2/21 今日のひと言―昏々黙々 氷上に、キラリと光る落し物……。 | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2月21日(金)

 



2013年1月13日 九条武子歌碑 京都西本願寺近くにて



 

億万の、言葉を弄したとしても、


一瞬の沈黙にはかなわず、

 

迷いに苦悶し、


深い沈黙の中から、

 

 

ゆるぎない、


心の強さに裏打ちされて、

 

落とされた涙に、


かなうものはありません。

 

 

言葉は、

 

沈黙からきて、沈黙に還り、

 

昏々黙々(こんこんもくもく)

 

深い沈黙は、


真実を、より光らせるものなのです。




 

2014年2月21日 早暁 詠

 




失敗というものは、


転ぶことではありません。

 

 

最後まで諦めずに、


自分のスケートを滑りきった、浅田真央選手。

 

そのゆるぎない心の強さに、


心を揺さぶられました。


 

決してくじけず、たゆまずに、

 

自分が、この時、

 

この場所でやるべきことを、

 

きっちりと、滑り尽くした。

 

たとえ、

 

よい結果が得られなくても、


人の人生は、たった一度しかなく、

 

今この時、この場所で


自分を活かしきったのですね。

 

 

戦いの後の氷上に、キラリと光る落し物……。

 

それは、


数多の人の心に、

夢と希望を灯してくれた


キラリと光る、メダル以上のものでした。

 

たとえ、よい結果が得られなくても


「私」の人生は、


たった一度しかない、


自分の人生なのですから。


 


過去を憶い煩い、


心象の未来に期待することなく、

 

真っ只中の人生街道、


この道で、自分を活かし切らねばなりません。

 

お釈迦さまの弟子ですら、

 

修行の合間に、四方山話に耽り、

 

「汝ら集まり集える者に二つなすべきことがある。

 

すなわち正しき言葉と尊き沈黙これなり」と、

 

 

お釈迦さまから、注意を示されたとあります。

 

現代なら、なおの事、

 

日頃のストレスの解消法として、

 

その場にいない人の、噂話などをして、

 

一日の貴重な時間を、

 

無駄に過ごしてしまいがちです。


 

他人さまの噂話は、

 

何ら役にも立ちませんし、

 

ましてや、 嫉みや、嫉妬心が、

 

ふつふつと湧いてきたりしては、

 

元も子もないものと、

 

私は憶うのです。

 

 


    合掌
         

 





 























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