dormer Live Report at Otsuka Hearts+ | DORMER

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Ambient Shoegazing

先日、大塚ハーツ+で行われたdormerのライブレポートをアップします。


今回はドイツの伝説的なバンド『CAN』の全盛期のヴォーカルを勤めた
『Damo suzuki』氏と音楽家、高橋嘉悦氏を中心とするバンド『 Sabachitani』
のインスタントコンポージングを中心としたイベントでした。








高橋氏とハーツのブッキング担当伊藤氏が主催するイベント
『DAMO SUZUKI'S NETWORK』としてはdormerは3回目の出演となります。






共演者のSabachitani、Glashelimは数回に渡り共演をしてきた
素敵な音楽仲間ですし、その演奏力や独自の世界観も含め、
とても良い刺激を与えてくれるバンド達です。
マサキオンザマイクさん、MOWPさんも共に素晴らしい表現者でした。


表現者といえば、国内だけではなく海外からの評価も高い
Akiko Nakayamaさんが今回は各バンドのVJを担当し、
とても内容が濃い一日となりました。










まずは今回のセットリストです。


1.調和

2.esker

3.Ether

4.Thorth

5.Must (Scope-Type)



前回とは異なり、ロック的な要素が強いセットリストにしてみました。
注目は全身バンドScope-Type時代の曲"Must"でしょうか。

これをライブで演奏するのは数年ぶりで覚えていないくらい前の事です。






Photograph 歩






今回はセットリストから4曲目に演奏した"Throth"のライブビデオを
アップしました。

Akiko NakayamaさんによるLive Painting VJも必見なので是非ご覧下さい!



Filmed by Taiki "Kitty" Ogawa
Filmed support by 歩
Directed by Shu Nagaoka



Throth(トゥート)とは古代エジプトの知恵を司る神の
トト神の名からとった曲名です。
このトト神は自らの力で石から誕生したという説があるのですが、
作曲者がどうやってこの曲を作ったのか覚えていないという状況が、
このトト神のあり得ない誕生のイメージに近かった為、
このように名付けられました。


このトト神はヘルモポリス神話において、オグドアドと呼ばれる
8柱の神々によって作り出されたそうですが、世界が終焉を迎えたときに、
眠りについたこの神々をまた目覚めさせる役割を担っているそうです。

文字の発明者として学問や知恵の神としても信仰されていて、
『真実を書くもの』『神々の書記』『時の主人』『選別するもの』
などの称号があり、とても万能で高貴な存在として崇められています。

また、神話として、トト神はピラミッドの建造方法や、楽器の開発の知識も
人々に与えたとも言われています。



どこかの壁画で見た事あるこのビジュアルの方です。




この曲の制作段階のときには、ベースの大槻はバンドに加入していませんでした。
加入後、彼がベースラインを再構築し、後に新たに生まれ変わった
Throthは、まさに広大な砂漠の大地を連想させ、ドラムにしっかり沿うよう
忠実にリズムを刻みながらも、裏で奏でるベースラインは時に美しいメロディ
を歌っている様にも思います。

最終的にこの曲に息吹を吹き込んだのは、彼の能力が大きいと思っています。







撮影は毎度おなじみの小川大樹氏と
前々回のヒソミネから参加してくれている弟の歩君です。

それぞれに撮り方の特長や機材の特性があるらしく、
出来上がった写真を見るのは毎回とても楽しみです。


今回、新機材を用いて撮影に挑んだという小川大樹氏の写真はこちらからです。












実はこの写真を撮る数時間前に、彼は、とあるアクシデントにより
右手骨折、右足打撲という怪我をしてしまいました。

誰もが撮影続行は不可能だと思いましたが、
不屈の精神力(やせ我慢)で痛みに耐えながら、
いつも以上の撮影をしてくれました。

























後で話を聞いたところ、激痛により右手、右足は
殆ど動かなかった様です。

その痛みがゆえの、リミッターを振り切ったという写真の数々を
次回もまたアップしたいと思います。

















Photograph by Taiki Ogawa





撮影使用機材
Taiki Ogawa
Canon EOS 6D (WG)+EF24-105L (Still Photo)
Canon EOS Kiss X5 +EF-s18-200 (Movie)


Canon EOS 60D+Tamuron D005 (Still Photo)
PENTAX K-R (Movie)