いつになくおぼろげに。 | un-callのブログ

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やわらかい、あたたかい絵本の中で遊びます。

で、




小屋入りしました。





会場はまるで家の一室のようです。





ビル群から少し離れた、けれど閑静とは言い難い、なんかほんと、与えられた場所、って感じの。





僕たちは、大崎というオフィス街で見事に浮き上がった、異質なファンタジー集団でした。


東京の空の下の、ガラス張りの空間で、楽しそうにおもちゃをいじりながら、少しずつ世界をつくっていたのですから。




主宰が想像し、創造していく段階は、そろそろ終わります。

あとは、彼らが少しでも楽しめるように、最大限に世界を彩り、少しでも演じやすいように、基盤を固めるだけ。

小屋入り期間は、この余力をすべて、役者たちに捧げるのです。

身を粉にして働きます。





カフェをつくります。



この場所が、僕ら以外の誰かの目の前に広がるとき、



そこには、ひとりの男と、その娘が、



それぞれのイトを携えながら、



その時を待っていると思います。






そんな親子の、役者紹介。





☆内藤恭介 / ますたー


くるめるシアター2年代男性。

きょうちゃん。

今回のun-call座組にはびこる厨二談義の数々に動揺を隠しきれていない子。

徐々に染まっていけばいいんだよ☆

『Tea Time Town』の構想段階で、一番最初に役者としてオファーさせていただきました。

とにかくスタイルがよく、イケメン。というかこの座組参加してから明らかにイケメン度が増してる。

「ベスト着せたらかっこいいに決まってる!」という考えが、オファー時の主宰の念頭にあったものでした笑。

ますたーという役を背負って、お父さん像についていろいろ悩んでいたみたいですが、本当に素敵なパパになりました。優しさがにじみ出てる。でもたまに恐い。


この物語は、どんな意味であれ、彼無しでは始まらなかった物語です。

少なくとも主宰の人脈の中では、ますたーにおけるあらゆる条件を満たせるのは彼しかいません。

女性ばかりで男性の肩身が狭い座組だけど、最近の主宰は安心して彼の演技を見ています。


・エピソード1

 ますたー「(絵本をつかみ)びろーん」

 一同「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

 ※『un-call式悪魔の辞典 brown』参照。


・エピソード2

 ますたー「(ちょっと辛いおせんべいたべながら)口内炎いたい」

 

・エピソード3

 (シーン練中、手持無沙汰になったますたー)

 ますたー「(……)」

 ますたー「(…とりあえず、なんか拭いてるか。ますたーだし…)」


 ますたー「(笑顔でささやく)ごちゅうもん」

 さゆ「(なんでますたー、服でぬいぐるみ拭いてるんだろう…)」

 人形「(なんでますたー、服でぬいぐるみ拭いてるんだろうwww)」

 主宰「(なんでますたー、服でぬいぐるみ拭いてるんだよwww)」


背の小さな主宰は、いつも彼を見上げています。

この視点から、彼が頼もしく見えてきたのは、きっと背の高さのせいだけではないと思います。

かっこいいです。本当に。





☆小川美都 / さゆ


くるめるシアター2年代女性。

宣伝美術という役職大好きっ子。

7歳。

オファー当時、「un-call出る?」と尋ねたら、「出たいです」ではなく「出ます」と即答してくれたのが嬉しかったです。

今回の座組で、完全に厨二の素質が露呈された素晴らしい逸材。

『Tea Time Town』の参考資料(詳しくはひとつ前の北澤氏が書いたブログ参照)を稽古期間中に読破し、めでたく心に宿る過去の力を取り戻しました。←


主宰も宣伝美術をやっていたので、小川氏が入団した当初からその変容を僕なりに見守っていましたが、

いまだに彼女の本質はつかめてないのかもしれません笑。まあそんなものでしょう。

だからこそこの役を預けてみたくなったように思います。クールさを少し抑えて、子ども心を引き出す。それは、主宰が単に知らないだけで、彼女には十分備わっていたものかもしれませんが。

入団当初はほとんど会話もなかった後輩が、ちょうど一年、数度の同じ現場を通して徐々に心を開いてくれた、という過程が、こんな役を垣間見てみたい、という思いにつながったのかもしれません。


そして、いま、この配役は正しかったな、と思っているのです。


・エピソード1

 (OPアクト練習にて)

 主宰「さゆちゃんの持つうさぎのぬいぐるみとうさぎ(田中あかね)は、同じ動きをさせようと思います」

 さゆ「筋トレしよう(そう言ってぬいぐるみをものすごい勢いで背筋させる)」

 うさぎ「ちょ」


・エピソード2

 うさぎ「ガキ」

 さゆ「獣」

 うさぎ「ガキ」

 さゆ「獣」

 うさぎ「ガキ」

 さゆ「獣」

  ・

  ・

  ・ 


今では本当に優秀な宣伝美術の後継者になってくれました。

よく考えたら、主宰は師匠と呼ばれるほどの腕はまるで無いのだけれど、

後輩が宣伝美術という仕事を好きでいてくれてるなら、前任者としてこれほど幸せなこともないな、と穏やかな気持ちになるのです。



 

なんだか感想になってしまいました。あせあせ。



くるめる美術チームを中心にお送りするこの芝居。


親子のつながりを、ちょっと覗きにきませんか。





un-call 色彩公演-茶-

『Tea Time Town』


6/28 13:30/17:00

6/29 16:00

6/30 16:00


大崎イズモギャラリーにて

料金無料


ご予約・お問い合わせは

hirame4ever@hotmail.co.jp

まで。


詳細は

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=36553

にて。




最後は、主宰お気に入りの親子の画像で。



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