なかなか思うように眠れない雨だけど、「まだ頑張れます。私には支えてくれる彼がいるから」と千秋さんに伝える雨。

 花火を見るまではなんとしても頑張りたい気持ちでしょうか。でも、寝れないのは、辛いですよね。


 太陽くんがプロポーズしてくれたけど、介護入門の本を見つけたり、春陽ちゃんの言葉を聞いて、さらに自分がいることで自責の念で暮らし、犠牲になって側にいるのではと思って暮らすのは辛いですよね。


 雨はお母さんと同じく、好きな人からそっといなくなることを考えているのですね。


 春陽ちゃんの言葉は、本当におにぃや朝野煙火を守るため、お母さんを守るための言葉だったのでしょうか?


 春陽ちゃんがおにぃや雨に言った言葉、言ってしまいたくなる気持ちはわからなくもないです。同じ立場なら言ってしまうかもしれないですし。

 でも、春陽ちゃんは、自分を守りたかったんだよな、なんて思ってしまいます。

 私も自分を守りたくなると、つい、相手を心配していると言いながら、自分を守っており、傷つけてしまう言葉を発してしまいますから。

 

 春陽ちゃんが自分の人生を生きていないからあの言葉がでたんだろうなと感じるのです。誰かに人生を奪われてしまっているんですね。

 だから、お母さんを殺しておいて、という言葉がでたんでしょうね。我慢して生きてきたんですね。

 お母さんとの約束にずっとヤキモチを焼いていたんですよね。でもね、お母さんとの約束が縛られることもあるんですよ。何もないこともありがたいこともあると思いますよ。


 お母さんを知らず、おにぃの事故によって亡くなってしまったのなら、恨みたくなる気持ちはわからないでもありません。あなたになれないので、同じ気持ちになれないのですが、想像すると、計り知れないことだと思うから。

 

 最終的には、自分にも傷つくことになるから、言葉は選ばないとって、改めて考えさせられました。


 おにぃを思うなら黙って見守る。

 朝野煙火を守るためなら、おにぃじゃなくても守れる方法を考えていかなければならないことを。

 なんて思ってしまいますが、これが正解なわけではないし、私も黙るが難しい。いらないアドバイスをしてしまうことになるな。

 春陽ちゃんに寄り添った言葉はなんだろうな?

 一度だけでいいから、千秋さんが見えて、お話ししてくれたらいいのに、なんて思いますね。


 春陽ちゃん、お父さんは婚姻届の証人になりましたよ。

 

 雨に直接、2人の関係を邪魔しているのはわかっている、一番辛いのは雨ちゃんなのはわかっていると言えば、何を言ってもいいわけではないです。いなくなってって。

 あなたは邪魔ですって言っているんですよ。

 人に思いを伝えるのは大切だけど、言葉は、一度口に出したら、相手には消えない言葉です。


 おにぃと雨の幸せを願っているんですよね。

 ならば、まずは春陽ちゃん、自分が幸せになりましょうよ。

 我慢しているから、人に言って、自分の幸せを得ようとしているんだから。

 自分の幸せを考えましょうよ、なんて思います。


 春陽ちゃんの行動は、自分を振り返るためのきっかけになります。私もついお節介で、言葉にしてしまいますから。


 今って、何秒だと思う?と雨に質問する千秋さん。
 『いろいろな説があって、0.01秒って言う学者もいれば、もっと短いという学者もいる。でも、私は「今は10秒間」っていうのが一番しっくりきたな、』と千秋さんはお話しをするのだ。

 太陽くんにも「今って何秒間?」とお話しをする千秋さん。10秒間よ。打ち上げ花火が夜空で咲いて散るまでの時間が10秒と説明するのだ。

 10秒は打ち上げ花火から来ているのですね。


 今回は、10秒間だけ精いっぱいの幸せになること、寄り添う言葉とはがテーマなんですね。

 

 私にとっての今は、今日一日。今日一日だけでも怒らずに、イライラすることなく幸せに過ごしたいなんて思ってしまうからだ。

 私って、欲張りなんだな、なんて思ってしまいました。

 10秒間か。


 自分の幸せも相手の幸せも10秒だけ望むなら、重くはないですね。

 

 太陽くんは、お母さんからも雨からも一生の幸せを願われてしまったんですよね。

 自分らしく生きて欲しいから、命と心を引き換えられてしまった。

 どんなに返したくても返せないぐらいのものを頂いてしまった。

 自分の命を大事に、笑顔で生きて過ごして欲しいと願われても、お母さんや雨がいないことには心から楽しむことはできないのでは、なんて思ってしまいます。


 お母さんも雨も太陽くんの立場になったら、受けとりたくないだろうな、なんて思ってしまいます。

 

 日下さんが千秋さんに「太陽くんの選択を否定するなど案内人としてあってはならない」「その言葉、本当に彼の心に寄り添ったものですか?彼はいつか花火師に戻る」「人は誰もが最後は自分を守るものだから」と話す。


 この言葉は、案内人でなくても、親子関係でも大事なことで、自分の気持ちが入ってしまっているのか、相手に寄り添った言葉になっているのか考えないといけないですよね。


 「人は誰もが最後は自分を守るもの」

 人には自己防衛本能が備わっていますからね。

 苦しくなれば、どうしても回避したくなるものですよね。

 

 日下さんも雨のように誰かの命のために五感を差し出したのではないかと思った。

 雨と一緒で触覚を失って杖をついているのかな⁈なんて、ふと思った。

 もしかしたら、視覚を失う前に、自分を守ってしまったのかな?それとも、命を救った人が耐えられずに、その時に誰かに話をしてしまったのか、とも思った。


 雨にプロポーズは、本当に側にいたい気持ちで嘘はないんだと思う。

 雨のためにもあるけど、雨の側にいたら太陽くんは幸せなんだと思う。

 ただ、雨を支える責任があると千秋さんに説明していたように、責任となると辛いよね。反対の立場なら同じようにしているんだけど。責任でやるのは後から色々と問題がでてくるんですよね。責任感が強い人でも、苦しくなってしまうことがあるんですよね。比重が愛か責任かで変わってきますよね。

 

 日下さんは雨に「断るつもりですか?しかし彼はそれでもあなたを支えるかもしれない。五感を失ってからでは断るすべはない。ならば、プロポーズを受けてみては?」という会話。

 

 日下さんは、どうして、五感を失ってからでは断るすべはないから、プロポーズを受けてみては?と言ったのだろうか?

 雨にとっては、優しいと受け止めた言葉であったけど、千秋さんに話をしていた言葉を考えてしまうと、人の弱さを見届けたいためなのか?なんて思ってしまった。太陽くんがどこまで奇跡をし続けてくれるのかを見たいのかな?なんて。


 プロポーズ、形だけ受け入れる雨。

 司さんに婚姻届の証人になってもらう。


 雨は司さんに「立派な花火師になって欲しいから。私と結婚したら彼の未来を奪っちゃう。あと1か月でいなくなります。プロポーズを断ったら怪しまれそうで。そしたら彼、きっと内緒で私を支えちゃう。私の五感が全部なくなったら太陽くんに伝えてくれませんか?本当は結婚していないよって。責任なんて感じなくていいんだよ。太陽くんは自由に生きてって」と伝えてくださいと託すのだった。


 日下さんに「プロポーズ受けないことにしました。それが一番いいと思って」と伝える雨。

 雨に「今だけはどんな嘘をついたって神様は許してくれるはず」と寄り添ってくれる日下さん。

 太陽くんの奥さんでいたいから1か月だけ嘘をついちゃおうと、婚姻届は破るのだ。

 そして、家で結婚式を挙げるのだった。


 雨の優しさだね。

 雨も10秒間の幸せ、いや、1か月の幸せのために。


 案内人は奇跡を見守るだけの存在です。しかし心の中は自由だ。願ってもいい、と日下さんは千秋さんに伝える。

 千秋さんは、「2人の今が幸せでありますように。案内人として、それから太陽の母親として」と願うのだ。


  千秋さんって、なんで千秋さんなんだろうか?死んじゃうと名前が違くなるのかと思ったら苗字だったんですね。


 「迷惑かけちゃうけど、私もお母さんと暮らしたいな。長崎は離れたいの。誰も私を知らないところへ連れてって」とお母さんにお願いする雨。


 来週の予告を観ると「私のことを死なせてください」と誰かに伝えているシーンがある。


 お母さんとの生活も選ばないのかな。


 五感を全部失わないと、太陽くんは助からない。

 五感が全部失ったら、日下さんに「死なせてください」とお願いしているのかな。

 だれも私を知らないところに連れていってもらうためにも。

 

 もし、雨が死んでしまったらどうなるんだろうか?太陽くんの側で、千秋さんのように見守れるならその方が良いのかな?

 次回の予告には、千秋さんをお母さんとは呼んではいけないと日下さんが忠告しているので、雨が太陽くんの側に入れることはないか。


 最終回、どのように終わるのだろうか?

 雨の幸せを考えるとどんな風に終わると良いんだろうかと考えてしまう。

 そして、太陽くんにとっても。

 太陽くんの幸せを思うとどんな風に終わると良いんだろうかと考えてしまう。

 どちらかの幸せしか願えないんではないだろうか?なんて思ってしまうのだ。


 次回は、まだ、花火が上がりそうにないから、最終回が花火なのかな。


 太陽くんの人生で一番大切だった10秒間を表現した花火、私も見て見たいです。雨との大切な時間かなと思うので、雨も幸せな10秒間になりますね。



数年前に撮った花火

花火の美しさを写真におさめるのは難しい。


最後まで読んで下さいましてありがとうございます。