ジュリア、木下ひなた、周防桃子、大神環、福田のり子
噫(ああ)、何時だって泣いてる人って云うのは無情抱え、唯立ち竦んでいる
そう、居直って転がる自由さえも総ざらいされ枯れた砂漠
(ひなた、桃子)涙をすする奴儕(やつばら)を切って張ったとて何も成らぬ
そんな都合良い自尊心を持ってはいない
(ジュリア、桃子)ままならぬ事を忌み嫌うそんなわがままを通す道を
見失った世のえんたーていんめんと
ご覧あれ、侠気乱舞
所詮たった一生、盛者必衰、漂う世相も一辺倒
何の標も無い路傍に
(ジュリア、桃子、のり子)咲いて上等の人生譚
通す仁義なんて無い時勢とはかなんで往生って勘弁
道無き道もまた一興 さぁ
夢幻泡影を乱れ舞って
今日、終えたって構わない覚悟なんてさ釣り合う物等在りはしない
そう、欲しがっていいのは自由じゃなく生きていくための幸せ
(桃子、環)願いを嗤う輩(やから)さえ、結局は同じ穴のむじな
狭い渡世じゃ 肩はぶつかってしまう
(ひなた、のり子)弱さが弱さを喰う時代、痛快な話が欲しいだけさ
勝手気儘に振舞う活劇(むーびー)
ご覧あれ、侠気乱舞
我が道を闊歩(かっぽ)、血華往来(けっかおうらい)、さまよう理由も風来坊
何の縁(よすが)も無い出逢いも
(ひなた、環)袖触れ合えば感情論
申す信義なんて絵空事、謹んで騒擾(そうじょう)って概念
壊し参るもまた一興さぁ
夢幻泡影を乱れ舞って
「セリフ」
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ジュリア「三尺三寸借り受けまして、稼業、仁義を発します。
日の本の端に生まれ落ち、産湯を出てから西へ東へ、
故郷とともに姓を捨てご賢察の通りしがない根無し草にございます。
どうかお見知り置かれ、ご昵懇願います」
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根を張る事など無いと知っても咲く花
問われても
名乗るような
名を持たぬ
徒花よ
さぁ、今…侠気乱舞
ご覧あれ…噫(ああ)!
所詮たった一生、盛者必衰
漂う世相も一辺倒
何の標も無い路傍に
咲いて上等の人生譚
通す仁義なんて無い時勢と儚んで往生って勘弁
道無き道を今日も闊歩
我儘の遊興(えんたーていんめんと)
極めるもまた一興 さぁ
夢幻泡影を乱れ舞って