最近、読んだ本
『いつかX橋で』 熊谷達也/著 新潮社/発行
昨夜、読了。
せづね~っ! (切ない、の東北弁)
今回もクマタツ節にやられました。
舞台は昭和二十年の仙台。
B-29の爆撃ですべてを失ってしまった主人公の祐輔は、
特攻くずれの彰太や、訳あってパンパンガールに
身を落としてしまった娘と出会い、必死で生きることを学んでいく……。
終戦直後の過酷な状況の中でも明日を信じ、
逞しく生きていく祐輔たち。
その姿は、不況と政治不信で明日を信じられずにいる現代の僕らに対し、
強いメッセージを送ってくれている気がするなあ。
判型は四六判変型、頁数398ページ、
発売日2008年11月21日。税込1,890円です。
そもそも、生まれてきた奇跡に、まず感謝。
そしていま生きていることに感謝だ。