once in a blue moon

ごく稀に、めったにない

 

umu-wakaにも青月色という色がありあすが

blue moonとは同じ月に二度満月がある時の二度目の満月のことを言います。

 

 

2023年8月31日 once in a blue moon

青月の日に木曽川畔のアトリエをClosed。

 

 

満月。

満ちる時。

8年8ヶ月過ごした木曽川畔、国宝犬山城の真正面の美しい部屋を後にしました。

 

 

 

アトリエ最後の朝陽

 

 

 

8年8ヶ月前、

実家をリノベーション、アトリエ新築を計画していて

その仮住まいとして木曽川畔のこの部屋に引っ越してきました。

 

 

142平米の部屋から64平米の引越し。

お仕事道具、プライベートのもの達を詰め込んで

その後は、鹿児島での染めが終了し、この小さなアトリエが染工場となり

荷物は3軒分。

 

 

DIYを駆使して自ら染めカウンターを製作したり

部屋に間仕切りを作り、倉庫と染め作業場を作り。。。と。

 

 

そんな状態だったので

普通に引越しができる状態でなく

ミルフィーユを一枚ずつ剥がすように

 

 

まずは染め道具や染料、助剤など莫大な量を移動させ

家具什器解体など徐々に移動を始めのは今年の春から。

 

 

アトリエから自宅に戻る時、

IKEAの大きな袋、10個に荷物を詰め込み、乗用車パンパンにして

実家と新しいラボへ運び込み、毎晩夜逃げのような(笑)を何ヶ月も。。。

 

 

IKEAの袋たち(笑)

 

 

 

新しいラボは、荷物の内容に合わせて家具を組み立て

実家は、その都度、ゴミや家具などを捨て

床や壁を修繕DIY。

 

ゴミ美化センターへも何十回も運び込み。。。

 

 

いつもExhibitionや個展の時は、家具的な什器や荷物をハイエースに積み込んで走っていたので、そうそう、デコレーター時代も同じようにディスプレイ材料や特大の什器やオブジェ達を運んでいたので、数十年、40年間の日常だったからか。。。

一人でやり切ってしまった。

 

というか、こうなったら全部一人でやっちゃおうというゲーム感覚でもあり、

一つ一つ、取り出し、自身で向かい合うことが特別に大切なことだったように思います。

 

 

途中、友人のクロコダイルダンディさんに持ちきれない重い本棚類を運んでもらった1日と、最終日前日、アトリエの仲良しのお友達に応援してもらった以外は一人で頑張った。

 

 

 

 

そして

止まっていた新しいラボの外構工事、干し場の工事が

大物搬入日と重なり、コンクリート流したばかりな日で。。。

 

工事の方々が帰った後、真夜中、そっと大物を担いで歩いた。

動き出す時は、皆、一斉にですね。

 

 

 

 

今月末の完成予定ですが、

本当に、毎日がドラマのような日々で

心の中も、いっぱいいっぱい消化や気づきというか。。。

 

 

文章にできない消化が追いつかない日々が続いていました。

 

 

工事が始まって2年半。

コロナ禍の影響や諸々で長くかかった新しいラボ。

 

 

でも

然るべくして、このタイミングになったんだと実感しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病み上がりの本日。アトリエから見る
空の色と川の色の配色がこの上なく美しい。
umu-wakaストールの色でいうと絵空色と櫂流色かしら。

3軒分のお引っ越し&DIYの疲れからか?雨の中、アマドイを直していたせいか?高熱&喉の痛みで寝込んでおりました。
天邪鬼な私は、コロナが第5類になったからコロナになってみたのか?イベルメクチンを飲んで身体中にカイロを貼って。。。



 

 


でも
推しの岩ちゃんがCMをしているYASUMOを飲んで眠ったら一気に回復しました。
尊い推し💖

9年前、この景色に魅了されてこちらへ引っ越してきた。
実家リノベ&仕事場建設が完了するまでの仮住まいのはずが9年。

こちらの川畔のアトリエには、以前の住まいとアトリエの2軒分の荷物を、この狭い部屋に詰め込み、それから仕事のスタイルが変わって行き、パズルの様に詰め込んだ荷物たち。
まるで舞台のの転換のように、仕掛けをした部屋だった。
そしてこの9年間は激動だったので、この景色や美しい環境を満喫していなかったような。。。





 

 

 

今現在、半分ぐらいの荷物を出して、少しスペースができた「この部屋」は、暮らしやすそうだと初めて思った。

仕事のものの引っ越しが完了したら、暫く、この部屋で猫ちゃん達と一緒に、この場で暮らしを楽しもうかと思う。




 

 

 

 


よくわかんないけれど、
随分前から、新しい染め工場が建ち、納得がいくまでの引っ越し整理ができたら「人生の地図」が見えてくる。と思っていたが、その直感は当たっていたようで、

創りたいものや生き方。その「人生の地図」が見えてきました。

本当にこの木曽川畔のアトリエは「トランジット・ルーム」だなぁと思う。

夏の花火大会。
アトリエの前から花火が上がります。
1週間上がるので、その期間に、アトリエでumu-wakaのイベントをしようとも思っています。

また後日
詳細をアップします。

ありがとうございます。

 

 

分類不能なモノたちを詰め込んでいたデンマーク製の鉄の箱。

新しいラボでは、金彩や銀彩で描く時に必要な助剤達を入れた。

無機質で軍事的にさえ感じていた大きな鉄の箱は、新ラボでは宝石箱の様に見えた。



無機質な感じの染めの助剤達が
私の手の中にあった宝物達のように光り輝いていた。

そういえば、20数年前に初めて作ったブログのタイトルは Treasureだったな。



これから
この魔法の宝箱から
幸せな色達を生み出していく。


魔法使い本番です。






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#宝石箱
 

 

 

 

新しい染めラボへ、アトリエから少しずつ荷物を運んでいます。

染め道具類は半分ぐらい移動しました。



アトリエでは、何段にも積まれたお正月の重箱から器具や助剤などを取り出して仕事をするような感じだったので、

広いラボへ持ってくると、



重箱からプールに放たれた様な。。。


自身があっけに取られて、たまにフリーズする。

 

 

 

 

換気扇が回る様を

ず〜っと見ながら時間が過ぎる。

 

脳内も換気扇と同期化して

プロペラが回っているような

 

 

 

 

 

 



たくさんのもの達を眺める様は圧巻で

 

この9年間、様々な染めを、染め方が増えっていったので莫大な量となった器具や染料や助剤にレシピ帳の量を見てまたフリーズ。

 



何も変わっていないような、何も進んでいないように感じていたけれど、モノたちの顔や量を見ると、確実に生きてきたんだなと。

 



不思議な感覚に襲われて、感慨深くもフリーズするので、お引越しが進みません。





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#umuwaka
#お引越し
#染色家
#あなたの色
#私の色
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#色彩
#ストール

 

 

 

 

この机は30年前に買った
イギリス・アンティークのデスク。


三宿のグローブさんで仕入れたもの。インテリアのお仕事をしていた頃を懐かしく思い出す。

ろくろの脚のデスクは、天板がウイングになっていて、広げたり畳んだりできる。

今のアトリエは
玄関が狭くて搬入できず
9年間、実家で羽を畳んで眠っていた。

新しいラボには羽を広げて。
久しぶりの再会。

このラボでは私も羽を広げるのだなぁと。

4回の引越しで羽を広げたり羽をしまったり。

まるで私の人生とおなじだなぁと。