秋田が誇る比内地鶏、あの弾力のある唯一無二の食感と滋味深い味わい。
いぶりがっこに秋田の地酒とのマリアージュ。
秋田出身の今井宏の絶好調な舌も魅了したであろう、秋田のガストロノミー。
秋田に行きたい、温泉に行きたい。
大衆演劇を観に…
大衆演劇は流石にノイズだろう。東北の鄙びた温泉やリゾートに行ってまで大衆演劇?
大阪や浅草、十条みたいに定着してるわけでもない東北地方でわざわざ大衆演劇?ミスマッチなんじゃないの?
秋田といえば比内地鶏だよ。
それでもなか卯の親子丼は捨てがたい。比内地鶏は美味いけど、いかんせん高い。
なか卯の親子丼ならば早いし、安いし、うまい。
なか卯の親子丼は究極の大衆演劇やー。
全国どこで食べても美味しいなか卯クオリティー。
大衆演劇もなか卯の親子丼くらい美味しかったらコモディティ化などしないのに。
大衆演劇って良くも悪くもムラがあるし、アラもあるからね。さらに、クセもある。大衆演劇はなか卯にはなれないと思われる。
かといって、比内地鶏を目指すのは違うと思う。方向性としてはなか卯の親子丼を目指すべきなのだ。
なか卯の親子丼、無性に食べたくなりませんか?
大衆演劇も無性に観たくなるようになればいい。なか卯の親子丼みたいに。
茂原まで行ってきました。
かつて金井保夫という座長がいた。
「ヤッちゃん…」
ヤッちゃんとは金ピカ先生こと佐藤忠志のことでも、ヤクザのことでもない。
金井保夫、ヤスオだからヤッちゃん。
「ヤッちゃん、次はどこなの?」
「もばら」
自腹ではない。大衆演劇の大入りとは劇団の自腹か、熱狂的な贔屓による自腹なのはあるあるなのだが、大入りをカネで買うとかいう話ではない。
茂原の長生村、長生と書いてチョウセイと読む。長岡花火の会場、信濃川に架かる橋も長生橋だよね。
もばら、かつて東京大衆演劇の巡業先にもばらがあった。今は、ない。
茂原にはスパリゾート太陽の里がある。ここはできて四半世紀くらいである。
ヤッちゃんが座長やっていたのは30年以上前だよな。さすがにスパリゾート太陽の里はない。
ヤッちゃんの娘の金井つばめと橘炎鷹は付き合っていたらしい。その後どうなったのかは知らんけど。
金井つばめの親友には深水つかさがいた。子役時代は浅草ひばりという名前だった。父親はかつての演美座の名優深水志津夫だね。
ちなみに東京の大衆演劇の将来を羨望されていた小林志津華は深水つかさの旦那だった。
いま、劇団鯱で獅堂礼斗という名前で活動している。美松の元座長松川翔也もいるよね。
東京の元座長が2人もいる劇団鯱。小林志津華は元々大阪出身ではあるけど。
ちなみに深水つかさは座員と不倫して、不倫相手の座員が自殺したとか。
子どもはたくさんいるのに誰ひとりとして大衆演劇の役者にはならなかった。
嗚呼、黒歴史…
ヤッちゃんがボソッといったもばらがスパリゾート太陽の里を指すのかは知らんけど、かつて茂原に大衆演劇の公演場所があったというのは事実である。
茂原駅から海岸まで8キロ離れてる。
スパリゾート太陽の里は一ツ松海岸沿いにある。
襟裳岬よりも何もない場所。
大型観光バスを所有している。客をバスに乗せて連れて来ない限り、こんな場所までわざわざ来る物好きなんていない。
スパアンドリゾート九十九里太陽の里。
英語でサンシャインヴィレッジ。
ちなみに近くにはハッピーサイエンス大学という名前からしてFランな大学がある。
ハッピーサイエンス、幸福の科学である。
ハッピーサイエンス大学は創価大学になれるのか。こんな辺鄙な場所にあるFラン大学に通う物好きなんているのだろうか?
最寄りのバス停の路線バス、あまりにも利用客がいないので4月から大幅に減便される。
終バスも7時前に繰り上げになる。
ただでさえ利用客が少ない路線なのにさらに使い勝手が悪くなる。これが地方交通のリアルだ。
そして、茂原駅からの送迎はすでに減便していた。もはや、日帰り客はマイカーで来るか、不便な路線バスで行くことが大前提である。
茂原駅から徒歩は不可能ではないか。片道9キロ近く離れてる。往復20キロはさすがに酷ではないか。
タクシーならば5000円以上かかる。それならば、浅草で観た方が良くないか?
つまり、こんなところで大衆演劇を観るやつなんていない。そんな物好きはいない。
ここで公演せよというのは無茶振りもいいところである。
そもそも茂原までだって地味に遠い。蘇我駅から30分以上かかる。東京駅から約2時間かかる。さらに駅から離れている。2時間半はかかる。
品川から新幹線に乗れば新大阪に着いてしまう。
太陽の里は閑古鳥が鳴いていた。お客さんいなかった。
そりゃそうよ。海水浴シーズンでもないし。
お客さんが全くいないわけではない。誰もいない静かな場所なので、クルマさえあれば房総観光の拠点にもなるし、研修などに使うこともできるのだろう。
ただし、マイカー前提である。田舎あるあるだ。
大衆演劇をマイカー運転して観に行くというのはなかなかシュールな光景だ。大衆演劇とは下町の商店街や繁華街が似合うのであって、場末のオワコンリゾートの客寄せパンダになり得るコンテンツではない。
こんな場所で公演すること自体が罰ゲームなのである。お客さん呼べというのは酷である。賑やかしをしろというのは苦行であり、役者の範疇を超えている。
大衆演劇は比内地鶏ではない。なか卯を目指すべきなのだ。
焼き蛤目当てに九十九里まで来る人はいても大衆演劇目当てに九十九里まで来る物好きなんていない。
九十九里太陽の里はいつ潰れてもおかしくはない。
大衆演劇の公演場所は一蓮托生、センターが潰れる時が緞帳下ろしなのだが、太陽の里はさすがに無理があったのか、ホテルが潰れる前に大衆演劇が撤退してしまっていた。
篠原とうまくいかなかったのか、近年では非篠原系の劇団が乗ることが多かった。そこらへんも積んだ理由だろう。新宿歌舞伎町劇場みたいなものである。
新宿にあっても客が全く入らないのだから、いわんや九十九里をやという話である。
お客さんいない、施設は老朽化している、ディストピア感半端ない温泉だったが、サウナもあるし、温泉だし、のんびりはできる。安くはないし、わざわざバスに乗って来ないといけないので、タイパ、コスパという観点から鑑みるとオススメはできないけども。
オフシーズンは物好きくらいしかやって来ないであろうスパリゾート。
ハワイアンズみたいに一年中楽しめるようなスパリゾートではない。
外房だもの。みつを。
ちなみにヤッちゃんがかつてもばらで公演していたのは落合橋近くにあった茂原グリーンセンターらしい。半世紀前には存在していた施設だとか。
かつて海軍の飛行場があり、戦後は日立の工場があった。駅前にはそごうとイオンがあったが全部無くなってしまった。
今、駅前は閑散としている。スパリゾート太陽の里も風前の灯である。
茂原新地と呼ばれた赤線地帯の跡地にできたのが茂原グリーンセンターだった。
そんな茂原新地も、1956年 (昭和31年) に公布され翌1957年 (昭和32年) 4月1日から施行された売春防止法によって大きく様変わりすることとなり、1958年 (昭和33年) 4月1日の罰則適用が迫っていたことから、7業者は同年2月末に一斉に特殊飲食店から大衆娯楽施設へ転業しました。
梅の家の楼主は地主と共に主導して地元有志を募り、資本金1,500万円 (現在の価値で約3,800万円) で (株) 茂原グリーンセンターを3月15日に設立、同年中に茂原新地南側の松林だった隣接地に「茂原グリーンセンター」を新たにオープンし、さらに1961年 (昭和36年) 10月には旅館「長生閣」を開設して社名を (株) 茂原グリーンセンター長生閣へと改称しています。
茂原グリーンセンターは、敷地面積1,624坪 (50mプール約4.3面分)、総建物延床面積548坪 (50mプール約1.5面分)で、本館は木造2階建て、延床面積386坪 (50mプール約1.1面分)を有していました。1階には舞台付きの約100畳の大広間があり、歌謡ショーや手品、手踊りなどを入場料わずか100円 (現在の価値で約490円)で楽しむことができました。
そのほか飲食店、喫茶店、売店も備えられ、家族向けの個室や岩風呂、ヨード風呂などの大浴場があり、2階は宴会場や娯楽場として使用され、屋上も休憩スペースとして開放され、別館の長生閣は前述の慰安所を改装したもので和室・洋室あわせて約20の宿泊部屋を備え、宿泊料金は1泊2食付きで800円 (現在の価値で約3,920円)、1,000円 (同4,890円)1,200円 (同5,870円)の各プランが用意され、最大200名まで宿泊可能でした。
また、野外には子供向けのミニ動物園やミニ遊園地があり、1961年 (昭和36年) 6月24日にプール開きが行われ、夏季はプールも利用できました。
茂原グリーンセンターは1980年 (昭和55年) まで千葉県発行の資料に存在が確認されていますが、その後廃業したと推察されます。跡地には、1981年 (昭和56年) 5月15日、冠婚葬祭互助会 (株) ライフランド (旧・千葉県新生活互助会) の関連会社である (株) へいあんが運営する結婚式場「ライフピア茂原平安閣 (プラザヘイアン茂原)」が開業しました。
この施設もまた、近隣の (株) 日立製作所茂原工場 (現在のジャパンディスプレイ茂原工場) などに会合で利用されるなど地域に定着していましたが、2015年 (平成27年) 12月13日に閉館し、現在は分譲されて一般の住宅地となっています。
スパリゾート太陽の里とはかつてあった茂原グリーンセンターのオマージュのような場所かも知れません。
スパリゾート太陽の里、いくなら今のうちにどうぞ。大衆演劇は現在やってません。
在りし日の大衆演劇公演。
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