お金は借金からできています。

 

「内部貨幣」である金融機関預金がどのように創出されるか――あまり聞きなれない言葉ですが経済学では「信用創造」と呼びます――について説明しましょう。

「信用創造」とは、「お金が当初の流通量と比較して何倍もの市場価値を生み出すこと」を指します。

 

 

銀行はAさんに100万を貸す。

Bさんの預金100万を使って貸し出しました。

 

Bさんの引き出しにも応じなければならないので

帳簿上、合計のお金は「200万」になります。

 

100万が無からどこからともなく現れた のです。

 

 

逆に、Aさんが銀行に100万返済すると

Aさんの通帳から100万無くなり、100万に戻ります。

 

借金を返すとお金が減ります。これを信用収縮と呼ぶ。

 

・借金をすること→世のお金が増えること

・借金を返済する→世の中のお金が減ること

 

<準備預金制度>

無制限に貸していいわけではなく、「準備預金制度に関する法律」に基づいて、金融機関に対して保有する預金の一定割合以上の金額を一定期間の間に日本銀行の当座預金に預け入れが義務づけられており(法定準備率は0.05〜1.3%)たとえば、1万に日銀に預けておけば、100万貸し出せるようになる。という仕組みです。

 

↑このようにお金が倍々ゲームの勢いで増やすことが可能。

 

 

 

 

例えば 世界にひとつの村が、現代の通貨制度を取り入れたとします。

 

村は銀行に対し土地を担保にしてお金を1000万貸してもらうことにしました。

しかしです。返済の時になって困りました。

 

利子を含めて1050万返さなくてはならないのですが、利子分の50万が村のどこにも無い。

利子を返済しようと思うと、村に存在する1000万だけでは足りないのです。

 

困った村は銀行に頼みました「返済分のお金を貸してください」と・・・。

これが恐ろしい現行のお金の仕組みの本質です。

借金でお金を作ると今存在しているお金以上に返済しなければならなくなるのです。

 

 

一度貨幣制度が始まったこの村は、自らお金は発行することができないのですから

銀行にお金を貸してもらわないといけなくなり、更には

その利子を返すためにどんどん雪だるま式に借金を膨らませていかなくてはならなくなったのです。

 

 

しかし、2000万借りたとしても、1050万返せたぞ!と喜ぶ間もなくしっかり2000万にも利子が付きますから

終わりなんてありません。借金を返すために日々、せせこましく忙しく働き、借金を常に増加させないといけませんから

どんどん事業を起こして借金を増やしまくる。はっきり言って銀行の奴隷です。

 

お金を借金で発行してしまうと、このような借金地獄に陥る。

 

 

 

これが現代の経済の縮図であるのです。規模が巨大すぎて見えにくいですが

本質は「すべてのお金は借金で作られている」ことから始まります。

 

借金は借金を生み、どんどん借金を膨らませてうまい事自転車操業を行い、経済成長を常にして借金を返しまくっていかないと

利子の重みで返済不能となりつぶれてしまうのです。

 

 

莫大な利子を返すためにせっつかれて、働き、でもお金自体が借金だから返しきれなくて無限に借金が終わらなくて

なんとかして経済成長をしてどうにかしてドンドン借金を増やし、借金をうまく回そうとするんですけど

中々うまくいかずに不景気、とこんなところです。

 

このような歪みに満ちた貨幣制度を採用した社会を「うまく回そう」とするならどうすればいいか分かりますか?

借金の利子に負けない勢いで経済成長を行って借金をバカスカ増やすことですね。

 

借金をすることはお金が増えることでありとてもめでたいことです。

借金の返済はやればやるだけお金が減り不景気となるからよろしくありません。

 

 

 

しかし、利子は消えませんので「無限の」経済成長を求められることになります。だから成長率3%でも低成長だといわれ足りていないと言われるのです。こんな莫大な経済規模の社会が年1~3%成長したならそれでいいんじゃないかと思いますが

利子分を計算して更に庶民の取り分を考えると全く足りないのです。

 

借金にもっと働け!と尻を叩かれる社会。まさしく「利子・借金主義社会」ですね。

 

 

・なぜ経済は常に成長しなければならないの?

お金の根本的な制度が「借金で増える」「返済すると減る」制度を採用しており

利子の支払いに耐えるため無限にお金を増やしていくしか社会を持たせる道がないからです。

 

 

お金は借金で作り出し、その返済を国民に押し付けるのは間違いです。

日本のお金の始まりはA村と一緒ですからね。

 

お金を借金で作ることにしました。無限に借金していかないと成り立たないので

企業が借金できなくなったら政府が国債を擦りまくってお金を支えることにしました

国民が借金を返さないので増税して返済させることにしました。 ←????? 

 

 

 

それは国民が返さなくてもよいお金です。現状通り、国債を擦って支えるべきなのです。

借金を増やすつもりか!将来の子供たちの返済ガーという方、 そもそも「借金でお金を作る」こと自体が間違っているのです。

ゆくゆくは政府通貨を発行して借金で出来たお金をドンドン薄めていかねばなりません。

 

お金を借金で作ることを改めなければ無限の借金地獄からは逃れられないのです。

 

 

国民全員が使うお金を負債の形で供給すると都合がよくなる人たちがいるのでしょうね。

お金を全部誰かの負債にしてしまえば返済させるために働かせることができますしね。