5/27日~6/2日 今日のひと言―絲綢之路から 時には、波の中に波の山があるような…… | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2019年(令和元年)6月2日-00290号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆

 

枯れ果てて、散るのではありません。


この世は、かりそめの宿-

ならば-春さらば-と、すがしく散る、

万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


 今までも、このように生かされ、

そして、生きて参りました。


 師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、

婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。




ひたすらに生きようとする、

盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、

自分の愚かさに、

明けることのない夜……「 無明長夜 」を憶います。


だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、

心の樹海を彷徨い歩くとも、

無明長夜を照らす生きる灯火を、



心の旅を開く鍵を、

 人生の道すがらに求めようとするのです。

 

 

☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡


vol.00290  2019年6月2日(日)配信 




仏教東漸……天空の絲綢之路  神々の座を目指して……

 


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 ☆彡・最新の今日のひと言

 


★…2019年5月27日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
時には、波の中に波の山があるような……

 


★…2019年5月28日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
愁いの波をよけても、また巡りくるものならば……

 


★…2019年5月29日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
自分で描いた円……の外には出られません。

 


★…2019年5月30日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
自ら作った迷いの中に惑い、
つぶやきながら……

 


★…2019年5月31日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
有れば有るで、失うことを恐れ……

 


★…2019年6月1日 今日のひと言


─朋友へ……(抜粋)
苦を忍受する事も出来ず……と、
彼の人の問う……。

 


★…2019年6月2日 今日のひと言


─西域の
碧羅(へきら)の穹(そら)に……

 

 


 

 ☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言

 

 

 

★…2015年4月19日 今日のひと言


─逸(はや)ることなく、流れに沿って進むのが、自然です。
◆人生の旅の途中……。

 


★…2015年4月20日 今日のひと言


─涙は……人生の、あの曲がり角に置いてきた……
◆人生の旅の途中……。

 


★…2015年4月21日 今日のひと言


─人間の、勝手な分別を加えて、
ああだ、こうだと議論をしているうちにも……
◆人生の旅の途中……。

 


★…2015年4月22日 今日のひと言


─つまずいてみて、初めて見えてくる景色というものがあります。
◆人生の旅の途中……。

 


★…2015年4月23日 今日のひと言


─清濁併 (あわ)せ呑む、清雅な心……
◆命を愛おしむ……

 


★…2015年4月25日 今日のひと言


─人の世に吹く風……流れる雲……
◆人生の旅の途中…

 

 

 


  ☆彡・こころの磨き砂

 

 

★…2015年4月24日 今日のひと言
─深山の迷路に、花を探し求めて彷徨い……
◆命の花

 

 

 

  ☆彡・編集後記

 

★…日本の風土の、情緒あふれんばかりの美しさと、

  絲綢之路を憶って……



 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



天空の絲綢之路  遥かなる仏教東漸の道……



5月27日

 

朋友へ……(抜粋)

時には、波の中に波の山があるような……


 

人の一生は、

この人生の細道を、

 

頭陀袋を肩越しに背負うて、

坂道を行きつ戻りつ、登っていくようなもの……。


それを、

この世の川を世流れて、

時には、波の中に波の山があるような、

愁い、苦しみの波濤ととらえるか……

それでも、

一つひとつの波の山を、

根気よく乗り越えようとする、

気概が、自分にあるか、否かです。


            合掌

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月28日 

 

朋友へ……(抜粋)

愁いの波をよけても、

それが、また巡りくるものならば……

 

 

この世の中に、

無意味なものは、何ひとつありません。


蹉跌、挫折であっても、

これらは、縁があって生じる、

 

互いに頼り合う存在で、

それ自体では独立して存在しないもの……


それを、この人生の道行きに、

どのように生かしてゆくか……


愁いの波をよけても、

それが、

いずれまた巡りくるものならば、


今、真剣に向き合うことが、 必要なのかもしれません。


                     合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月29日 


朋友へ……(抜粋)

自分で描いた円……の外には出られません。

 

心の方向を転ずれば、

新たな道筋がみえてくるものです。

 

思いのままにならないのは、当たり前のこと。

 

物ごとを推し量ることが困難で、

道行きは、予想のつかないことばかり。



そのなかで、

いつまでもこだわり続けていては、


一歩を踏み出すどころか、

自分で描いた円……の外には出られません。


                合掌

 

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月30日

 

朋友へ……(抜粋)

自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら……

 


限りあるこの身に、

形のあるものを求め、


無ければ無いで済むものを、

指折り数えて追い求め、


自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら、


不自由の世界に生きているのが、

娑婆世の人間なのかもしれません。

 


            合掌

 

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月31日 

 

朋友へ……(抜粋)

有れば有るで、失うことを恐れ……

 

心中深く、

寸刻も、安らかな境地に浸れないのが、

人の身なり―とはいえども、


有れば有るで、失うことを恐れ、

欲しい……欲しい……の憶いに、


執着するがゆえに、

身も心も乾き、疲れ果ててしまうのです。


貪 (むさぼ) りと、瞋 (いか) り、

痴 (おろ) かの三毒に、

悩み、苦しむならば、


まずは、その貪 (むさぼ) るその憶いを絶つこと……からです。


                         合掌

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月1日

 

朋友へ……(抜粋)

苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。

 


現世の幸のありやなしや……

 

しかしながら、

それらの、苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。

 

 

無常や無我の理法を理解する時に、

人は、物や自分への欲や、

執着(我執)から解き放たれ、

初めて、

寂静の世界で心が安らぐのです。


諸行無常は、この世を貫く理。

ゆく川の流れは絶えずして、

再び、往時には還らず……と、

吾応えり……。


辿り来し、

吾が踏み跡に悔いはなし……と。

         

           合掌

 

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 
6月2日 


 


天空の絲綢之路  遥かなる仏教東漸の道……


 


西域の

碧羅(へきら)の穹(そら)に……

 


西域の


碧羅(へきら)の穹(そら)に


湧きいずる


一朶(いちだ)の雲に


心を遺し

 

 

2019年5月23日 詠

 

 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 


2015年4月19日

 

逸(はや)ることなく、流れに沿って進むのが、自然です。
◆人生の旅の途中……。

 


新年度に入り、

変化を求める気持ちが、

一段と高まる時ですが、


このような時こそ、

足元、基礎を見直し、


逸(はや)ることなく、

流れに沿って進むのが、自然です。

 

結果を急いては、

仕事が疎かになり、雑になりますから、

慣れたことでも、

安易に流さず丁寧に……

 

         合掌

 



この季節ならではの楽しみ……

八重桜の花の塩漬けでございます。

 

八重桜の花  適量

粗塩  花の重さに対して20% (少ないと桜水が上がりません)

白梅酢 もしくは米酢  適量

粗塩  仕上げ用 適量

 

桜の花の重さを量り、塩の分量を量ります。
軽く水で洗い、ザルにあげ水気を切ります。

キッチンペーパーで、軽く押さえても良いのですが、、
花びらに、押さえ傷がつきますので、

私は、ざるを二つ用意し、
花の上下に大判の布巾を、掛け敷き、
ざるを軽く動かして水気を切ります。


桜の花を段々に敷き、塩を振り入れ、
ラップを被せ、花びらの2倍量の重石をして、
一晩漬け込みます。


一晩おくと、桜水が上がってきますので、水を切り、
キッチンペーパーで、
桜の花を上から軽く押さえて水気を拭き取ります。


桜の花が隠れるくらいの白梅酢、もしくは、米酢を流し、
密封して、常温で1週間程度漬けます。


1週間後、容器から丁寧に拾い上げ、
キッチンペーパーを敷いたざるの上に、
桜の花をあげて、2~3日陰干しします。

翌日、花を丁寧に裏返し、あと1日陰干しします。


陰干しが終わったら、
ボールに、粗塩と桜の花を入れて、丁寧に合わせます。

桜の花全体に塩をまぶしたら、保存ビンに入れて完成です。

おむすびにまぶした桜塩。
ほんのり、桜の薫りがして、喜ばれます……。 


                 合掌    

        


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年4月20日

 

涙は……人生の、あの曲がり角に置いてきた……
◆人生の旅の途中……。

 

 

涙は……

人生の、

あの曲がり角に置いてきた……

 

泣いて過ごすも、

前を向いて歩いてゆくのも、

同じ人生……。


隣の芝生は、青く見えるものです。


しかしながら、

どの道を選んだとしても、その先は不確実。


安泰というわけではありません。


目先のことで、今は精一杯……だからこそ、

無理に、近道は探さず、

深追いをしないことです……。


          合掌

 


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年4月21日

 

人間の、勝手な分別を加えて、
ああだ、こうだと議論をしているうちにも……
◆人生の旅の途中……。

 

つつじ花


緋紫だち


萌えにほふ


娘子(をとめご)のごと


雨に咲き継ぎ

 

 

2015年4月15日   詠

 


 

夜半から雨が降り続いておりました。

昨日も雨で、肌寒い日が続いております。


日照時間が少ないのが、気になります。


茶臼山は、今、

春の雨に、種々の花々が咲き継いで、

とてもにぎやかです。

近隣の里山も、

遠目に、山桜の薄白い花がぽっと浮かんで、


琵琶湖の周りは、

いかにも、近江の春という雰囲気になっております。


もうしばらくしたら、

比叡山も、遠く比良山の裾野にも、


淡い彩りの新芽が萌たち、

山が笑うというのでしょうか……

 


新緑の季節に、移ってまいります。

 

時間の経つのは、本当に速いものです。


人間の、勝手な分別を加えて、

ああだ、こうだと議論をしているうちにも、


時間の束は、光陰矢の如し……

眼の前を走り去ってしまうのです。


            合掌

 


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 

2015年4月22日

 

つまずいてみて、初めて見えてくる景色というものがあります。
◆人生の旅の途中……。

 


できることなら避けて通りたい……

分かっていながらも、
人は、人生の路地に迷い込み、

眼の前に、さまざまな景色を見るのです……。

 


人生の旅の途中……。

 

私は、この道の途中に拾い集めた、

形にならないものを、

頭陀袋にいっぱい詰めて、

茨の刺(はり)に心を痛めたり、


時には、

つまずきの石が、

路傍にあるのを察しながらも、


愚鈍なゆえに、避けることができず、

眼の前に広がる道を、歩いている最中です……。


人は、つまずいてみて、

初めてそこで気づくこと、

明らかになること、


つまずいてみて、

初めて見えてくる、

人生の景色というものがあります。


だからこそ、

仏性の花を咲かせるには、


煩悩の種が蒔かれた、

この人生の畑を、

丁寧に耕さなければならないのです。


日々、未熟者の自分に、

よくよく言い聞かせながらも、


備忘録のように、

拙い文章を書いておりますが、


まだまだ、書き尽くせぬ心模様があり、


わが師、

承真尼婆子には、未だ至らずでございます。


皆さまには、

形に現せない、おこころを賜り、

感謝いたしております……。


よいお出逢いがありますように……。

 


              合掌

 

 



2015年4月22日 筍のぬか漬けでございます。


 


・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥

 

2015年4月23日

 

清濁併 (あわ)せ呑む、清雅な心……
◆命を愛おしむ……

 


思い通りに進めない時も、

逸 (はや)り過ぎず、

地道に歩む気概を。


清濁併 (あわ)せ呑む、清雅な心、


人をよく受け入れる、

大らかな心で励まなければ……と、

憶っております。

 


    合掌

 


 

・‥……─━━…‥…‥憶いでの小筥から‥…‥…━━─…‥‥


2015年4月25日

 


仏教東漸……天空の絲綢之路  神々の座を目指して……
 

人の世に吹く風……流れる雲……
◆人生の旅の途中……。

 


風に揺れる葉桜……


風に吹かれるままに、

ままに、その姿を変えて、

何処へか、流れ去ってゆく雲……


この人生は、

予想だにしないことばかりで、

浮き沈みの繰り返し。


人、物に執着するあまりに、

自己を見失ったり、


嬉しさのあまり、有頂天になったり、

他人の声に影響されて、


笑ったと思えば、

落ち込んだり……


しかしながら、

裏も表もなく、その身を風にまかせる葉桜。


風に逆らって流れる雲はないように、


「今の私」そのものが、

人生の風の中にいるのですから、


「今」の私を否定して、

過去に道を探し求めても、残滓をつかむだけです。


人の世に吹く風……

流れる雲……

 

時に、

傘もなく、

降りしきる雨の中を歩く事もあるでしょう。


人生の観天望気、

この風の吹き方によって、

それぞれのゆく道を、工夫しなければなりません。


泣くのも人生……。


自分の心に克ち、

笑うに至るまでの、修行をするのも人生。


これもまた、人生―なのだと憶っております。

 

                 合掌
 



 


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■「こころの磨き砂」



ཕོ་བྲང་པོ་ཏ་ལ་ ポタラ宮にて
 

 

2015年4月24日

 

深山の迷路に、花を探し求めて彷徨い……
◆命の花

 

今日は、今日で、

昨日の残り火を抱いて、


まだ来ぬ明日を憂い、

踏みとどまってしまいます。


憂う心は、流れのままに、絶えず変化しながら、

定まることがありません。


次から次へと、コロコロと転じるように……


しかして、

その憂いの心は、

どこから、生じて来るのでしょうか?


禅でいうところの、

十牛図の童子のように、

人は、この長い人生の旅路で、

辛酸して、牛の尾を尋ね、

深山の迷路に、花を探し求めて彷徨い、


やがては、無邪気に、

その一枝を手に、

牛の背に乗って、還って来るようなものです。


哀しい時には、涙を流し、

嬉しい時には、

幼子のような満面の笑み。


人、物に執着するあまりに、

自己を見失ったり、

外野の声に揺れ動くこともなく。

 

一歩前に進めば、

立ち止まり、

来た道を振り返る……。

 

路傍の石を拾っては、

飽かずに眺め入り、


露地に入りこんでしまう身には、

まだまだ、

至らぬ境地でございます……。

 

2015年4月24日 早暁  合掌 


 


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編集後記



日本の風土の、

情緒あふれんばかりの美しさと、

絲綢之路を憶って……

 


紫陽花の毬花の紫が、

日ごとに深まる今日この頃、

 

お変わりなくお過ごしのことと存じます。

 


暮れなずむ里山の美しい景色や、

刻一刻と変わる夕映えを仰ぎながら、

 

日本の風土の、

情緒あふれんばかりの美しさに、

心をうたれております。


ヒマラヤの神々の座を、

目の当たりにしながら、

亡くなった御霊の供養をしながらの山越え……

 

流砂の道を、

遙か北に望んでの絲綢之路……。

 

それらを憶いだしながら、

喜多郎氏のシルクロード幻想、

飛天などの曲を聴いておりますと、

魂が安まる憶いが致します。


              拝


 

 










 

※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。