予告編を観た時に、とても気になって上映されたら観に行こうと思っていた映画。

 読書感想文書くのが苦手だった私が映画の感想を書いてみようと思います。

私はブログを始めたばかりなので、まだよくわかってません。ネタバレを読んでしまったと思うことがあったら申し訳ありませんので、もし観ようかなと思っている方はこれ以上先にはいかないようお気をつけてくださいね。
 ブログを読んで下さる方、ありがとうございます。





ストーリーと感想に入ります。






 一昔前なら東京タワーがシンボルだったので、東京タワーが映し出された映画だっただろうなと思うような映画で、現代なので、スカイツリーがよく写りだされ、スカイツリーを映し出すことで、今、現在の話であるということ、また、平山さんの家から掃除するトイレの距離を示しているのかなと思いました。

 役所広司さんが演じる平山さんは、東京タワーがシンボルな時代を生きている感じで、そこから変わらない生活なんだろうなと思いました。

 家でも車の中もカセットで音楽を聴いていて、携帯電話はガラケー。
 毎日同じ時間に起き、ルーティンが決まっている生活で日々過ごしていました。
 平山さん自身だけなら、同じルーティンでいられるけど、人間は一人で暮らしている訳ではない。だから、平山さんの生活はルーティン通りなんだけど、そこに予定外が入ってきて、毎日が同じではなくなっているのだと感じました。

 平山さん自身も少しは変えてはいます。でも、現代の変化した生活が欲しいわけではないので、古本屋で本を購入するし、カセットテープの時代の音楽を気分によって変えている。木漏れ日の写真をフィルムカメラで撮る。小さな変化を楽しんでいる感じです。

 無口なので、何を考えているかが周りには伝わりにくいので、そこも変化があまりない人と捉えてしまうかなと思いますが、何気に、人からの刺激を楽しんでいる感じにも見えます。

 

 東京のデザイントイレの紹介でもあるような映画でした。トイレに見えないトイレ、デザインは素敵なのに、やっぱりトイレはトイレ。

 どんなに綺麗に掃除しても、汚れています。

 もう一人のトイレ掃除仲間は、どうせトイレは汚れるんだからそんなに綺麗にしなくてもと、スマホ観ながらトイレ掃除したりしていますが、平山さんは、トイレの床に落ちているゴミは素手で取ります。

 便座はゴム手袋してやりますが、トイレを手鏡を使って裏まで綺麗に掃除していきます。トイレは汚いものではなく、いつも清潔に保つもの、気持ちよく使うためにあるものだからと語っているような気がしました。


 掃除を止めて、ママを一緒に探してあげているシーンがあるのですが、お母さんも必死に探していたかもしれませんが、ありがとうございますと言わず、汚い手で触りやがって、うちの子に何するのと睨みつけて、心に余裕がないとそうなってしまうのかなと思いますし、トイレは汚い、だからイコールトイレ掃除している人は汚いとなってしまうのかななんて思いますが、本来は、みんなが綺麗に使えれば良い訳なんだと思います。

 トイレ掃除をしてくださる方はありがたい人なのになんて思ってしまいましたが、子どもはちゃんと助けてくれた人で、純粋に平山さんに振り返ってバイバイしていて、平山さんが救われて良かったと思うシーンでした。


 人を振り回す方はどこにでもいる。

 だから、自分のルーティンが必要なのかもなんて思いました。


 ゴミ拾いも、道が汚いから捨てていいではなく、気持ちよく歩くために道があるとなればいいなぁなんて思いました。