ラーメン on my mind
魚介系とんこつスープだとか、醤油とんこつだとか、
鯛ダシ、海老ダシだとか、
そういうんじゃなくて、もう本当に当たり前のごく普通の
ラーメンが食べたいときって、ありませんか。
「調子に乗ってんじゃねえ! ラーメンのクセに」と
愛を込めて毒づいてしまうラーメン派の貴方。
「目を覚ませ、ラーメン! 君は君のままでいいんだ」と
思わずドンブリの肩に両の手を伸ばしてしまう貴方。
その気持ち、よ~くわかるよ、ぼかぁ。
今日、久しぶりに彼を見かけたよ。
街道沿いの平屋建て、テーブルは三つ。
小上がりかと思ったところは
おっちゃんとおばちゃんの居間だった。
そんな店に、彼は、じっと身を潜めていたんだ。
これでいい。
そう、これでいいんだ。
みたいな味。
ああ、ラーメン。
それ以上でもなければ、
それ以下でもない、
我が心の友。

