歌ってみた新作「産声」。 | un:cの底んトコロ。

歌ってみた新作「産声」。






蝶々P様のアルバム、「Life & Lovers / 蝶々P meets Singers」に収録してされる楽曲「産声」を歌わせて頂きました。

音源自体は動画向けのバランスにして頂いてますので、CDで聴かれる方はまた違った印象でお聴き頂けるかと思います。




実はこの楽曲を録音させて頂いたのは割と前なんですけど、頂いた楽曲の世界観がなかなかに壮絶で。
どう解釈したものか、と実は結構グルグル悩みました。
生と死、誕生、色んな物事への愛を謳った曲だと感じたので、説得力のある歌が果たしてこんなチンケな自分に歌えるのだろうか、という不安ばかりでした。


自分の中で解釈した上で歌わせて頂きましたが、それでもやっぱり「ここの歌詞はなんだろう、モヤモヤする」みたいな感じで、気持ち的に不安定になりそうな所が少しあって。
でも何度も歌っていくうちによく分からない、泣きたいようなエモい気持ちがのぼってきて、その感情のままに歌ったら何とか歌えて録音は無事終了。
とっても難しい楽曲でした(苦笑)。



そしてその録音後、しばらくして姉が出産しました。
まさに誕生。こないだ歌った「産声」そのものじゃないか!と思いました。

実際に赤ちゃんを見て来ましたが、本当にちっちゃくて、それでも力強い「生」を感じました。
姉も「母親」になり、めちゃくちゃいい顔をしていて、愛の籠ったまなざしを赤ん坊に向けているように感じた僕は、「姉貴、かっこいいなぁ」と思いました。


そしてその後帰京してしばらく経ったある日、僕は体調を崩しアナフィラキシーショックに。
お医者さん曰くは「あと少し遅かったら命の危険性もあったかもね」との事。
先日の「生」とは違い、「死」を身近に感じました。

数日間の間に「生」と「死」を強く感じたのです。


「産声」という楽曲を歌ったときに感じた不思議な気持ち、それは「生」に向かって力強く生きていく覚悟なのかも、と思いました。


生きるという事は楽しい事ばかりじゃないですよね。痛かったり苦しかったり、もがきながら這いつくばったりする事もある。(むしろそっちの方が多い気すらします)

「産声を上げる」という言葉の意味が、この楽曲の中では決意のような力強さを感じます。
産声を上げて誕生して、痛みや苦しみの中から人のぬくもりや愛を知っていく…そんな情景を思いました。


蝶々Pさんの世界観には脱帽です。そしてこの機会に歌わせて頂けたことにとても感謝。
またひとつ、大事な事が学べた気がします。


日々、勉強ですな。




それでは本日はこの辺で!




押忍。