その事故は防げなかったか | 菅生雅文

その事故は防げなかったか

21日夜の中央高速の事故。

その後の報道によると、普通トラックで逆送していたのは

隣県に住む62歳の男性で、

事故の発生から約2時間後、お亡くなりになりました。

男性は3~4年前から認知症で通院していたそうです。

事故当日の午後1時ごろ、自宅から自家用トラックで

いなくなり、家族から捜索願が出ていたとのこと。


事故を未然に防ぐ方法はなかったのか。

現場に居合わせたせいもあり、非常に気になります。

正面衝突したのが9tトラックだったため、

亡くなったのは逆送した側の男性でしたけれども、

これが9tトラックじゃなくて普通車やオートバイだったら……。

後部座席に子供を乗せた軽自動車だったら……。

認知症のドライバーによる高速道路の逆送は、

少なくないようです。


高速道路を含め、全国の主要道路には、

通過車両を撮影するカメラが設置されています。

自動車ナンバー自動読取装置、通称「Nシステム」。

捜査・手配されていた車両がこのシステム下を通過すると、

即座に捜査車両に無線で通知されるらしいのですが、

今回の捜索願には活用されていなかったのでしょうか。

認知症の男性が住んでいた隣県の自宅から事故現場まで、

最短ルートで行ったとしても約100kmもの距離があるのです。

事故は防げたのでは、と思わずにはいられません。