僕がdormer でメインで使っている『Fender USA 72 Telecaster Deluxe』
の改造をお願いしました。
彼は独学ではありますが、これまで何本ものギターの改造を施している
頼れる存在です。
今回初となるモディファイを依頼した箇所は
1,元々左上にあるとグルスイッチの移設
2,ピックアップの交換
3,ノイズ発生の解消
の大きく分けて3点です。
こちらが改造前の純正の姿です。


まずはトグルスイッチの移設からです。
レスポールなど弾いた事がある方はご存知だと思いますが、どうしてもボディ
上部にあるスイッチが手に当たって音が切り替わってしまう事があると思います。
僕も毎回、ライヴの時は黒のビニールテープでスイッチが動かないように
していました。
このスイッチ移設は結構している方も多いですよね。
今回、改造を始める前に大樹君の方からひとつの提案がありました。
それは、トグルスイッチの移設と同時にミニスイッチを取り付けて
ハムバッカー/シングルコイルの切り替えを出来るようにしてはどうか?
という事でした。
本来なら下記の写真の通りvol.vol.tone.tone.の4つのノブで構成されて
いるのですが、
そもそも、ピックアップひとつひとつにヴォリューム、トーンの
ノブは自分には必要ないですし、この後に紹介しますが
今回交換するピックアップの特性を存分に使いこなすにはもってこいの設定だと思いました。

そして、ものの数分のうちにトグルスイッチの移設及びミニスイッチ
の取り付けは完了しました。

スイッチをこの位置にしたのは、少しでも手元に近いところに設置し
ライヴでも瞬時にスイッチの切り替えが出来るように2人で考えた結果です。
そして、次はピックアップの交換です。
僕が小川氏と相談して最終的に選んだピックアップはこちらの
『Suhr』社のSSVというハムバッカーです。

Fender Custom Shopのシニアマスタービルダーを経た
ジョン・サー氏が立ち上げたSuhr Guitarsのピックアップは
ヴィンテージを基本にしながらも、ハイコンポーネント系
のギターやセッティングにも対応できるよう、空間系のエフェクトの
効きも良く作られている様です。
クリーンの音も必要で尚且つエフェクターを多様する僕の
セッティングにはエフェクトとの相性の良さ。
という事が最終的にこのピックアップを決めた理由となりました。
ちなみに直輸入品になるのでSound houseで注文してから
届くまで1ヶ月くらいかかりました。
そして、こちらが元々付いていたFender社のワイドレンジ・ハムバッカー
音は決して悪くはないと思うのですが、丸すぎるというか・・
若干、音が濁っているよう聞こえる部分があったり
ピッキングのレスポンスやサスティンも気になるところはありました。

しかも、ワイドレンジというだけあってか・・
suhrのPUとはサイズの規格が全く異なります・・。



そして、取り付けるビスとビス穴の数、位置まで異なります。
これをどうやって取り付けるのか?
事前に小川氏に伝えたところ、彼は表情変えず、対策は出来ていると余裕の返答でした。
それを見越して準備をしていたようです。
このピックアップの取り付けの様子はまた次回にアップ出来たらと思います。
続く・・。