8/12日~8/18日 今日のひと言―形なき 蒐集(あつ)めしものは これ如何に…… | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2019年(令和元年)8月18日-00300号
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枯れ果てて、散るのではありません。


この世は、かりそめの宿-

ならば-春さらば-と、すがしく散る、

万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、

そして、生きて参りました。


師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、

婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。


ひたすらに生きようとする、

盲目的意思を感じながらも、

深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、

明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。


だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、

心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、

心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。

 

 

 

 

☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡


vol.00300  2019年8月18(日)配信

 



2019年8月14日  京都 奥嵯峨野 鳥居本にて


 


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 ☆彡・最新の今日のひと言

 

 

★…2019年8月12日 今日のひと言


─野の花ほどに 小さく暮らし……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月13日 今日のひと言


─真菰(まこも)縄  ほおずき網みて 迎え火の……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月14日 今日のひと言


─蛍火(ほたるび) ゆれて 幽玄の……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月15日 今日のひと言


─慎ましく こころ鎮める この日こそ……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月16日 今日のひと言

 

─烟(けぶ)りたち 焔ゆらめき……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月17日 今日のひと言


─形なき 蒐集(あつ)めしものは これ如何に……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年8月18日 今日のひと言


─無量寿の 流れの中で 生きつ生かされ……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 

 

 


 ☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言

 

 

★…2015年6月28日 今日のひと言


─しとしとと、窓を伝わってくる雨音……
◆このささやかな良きこと……

 


★…2015年6月29日 今日のひと言


─「この橋渡るべからず」とは……
◆心とは何ものぞ……

 


★…2015年6月30日 今日のひと言


─心の持ち方次第で、仏ともなり、
鬼ともなり得るものなのです……
◆命を愛おしむ……

 


★…2015年7月1日 今日のひと言


─「無憂樹」を迎えて……
◆無憂樹―憂い哀しみの無い華 無憂華

 


★…2015年7月12日 今日のひと言


命の聲……人生の旅のどこで倒れようとも……
◆人生の旅の途中……。

 


★…2015年7月13日 今日のひと言


大事な一生……私に代わる者はいないのですから……
◆命を愛おしむ……

 

 

 


  ☆彡・こころの磨き砂

 


★…2015年7月4日 今日のひと言


心の問題は、命の本音。
◆心とは何ものぞ……

 

 


  ☆彡・編集後記


★…お健やかにお過ごしでしょうか……。


 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月12日   野の花ほどに 小さく暮らし……

 

 

人の世の


苦楽を生きる


糧として


野の花ほどに


小さく暮らし

 

 

2019年8月12日  詠

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月13日  真菰(まこも)縄  ほおずき網みて 迎え火の……

 


真菰(まこも)縄


ほおずき網みて


迎え火の


燻るけぶりの


御霊迷わず

 

 

2019年8月13日  詠

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月14日  蛍火(ほたるび) ゆれて 幽玄の……


 

ゆらゆらと


蛍火(ほたるび)ゆれて


幽玄の


墨染めの空


時を忘れり

 

 

2019年8月14日  詠


 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月15日   慎ましく こころ鎮める この日こそ……

 

 

慎ましく


こころ鎮める


この日こそ


蒼き空ゆく


雲に祈りつ

 

 

2019年8月15日  詠

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月16日  烟(けぶ)りたち 焔ゆらめき……

 

 

烟(けぶ)りたち


焔ゆらめき


雲の上の


無事なる還り


祈るなり

 

 

2019年8月16日 詠

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月17日  形なき 蒐集(あつ)めしものは これ如何に……

 


形なき


蒐集(あつ)めしものは


これ如何に


人の問わずに


ただまごころと

 

 

2019年8月17日 詠

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

8月18日  無量寿の 流れの中で 生きつ生かされ……

 

 

道迷い


いのち息つぎ


無量寿の


流れの中で


生きつ生かされ

 

 

2019年8月18日 詠

 

 


・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年6月28日

 

しとしとと、窓を伝わってくる雨音……
◆このささやかな良きこと……

 


梅雨の宵


夢のはざまに


星の子ら


花袋(ふくろ)を揺らし


鐘のきこゆる

 

 

2015年6月27日   詠


 

 

 

昨日は、夕方まで雨が上がらず、

風の強い一日でした。


最近また、夜半に仕事をしております。

なかなか、日中片付かず、

夜中に書きものをした方が、進むようです。

 

少し休んでは、また続ける……

そういう日が続いております。


横になった時に、

しとしとと、窓を伝わってくる雨音……


何とも、風情のある、


私にとっては、

子守唄のように響いてまいります。

 

            合掌


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年6月29日


「この橋渡るべからず」とは……
◆心とは何ものぞ……

 

 

一休禅師の、

「この橋渡るべからず」とは、

「両端を持する」ということです。


右、左、どちらの端にもこだわらない、

道の中道を説いたものですが、

右も左も抱きかかえて、


それらをひとまとめにしたうえで、

あえて、真ん中を通るという事です。

 

全く相反する対極にありながらも、

こちらにも、あちらにもらわれない、


中道の生き方を選んだという、

深い意味が込められているのです。

 

            合掌

 


 


・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 

2015年6月30日


心の持ち方次第で、仏ともなり、
鬼ともなり得るものなのです……
◆命を愛おしむ……

 

 

この世の中の凡てが、

自分一人の為に、

都合よく動いているのではありません。

 


人生は、

浮き沈みの繰り返し。

予想のつかないことばかり。


思い通りにならないのは、

至極、当たり前のことです。

 

しかしながら、

恐るべきことを恐れず、

自ら作った迷いの中に惑い、


道の途中で、誤って葉を摘み、

枝を尋ねる事があってはなりません。


儚い露の間の命―と、嘆くだけでは、

感傷にすぎません。


人は、限りあるこの身に、

限りのないものを求めて、


智慧で以て、それを掘り下げ、

不自由の世界に生きながらも、


心の持ち方次第で、

仏ともなり、

鬼ともなり得るものなのです。

 

          合掌

 


 


・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 

2015年7月1日

 

「無憂樹」を迎えて……
◆無憂樹―憂い哀しみの無い華 無憂華

 


幾尋の

 

蒼き波涛と

 

国を越え

 

哀しみの無い

 

命の樹着く

 


2015年6月30日 仏喜日に詠みて

 


 

遠き世に

 

仏の母が

 

手折りしと

 

無憂樹の樹

 

今お迎えし

 


2015年6月30日 仏喜日に詠みて

 

 


かねてよりの、

心願でございました無憂樹 (むゆうじゅ) の樹が、

6月30日 私の許に到着いたしました。


仏教三大聖樹のひとつで、

お釈迦様生誕の由来に縁する樹で、


その華は、無憂華と呼ばれ、

哀しみ、憂いの無い華として、

幸せの華として尊ばれております。


この樹は、ネパール・ルンビニー産で、

ネパール政府の検疫承認を済ませ、

関空でも、日本の税関・植物検疫所で、

再検査して輸入されたものです。


日本に到着してから、三冬を越しました……と、

送り主さまからのメッセージが付いてございました。


因みに、

釈尊 降魔成道の樹は、印度菩提樹。

釈尊 涅槃時の花は沙羅の樹で、これは、耐寒性が弱い為に、

日本では、温暖な地域の寺院や植物園で見られるようです。


代用として、ナツツバキが植えられているようですが別種です。   


しかしながら、

その清楚な花の姿には、侘び、寂に通じる風情があって、

日本人の心情に響くものがあるのでは……と、

ナツツバキが咲くこの時期、感慨を深くするものでございます。

 

何かと、

この行く先々に、結果ばかり憧れて、

足元が、つい疎かになりがちでございますが、


どんな人でも、毎日、僅かではあっても成長するものです。


自分を育てる、最良の憶いは、

足元を見て、身の丈を憶うことでしょうか……


この世に、この命がある内に、

この樹を育てられる機会が来ようとは、

憶いませんでした……。


また、このブログで皆さまとお出逢いできましたのも、

ご縁でございます。


夜半に、皆さまの心の聲をお聞かせいただくことが、

私のささやかな喜びでございます。


感謝の極みでございます。

 

最近は、

皆さまに、足跡を残す事が出来ない事……

これが、心残りでございます。

 

どうぞ、どうぞ、お許しくださいますよう。


また、2日から5日まで、修行に入りますゆえ、

夜半に書けたら良いのですが……

多分に、このブログの更新は出来ないものと憶います。

 

 

過去を追わず、


未来を待たず、


ただ今の一念、


境地を新たに、


命のある間は、

この命と共に歩んでまいりたいと存じます……。


                  合掌

 

 


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 

2015年7月12日

 

命の聲……人生の旅のどこで倒れようとも……
◆人生の旅の途中……。

 

 

この命は、始めも終わりもなく、

無始であって、無終……

無限無窮……限りなく続いているのです。


始まりは、あの時ではなく、

この先が終わりでもありません。


人というのは、果てしのない、

無限に遠い過去よりこのかた、

生・老・病・死の苦から逃れられず、


この世に生まれ出た以上、

好むと好まざるにかかわらず、


今、この時に至るまで、

命の道に流転しているのです。


人生の歩みに終点はありません。


現実に捉われすぎて、真実を見ず―


夢想に走って、足元を忘れず―

 

限りある身に、

限りのないものを求めて、


境遇の善し悪しに、

愚痴を言って嘆いても、

この世間は、どうなるものでもありません。


窮状の中にあっても、不足不満を訴えず、


この身を大切に、

生きる喜びを感じたいものです……。


人生の旅のどこで倒れようとも、

悔いのないようにと。

 

              
       合掌


 


   
この十日あまり、このブログをお休み致しておりました。

その間、皆さまには、

この拙きブログにご訪問頂きましたこと……
感謝申し上げます。

ありがとうございます。

 

いつまで続くものやら、先が見えませんが、

ゆるゆると、備忘録のように綴ってまいりたいと存じます。


八苦の娑婆と言われる、

窮状の暮らしの中にあっても、

不足不満を訴えず―

この命は、始めも終わりもなく、

無始であって、無終……

無限無窮……限りなく続いているのです。


この言葉は、

私の師匠である、今は亡き承真尼婆子が、

日頃より話されていたもので、


以来、私の心の裡に重く響き、

胸の奥底に残っているものでございます。


               合掌

 


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年7月13日

 

大事な一生……私に代わる者はいないのですから……
◆命を愛おしむ……

 

 

やがては朽ちる、

限りのある身に、

限りないものを求め、


眠れぬ夜は長く、

疲れたる身に、道は遠いものです。

 

過ぎた日の影を追わず、

まだ来ぬ先は気にせず、


取り越し苦労をせず。


大事な一生……

私に代わる者はいないのですから、

 

今を大切に……

 
    合掌

 



 

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■「こころの磨き砂」

 

2015年7月14日

心の問題は、命の本音。
◆心とは何ものぞ……

 


赤児には、

憎しみの心も、ねたむ心も、

争う心もありません。


赤ん坊に、心の悩みはないのです……。


成長とともに、一つひとつ、


苦悩の種が増え、


背中に苦労がつきまとうのです。

 

させられる苦労か、

それとも、

自ら、その苦労を培って、


忍ぶ苦労として、わが身に付かせるか。


人間の幸せも、不幸せも心次第……


心の問題は、命の本音。


避けていては、

いつまで経っても、解決は見えません。


 
              合掌


 


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編集後記




2019年8月14日  京都 奥嵯峨野 鳥居本にて

 


朝夕は、いくらかしのぎやすく

耳を澄ますと、

虫の音が聞こえるようになってまいりました。

 

お精霊送りのこの時期、

ちいさな秋の氣配が、

流れる雲、頬にあたる風にも感じられます。


お健やかにお過ごしでしょうか……。

 

森羅万象、天地自然のもと、

ゆるやかに季節が巡っているのでしょう……

 

残暑なお厳しき折柄、

つつがなくお過ごしくださいますよう。 拜
 


 

 

 

 

 

 

 

 



※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。