技術が発達するほど 人間に求められる仕事の質が上がってくる

昔は仕事をするにも 事務さんが3時のおやつやお茶を欠かさなかったり

のんびりとしていた。書類整理にしたってパソコンがないわけだから全部手で計算したり書いたりしていた。効率は落ちるかもしれないけど人しかできない仕事で それにおける人の価値は唯一無二で大きかった。

 

 

しかし、技術の発展によりロボットやPCが登場するようになると入力や計算、データ整理などが容易になり

パソコンではできない高度な仕事を求められるようになった。工場でも単純作業は機械がやってくれる。それを買った方が早いのだから人間にはもっと役に立つ働き方が求められる。

 

 

では、AIが登場したらどうなるでしょうか?買った方が安いから、と言われどんどん人を排除していく。

AI購入と比較してあなたを雇うことにはどんなメリットがあるのか?

ないなら雇いません。人間はAIに勝てるよう頑張ってくださいね。ということを社会としてやってよいのか?

 

AIと人間を戦わせよう。AIよりも魅力的な技術を身に着けてAIに勝とう!とする論調の本が多いですが

一部の分野においては限界がある気がしますね。そもそも、AIというのはただの道具なだけであって

人よりも主に来ることはないはずです。

 

 

問題はAI技術は開発元と、買った人だけが技術の恩恵を受けることですね。効率は良くなり以前よりも安い価格でサービスが提供できるようになるかもしれない。しかし、購入者である民衆の首がどんどん切られてしまっては買う事ができなくなり、不景気になります。

 

お客様がいなくなってしまうのです。雇われている側も消費する側も人間だったのですが

 

雇われている側=AI 消費する側=人間  は現状のままですと成り立たないのです。

 

 

 

 

つまりAIだ!と言って騒ぎ、AIよりも非効率的な人間はどんどん切っていけば効率的だよね!と、喜んでいると

そもそも消費者である庶民に購買力がなくなり 

 

こんなことをすると、効率を良くしたはずなのに何故か買ってくれない。売り上げが減った。という話になるのです。

AIの台頭で問題になるのは「働かなければ生きていけない」という概念です。

もう人の仕事がないのにもかかわらず、なぜか、むりくりどうにかして働かなくては生きていけないという考え方です。

 

 

AIが誕生して大いに使われる社会では、社会を回すにあたっては人間の労働はさほど必要じゃなくなっています。

ドラえもんなどの創作で見た、働かなくてもいい社会に近づいてきているのです。

 

しかしAIと戦って仕事をもぎ取れ!となると

どれだけAIを駆使して効率の良い製品を作っても、労働者の減少、購買力の減少により

買う人がいなくなってしまいます。AIを導入する企業も非常に苦しい事になるでしょう。便利にするためにAIを使ったのに。

 

 

こうなってくるとAIで技術発展して豊かになり、働かなくてよくなった分のお金を皆で「分配」することが必要になってきます。

 

技術発展はした。その分雇用を減らせた。効率は上がった。だからその人間が不要になった分だけお金を配給すればよいのです。

そうしなければ、購入者がいなくなるのでやらざるをえない。

 

 

AIが増えた社会で人間社会を回そうと思うなら、ベーシックインカムのような思考がどうしても必要になってきます。

 

「AIに勝負して勝ち、仕事を勝ち取り、働くものだけが生きていける」という社会なんて苦しいだけです。

AIが便利にした気がしません。道具であるはずなのに人間を苦しめて壊している。

それではいけませんよね。

 

そもそも、AIがやってくれて働かなくてもよいのに、無理やり仕事をひねり出す方が間違っているのです。

AIがいると弁護士もいらない、医者も不要に、と、ほとんどの人間の仕事が消滅してしまいます。

イラストレーター、プログラマー、タクシー運転手、なども将来的にはいらなくなるのでしょう。

 

そこで「人間はどうやってAIと戦い、仕事を勝ち取るのか?」ではなく

「AIで得した分をいかに全体に配分するか?」を考えるのです。

 

 

「働かなくば食うべからず」という概念を「技術発展に伴い、人間の労働必要性がなくなったのでその分お金を配る」という概念に変えなければならないのです。これは技術発展の証として、等しく受け取ることができる権利として享受する。これが一番よいやり方でしょう。

どんな高度な仕事にも競合としてAIがおり、AIと戦って仕事を勝ち取る社会にしたいとは思わないはずです。

 

 

AI全盛時代でまともにやっていくには

AIにおける効率の上昇、そしてそれに伴う富の分配としてどーしてもお金の配布が必要になってくるでしょう。

 

AIを使用して効率的になり得た富はAI販売者と購入者が独占するのではなく、社会全体の技術発展による恩恵、としてお金を配らなければ成り立たなくなります。これがドラえもんであるような働かなくてもよい近未来への道になります。

 

 

 

・AIで得た効率と富を販売元、開発者、購入者が独占するのではなく、お金やなんらかの形で富を広く一般人に分けあたえると

人によって良いAI時代が来るでしょう。

 

・逆にAI開発、販売者と購入者に富を独占され国民に分け与えないと購入者がいなくなり貧富の差はますます加速しディストピアっぽいことになるでしょう。