランチで紹介していたのを観て、本屋に行って購入した記憶があります。



 一気に読んだ記憶もあります。

 映画化されるんだということ知り、もう一度読み直そうかと思っていましたが、映画を観てからにしようと思い、読み直さずに観てきました。


 そうそうこんな話だったよね、と思い出す。

 でも、途中から、あれ、こんな話だったっけ?となってくるのだ。4年弱前の記憶なんてそんなものなのかしら⁈


 《あらすじ》

 東京からかつておばあちゃんが住んでいた海辺の町の一軒家へ越してきた貴瑚(杉咲花さん)は、家族から虐待を受けて声を出せなくなった、ムシ(桑名桃李)と呼ばれる少年と出会う。ムシの母親(西野七瀬さん)に、本当の名前を聞いても教えてもらえず、この子を産んだことで人生がめちゃくちゃになった、私は被害者だといわれてしまうのだ。貴瑚自身も家族に虐待されていた過去があり、彼を放っておくことができずに一緒に暮らし始める。貴瑚の親友、牧岡美晴(小野花梨さん)が一緒になって彼を大事にしてくれた千穂さんを探しに行ったが・・・。

 かつて、貴瑚を救ってくれた安悟(志尊淳さん)との日々を思い出す様子を描いた物語

   


 三島貴瑚のお母さんを演じるのは、真飛聖さんでドラマ「君が心をくれたから」の雨のお母さんでもある。

 岡田安悟のお母さんを演じるのは、余貴美子さんで、「君が心をくれたから」の雨のばぁちゃんでもある。 

 不思議な感じがしてしまう。


 真飛聖さんが演じる三島由紀さんは、雨に対してとはまた違う貴瑚の毒親を演じるので、一瞬戸惑ってしまうのだ。私には、真飛さん🟰毒親が板につきそうなぐらいだった。

 

 今観ている、ドラマ「さよならマエストロ」で大輝役の宮沢氷魚さんがでてくるので、思わず、あら大輝さんじゃん、なんて思うが、豹変してくるし、身勝手過ぎて怖いのだ。


 田舎に若い女性がくるとなると、そんな風にしかみえないのだろうか?

 本当の時もあるかもしれないけど、ありもしない作り話だったりすることもある。本当であっても、なくても、そんな噂話されたら、そうとうタフな心を持ってないと住めないな、なんて思ってしまう。

 相当何もない町ということなんですかね、なんて思ってしまいますが、温かい人たちが住んでいることもわかる。


 52ヘルツのクジラは世界で一頭のようだが、声をあげても誰かに届かず鳴いている人は多いかもしれないと思う。


 52ヘルツ同士でしかわからないし、52ヘルツ同士でもわからない。でも、見つけだしてくれる人はいるのだ。

 優しい人、親身になってくれる人は、同じように苦しみを持っていたから、助けられるだろう。

 

 ムシのお母さんは、あれだとなかなか理解されない人になりそうな気がした。

 もう少し掘り下げてもよかったような気がするのですが。

 

 虐待の連鎖を止めるには、人との出会い。

 生産性の愛ではなく、本物の愛がもらえるかどうかだと思う。

 

 映画を観て、パラパラと本を読み直し、映画を思い出しながら、また深く理解した。


 アンさん、キナコの幸せを願うなら、その選択はしないでくれ、と思うが、優しすぎる人は、この世に生きるのが難しい世界だと感じる。


 正義だけで助け出すのはなかなか難しい。正義で誰かに勝つことができないことを改めて考えさせられた。

 

 色々と文章書いてみたが、なんか薄っぺらい文章になってしまったかもなんて思ってしまった。それだけ、重いテーマで考えさせられたのだろうと思う。 

 

 人は誰もが強くはない。

 弱い生き物だ。

 弱さをぶつけられる人は良いけど、ぶつけられない人は、強くなるしかないなんて。

 弱い人程手を上げるし、弱い人ほど、人をバカにする。自分が弱いとは認めない。

 ぶつけられた人は耐えて強くなるしかない。でもこの強さは本物ではないのだから、支えてくれる人がいないと折れてしまうのだ。


 等身大で生きれたらいいのに。

 男だから、女だからではなく、私は私。


 できないから始まるのだからさ。

 いつからなんだろうか?

 100点から引く人生って。

 0点からプラスしていけばいいだけなのに。


 自分らしく生きるために

 自分を大切にするために

 自分に自信を持って生きるために

 自分の価値を自分で認められるようになるために

 自分を褒められるようになるために

 他人を理解できるようになるために



 どういう環境だったらよいんでしょうね。