7/22~8/4 今日のひと言……『 枕草子』夏を詠ふ  小夜夏の 闇夜に螢 飛び交ひて…… | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024(令和6)84-469号
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枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00469 202484()配信 




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Rokaさんによる写真ACからお借りいたしました。合掌 ) 


★……『枕草子』一段  夏を詠ふ 



夏はよる。

月の頃はさらなり、

やみもなほ、

ほたるの多く飛びちがひたる。

また、ただひとつふたつなど、

ほのかにうちひかりて行くもをかし。

雨など降るもをかし。
                      


      『枕草子』一段   淸 少納言






小夜夏の


闇夜に螢


飛び交ひて


魂(たま)の光跡


あはれなるかな



2024728日 『 枕草子 』夏を詠ふ









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4












天上の青  ( 2014年8月15日 )





いつも御目に留めて頂きましてありがとうございます。
この広い日本の空の下、
どこのどなたとも存じ上げない、
常にはお出逢いできない方々との触れ合いは、
 拙尼にとりまして宝ものでございます。
憶いでの小筥から……等、日々の些事の中で、
写真と短歌、時に長歌を載せていただいております。
趣味は、菜園・食べた野菜、果物から採った種を育てることです。
花芽のいのちが育っていくのが楽しみです。
四季の登山、登攀の記録は、青春時代を憶い出します。
鉄道ブログは夢を感じます。
お裁縫が好みで、身に纏うものは自分で縫ったものです。
Emi's さまの、お菓子作りのセンスに学ばせていただいております。
のかぜさまに、「泣くは人生 笑うは修行 勝つは根性」の
花登筺文学碑を憶います。
お花、風景写真の撮り方など、
皆さまの一葉が師匠でございます。

仏典のことーひと言等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、
スルーなさってくださいますよう。 感謝 🙏     
















☆彡・最新の今日のひと言



★…202484日 今日のひと言

─……ヒグラシの 先聲きよら いとをかし
◆佛教短歌……『枕草子』を詠ふ



★…2024727日 今日のひと言

─小夜夏の……魂(たま)の光跡 あはれなるかな
◆佛教短歌……『枕草子』を詠ふ



★…2024722日 今日のひと言

─軒滴 雷鳴遠く 香焚きぬ……
◆佛教短歌……『枕草子』を詠ふ






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言




★…2019715日 今日のひと言

─ ─色即是空 空即是色
砂時計の流砂は、過去の忘却、  
未来へのこだわる心……
◆この心の動くところ……


★…2019716日 今日のひと言

─腑に落ちずとも、その憶いを捨てきって、
手放してこそ……
◆この心の動くところ……


★…2019717日 今日のひと言

─これは、自分で選んだ道……
決して、人さまに転嫁することもなく。
宿命、運命などの言葉に、未来を左右されることなく……
◆この心の動くところ……


★…2019718日 今日のひと言

─ 一歩一歩、黙々と、
平々凡々に…
上りつめるのではなくして、
前に踏み出してゆく……
◆この心の動くところ……


★…2019719日 今日のひと言

─こころは、
まるで周波数にあわせるかのように……
◆この心の動くところ……


★…2019720日 今日のひと言

─この世の中には、上る坂と同じ数だけ、
下りの坂もあるのですから……
時に、ささやかな幸せに気づき、
道の途中で立ち止まるもよし……。
◆この心の動くところ……


★…2019721日 今日のひと言

─この世の一切衆生、
いのちのすべてを支配しているのは、
こころ……。
◆この心の動くところ……






☆彡・こころの磨き砂



★…2019721日 編集後記より

─水面に浮かぶ、

睡蓮の可憐な花を見るたび……

モネが描く睡蓮の静謐な世界へと誘われ、

こころの安らぎをおぼえます。 



☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆ 

 

庭にて



84日 


極楽の

余り風吹き

ヒグラシの

先聲きよら

いとをかし 
202484日 『枕草子』夏を詠ふ




☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆ 

庭にて

姫螢  平安時代の螢といえば姫螢 (ヒメホタル)……。 

(PHOTAさんによる写真ACからお借りいたしました 。合掌)





728日 


小夜夏の

闇夜に螢

飛び交ひて

魂(たま)の光跡

あはれなるかな


2024728日 『枕草子』夏を詠ふ




☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆ 

庭にて


722日


軒滴

雷鳴遠く

香焚ぬ

少し涼しく

夏の夜みじかし


2024722日 『枕草子』夏を詠ふ




・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥


715日


色即是空 空即是色
砂時計の流砂は、過去の忘却、
未来へのこだわる心……


分別や妄想に束縛されず、
妨げのない、
とらわれのないこころ。

一点だけに気をとられていると、
大きな流れを見失ってしまいます。

色即是空 空即是色

空とは、何のこだわりもない心の状態……
ものごとに執着しないことです。

砂時計の流砂は、
過去の忘却、
未来へのこだわる心……


これらの憶いを捨てきってこそ、

心無罣礙 無罣礙故 
無有恐怖 遠離一切顛倒夢想……


命の本音を聴くことができるのです。


             合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

716日  腑に落ちずとも、その憶いを捨てきって、
       手放してこそ……  


一旦、この手にしたものを手放す……ということは、
人間には、なかなかできないものです。


手放したものへの未練や、
過去へと押し流した残滓に、
未だにとられているとしたら、


腑に落ちずとも、
その憶いを捨てきって、
手放してこそ、

今まで見えなかった、
人生の道筋が見えてくるはずです。


             合掌


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

717日  

これは、自分で選んだ道……
決して、人さまに転嫁することなく。
宿命、運命などの言葉に、未来を左右されることなく……



何かを成し遂げたり、
自分自身の憶いを、
この忍土の世で実現させることの難しさや、
世間の厳しさを気づかされる時にあります。


さまざまな忍従を重ねながら、
人の境遇や、
生き方の多面性に気づかされる時でもあります。


しかしながら、
これは、自分で選んだ道……


決して、人さまに転嫁することなく。

宿命、運命などの言葉に、未来を左右されることなく、


瑣末(さまつ)なことに一喜一憂しながらも、
人として、何が大切かを選択しつつ、


自身の弱さ、脆さをも、
自然に受容できる時が、必ずやってまいります。

自分で道を閉ざしてはいけません。


            合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

718日

一歩一歩、黙々と、
平々凡々に…
上りつめるのではなくして、
前に踏み出してゆく……



一山行き尽くせば一山青し

このように、山を越えると、

また青い山が、

遠山のようにゆく道を阻んでいる……。


越えても越えても、山また山。


人生にもしばしば起伏があり、

紆余曲折の長い坂だけれども、

まだまだ道半ば……。


何のために、

なぜ生きるのか……等など、自問自答しながら、


人は、今生かされていることに心を止めて、


自分で選んだこの人生の細道を、

一歩一歩、黙々と、

平々凡々に、


上りつめるのではなくして、

前に踏み出してゆく……これしかないのです。


                 合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

719日

こころは、
まるで周波数にあわせるかのように……



こころは、
まるで周波数にあわせるかのように、

関わる相手や環境によって、
動いてゆくのです。

朱に交われば赤くなると申しますのは、
朱色が混じれば赤味を帯びていくように、

ものごとの良し悪しによって、
善悪どちらにも感化されるのです。


様々な人との出逢いと、選んだ道筋に従って、
どんな運命を開拓してゆくか―
この世の道は、人それぞれ……ですが、

自らがその扉を開いて、
自らの意思で以て、道を選んで歩いていくのです。

                 合掌


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

720日  この世の中には、上る坂と同じ数だけ、
       下りの坂もあるのですから……
       時に、ささやかな幸せに気づき、
      道の途中で立ち止まるもよし……。



この世の中には、

上り坂と同じ数だけ、
下りの坂もあるのですから、

ある時には、
長い坂道を、
あれやこれや思案しながら、

時に、道のささやかな幸せに気づき、
道の途中で立ち止まるもよし……。

いわば人生の激流の中に、
その身を置くことをも厭わず。

逆境や、困窮、この道の難儀さが、
人の心を練り、人の心を育てるのです。

平坦な道などありません……。

          合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

721日   この世の一切衆生、
       いのちのすべてを支配しているのは、
       こころ……。



この身に、
過分な憶いを願うところに、

執着、嫉妬、妬む心が、湧いてくるのです。

この世の一切衆生、
いのちのすべてを支配しているのは、

こころ……。

粒粒辛苦、
愁いを重ねる日々の暮らしにあっても、

こころに言われるままに、
支配されるのではなく、

心を導いてゆかなければならないのです。


               合掌




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■ 「 こころの磨き砂 」


水面に浮かぶ、
睡蓮の可憐な花を見るたび……
モネが描く睡蓮の静謐な世界へと誘われ、
こころの安らぎをおぼえます。



モネが生涯に描いたという、
生涯、描いても描いても、
描き尽くせなかった睡蓮……
200枚以上もの画布の睡蓮のそれぞれ……。


いつかは目にしたいと願いながらも、
東京ブリヂストン美術館所蔵の「睡蓮の池」も、
パリのオランジュリー美術館に展示されているという、
横幅17mを超えるという大作も、
未だに一度も鑑賞したことがありません。


モネの初期の作品は、
印象主義的な手法でしたが、
晩年の作品は、筆触や色が、
いわゆる表現主義的ともいえるもので、
まるで鑑賞者が、池の中から観ているかのような、
強い感動を受けるとのこと……。


水面に浮かぶ睡蓮の神秘的な美しさを、
いつの日にか、
この目で見てみたい……と、
ひそかに憶っているのです。


         合掌




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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。






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