ケアマネさんが来る日、義妹は朝から掃除です。


何日もリビングに干しっぱなしの洗濯物をゴミ仏間に移動させ、玄関からリビングまでの階段だけ掃除機をかけました。


あくまでも掃除するのは、ケアマネさんが通る場所だけ。

下階の脱衣場&風呂場には、洗濯物が所狭しと干されているし、リビングから上階へ続く階段はホコリがうっすら溜まってます。


ケアマネさんが来ました。

夫が出迎え。(義妹は自室。)


このケアマネさんは、新しい方で(前任が産休に入った為)家に来るのも2度目です。(前回は挨拶程度。)


ケアマネ

「●●さん(義妹)は?」


「自分の部屋です。」


ケアマネ

「上ですか?」


「はい。」


ケアマネさん、おもむろに階段を上がり始めました。


(えっ…行くの?)


ケアマネさん

「手前ですか?奥ですか~?」


「奥です~。ゴミで散らかってる方です~。すいませ~ん、片付いてなくて~。」


(義妹の部屋の前は要らない物が積み上がってます。)


ケアマネ

「そうですね、片付いてませんね。」


(はっきり もの言う人だな。)


どうせだったら、義妹の部屋を見て欲しかった。ジャングル部屋を。

(一度 部屋の扉が開いていたことがあり、覗いたら 想像を絶する物だらけの部屋でした。)


ケアマネさん

コンコンコン(ノック)

「●●さーん(義妹)、居ますか?」


(反応無し)


「●●さーん、●●さーん?」



ほんの10分前まで掃除機かけてたのよ?夫とケアマネさんのやりとりも聞こえてるでしょ?



ケアマネさん

「●●さ~ん?」




義妹

「あ、はい、今行きます。」


しばらくして

(ガチャ。バタン)←即閉め


さすが隠しの達人、自分の部屋は一切覗かれない様 鉄壁の構えです。


義妹

「すみません、ご飯食べてました。」


(え…あのジャングル部屋で?)



ケアマネさん、義妹 二人揃ってリビングへ。

丁度 福祉レンタル屋さんも到着。



この時点で、義母を老健に入れる気満々なのは義妹のみ。

(施設側がお金を出して貰えると思ってるから。)


夫が全て根回し済で、家に戻す事を前提での話し合いが始まりました。

(その為に福祉レンタル屋にも来て貰ったんで。)


ケアマネさん

「●●さん(義妹)が気になってるのは、トイレの入り口の段差でしたよね?」


義妹

「トイレじゃなくて、コッチです。」


指差したのはリビングの扉下。


 

(;゚Д゚)(゚Д゚;)エッ━!!



皆 ポカーン顔。

何言ってんのこの人?


トイレの段差より低い リビングの扉の下が気になるの?


皆唖然として何も言えなかった中、口を開いたのは福祉レンタル屋さんでした。


レンタル屋さん

「これをなおすとなると、相当費用がかかりますよ。床も間仕切りもひっぺ返して工事が必要ですね。」


義妹

「・・・。(だんまり)



このケアマネさん、何か決める時 毎回毎回 義妹に聞くんです。

そして義妹の口から、ちゃんと言わせます。


ケアマネさんには、義妹がASDである事、なんでもかんでも周りのせいにする事を予め言っておいたので、毎回義妹に確認を取りながら話し合いを進めてくれるのです。



結局のところ、義母がベットからトイレに行く導線に 掴まる為のポールを立てると、他の人の出入りが不自由になるとの事で、何も取り付けずに行きましょう。ということに。

但し、扉横にある腰の高さまでの引き出し箪笥の上は、義母の手が置けるよう片付けるよう命じられました。


それでもまだ老健にいれたそうな義妹にトドメをさしたのは、またもや福祉レンタル屋さんでした。


レンタル屋さん

「老健に入所させるなら、レンタル品、引き上げますから。」


義妹

「(・д・)ぇ?」


今度は義妹がポカーン顔。


レンタル屋さん、真っ当な事言ってますよ?

使う主(ぬし)がいない介護ベットや歩行器など、さっさと引き上げて一人でも多くの他の人にレンタルしたいと思うのが普通でしょ?

福祉関係の人達は慈善事業でやってるんじゃないよ、商売だよ。

(過去に「福祉関係は強く言って来ないからすぐに支払わなくても大丈夫。」と支払いを何ヵ月も滞らせた経験がある義妹。)

ましてや、我が家の介護ベットの脇に、義父が購入した介護ベットが使われずに折りたたまれて置いてあるのを、レンタル屋さんは目の当たりにしてるんだもの、そりゃ、引き上げたいって言うよね。


それ以降、義妹はだんまりです。

どうしたい。と言う意見も

分からない事への質問もせず、

ただその空間にいるだけ。





義妹が老健に入れる事を諦めたかどうかは分かりませんが、義母の退院日前に、

・家族

・ケアマネ

・1日デイサービス施設の人

・訪問介護士

・理学療法士(訪問リハビリ)


全員集まって今後の介護プランを話し合いながら決めていくって事が決まりました。


つづく。