『チプリアーニ・スクリーン・ムード・ゴールデン・プライズ』
Cipriani Screen Mood Golden Prize
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01. 遥かなる青い海
02. 愛のアンジェラス
03. パリは霧にぬれて
04. ライアンの娘
05. ヤコペッティの残酷大陸
06. 華麗なる賭け「風のささやき」
07. 死刑台のメロディ
08. ロミオとジュリエット
09. 卒業「サウンド・オブ・サイレンス」
10. ガラスの部屋
11. シェルブールの雨傘
12. 恋人たちのメロディー
13. 栗色のマッドレー
14. ベニスの愛
 
ステルヴィオ・チプリアーニが
日本のレコード会社の依頼で録音した映画音楽集
リリースは サントラのキング・レコード
ジャケットにはSEVEN SEASのロゴマークが載ってます
(その隣にイタリアのCAM社のロゴも並んどります)
昔々 チプリアーニといえば フランシス・レイ『ある愛の詩』が
彼の『ベニスの愛』の盗作って事で裁判ざた 
結局レイ作 アラン・ドロンの『栗色のマッドレー』の権利を
持っていっちゃって まったく商品化する気もなく放置
そんな事もあって ずっと ”嫌いなヤツ”でしたね
大人になって『栗色のマッドレー』の音源&映像も
何とか手元に置けるようになって
ようやく彼の音楽ってものを聴いてみようって気になったんよね
映画音楽のカバー盤 昭和の時代 これでもかというぐらい
レコード屋のサントラコーナーに並んでた
怪しげな外国名のオケによる演奏 ほとんどが日本のオケだったなんて
当時は思いもしなかった
そんな中 チプリアーニ率いる楽団の演奏ってのは今となればなかなか貴重
収録曲を見てもらってもお分かりのとおり
有名な作品からマニアックなものまで なかなかイカした選曲
普通ヤコペッティなら『残酷大陸』じゃなく
『世界残酷物語』有名な「モア」ですよね
演奏の方もなかなか力が入っていて聴きごたえあり
全くやっつけ仕事って感じはありません
原曲と違ったアレンジ どれもこれもシックリきてる
そしてこのLPの面白いところはラストの3曲
『恋人たちのメロディー』は裁判で争ったフランシス・レイの曲
そしてレイから権利を取っちゃった『栗色のマッドレー』
最後は盗作裁判の主役『ベニスの愛』
この並びは大人流のシャレ?
ちなみに『栗色のマッドレー』レイのサントラ・バージョンとほぼ同じ構成
他の曲は結構いろいろいじってるのに 
この曲はほぼ原曲に忠実なのは なんとなく不思議
昔 レイのサントラ・バージョンが手に入らなかった頃
このチプリアーニ・バージョンを愛聴してたりしたんです 実は  
この曲順って日本側の指示なのか チプリアーニの意見なのか 
今となっては謎ですね
昔は嫌ってたカバー・レコード(キングではよく本命盤なんて表示してたね)
決して今後CD化されることなんてないであろう昭和のブツ
今聴くとなかなか楽しめるね これもサントラを聴いちゃってる余裕からかな