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たとえば幼い子供、あるいは若者、
まだこの世を去るには早すぎる人が
事故、病気、戦争、天災などで
不幸にも亡くなってしまった場合。
輪廻転生はあるのだと、信じることにした。
いや、念じることにする。
言いたい放題の居酒屋「夫婦坂」で
都内大田区某所、たぶん環七沿いだと思うが
バイク好きの偏屈オヤジが細々と営業を続ける
居酒屋「夫婦坂」ちゅう店があり、
そこには連日バイク野郎がクダを巻きにやってきて、
店のオヤジとバイクに関して喧々諤々(ケンケンガクガク)、
あーでもないこーでもないそーじゃねえよ何だこの野郎と
丁々発止(チョウチョウハッシ)、
酔っぱらって眠くなっても眠眠打破(ミンミンダーハー)、
いつかはきっと九蓮宝燈(チューレンポウトウ)、
キリがないのでこのへんにしておくが、
とにかくそういう居酒屋があるのだ。
で、店のオヤジと客が繰り広げるそのバイク談義を
内外出版のビッグバイク専門誌『ビッグマシン』が
掲載しているという。
ならば! ちゅうことで私も昨夜、その居酒屋へ。
偏屈オヤジというのは、何のことはない
大田区環七でバイク乗り用の革ジャンを作り続けている
ペアスロープの三橋さんのことで、
居酒屋「夫婦坂」というのも、何のことはない
雑誌の企画の設定上の架空のお店で、
ウソ偽りのないのは「バイク談義で丁々発止」という点と、
そのやりとりが『ビッグマシン』に載る、ということと、
オゴリとわかっていたのでさんざんぱら飲んじゃったこと、
そして酔っ払ったイキオイで大変なことを
口走ってしまったのではないかという危惧が今ここにあること。
10月下旬に出るらしい。さあ困った。
「記事はすべて三橋さんの捏造であり、
そもそもその店でバイク談義があったこと自体、
架空のお話です」
と、いまのうちから言っておこう。
ところでクルマ雑誌の方々も、
私らバイク雑誌屋のように媒体や出版社の垣根を越えて
誌面で行き来してるのかなあ。
バイクっていいなあ、自由で、おおらかで。