人生は、修行ということを聞いた事があるが…この分野の修行は、そろそろ終わらせて頂きたい所存です💧


またまた、新人おばさんがやってきた。
「パソコンのWord、Excel等は出来ますか?」
「得意ではないですが、決められたソフトに入力は出来ます」
〜ん?何行ってんだ? まぁ、いいか。様子を見てからだな〜

このおばちゃん
①だらしない格好
②立ちすくむタイプ
③Excel入力は得意
と三本の強力個性があったのだ😊
安倍首相の時に、三本の矢とか言ってたなぁ〜忘れたけど💦
まぁ、凄いパワーで驚きましたわ。


①だらしない格好
何故かいつもズボン👖の片方の裾を靴下に入れてる。入ってない日がないんだよね。
それで、あちこち平気で歩くのだから、視線が下にいったり、二度見されてるじゃないか。
「あのぅ、オシャレでやってるんですか?」
「あらっ、あらやだぁ!」
〜やなのは、オイラだよ( ´Д`)=3
ババァなんだから、小綺麗にしろよ。それじゃなくても若い娘よりマイナスポイントを沢山持ってるんだからさ〜



②立ちすくむのは、なぜ?
急患室に救急隊が入って来ると、必ずストレッチャーが通るところに立ちすくんでしまう。
何度も服の裾を引っ張っても、すぐ忘れてしまう。なぜ服の裾を引っ張られるか分からない。
三次救急じゃないから息を飲むような患者は来ないのに、見惚れてるように立ちすくんでしまうのだ。


「救急車からストレッチャーで患者さんが病院に入るときには、通行の邪魔をしないで下さい」
「えっ?」
「師長さんや看護師さんからクレームが来てますよ。先日も◯◯師長から、どくように言われませんでしたか?」
「そうでしたっけ?」
「だから、救急車が来ても患者さんやご家族から保険証をお借りする作業を一人でさせられないんですよ。分かりますか?」
「はぁ?」
「どうして、立ち止まっちゃうんですか?」
「どんな人が来たのか見ておこうと思って…」
「どんな人が来るのかは、救急隊から連絡来てるので、顔を確認しなくてもいいですよね?見ておかなくてもいいですね?」
「はぁ…」


この立ちすくむ現象は、事務当直室に誰かが入って来ても起こるのだ。
「何かしようと思って、腰を上げてくれてると思うんだけど、何が出来る訳ではないので慣れるまで見ていて下さいね」
「はぁ」

この現象は、退院手続きに来た常連の患者から軽いクレームが来た。
「おめぇよお、オレがおばちゃんに教わりながら退院手続きをしてるのが、そんなに面白いか?出来ねぇから面白いって、ずっとつっ立って見てんじゃねえよ」
「いやぁ、新人なんで覚えなくちゃって、一生懸命なんですよ。注意しておきますので、ご勘弁下さい」
「覚える?覚えるのにメモを取らない、ニヤニヤして書類の中を覗き込んでるだけじゃねぇか」
「ありゃ、こりゃ大変。良く見て後でメモして勉強してるんですよ。
そして、窓口に来た人には仏頂面は止めるよう伝えたんですが、笑顔がまだぎこちないんですよ。
次回に会ったときはキチンとさせますので、私に免じてお許しください」
「まぁ、おばちゃんがそう言うなら」
事なきを得たが…五十路過ぎて、こりゃ先が思いやられる💧


この急患室で立ちすくむ現象が直らないため、結局は彼女のクビを締める事になるのだ。
とんでもない癖なのに気が付かないのは、何とも…である。

③Excelは得意
「毎日の提出帳票にExcelがあるのですが、簡単な項目に入力するだけなんですが、やってみます?」
「はい、Excelは得意です」
「Excel本来の活用ではなく、Wordの域ですよ。難しい事はないので、やってみましょう」
と30分かけて説明して、入力開始。
(普通は、10分程度の説明で終わらせるのだが、中高年は飲み込むまで説明しないと仕事を覚えないらしい)
早い話が時間軸で電話連絡があった患者さんの状況、5w1hを入れる作業なのだが、
1人分入れるのに1時間😲
そんなに難しい作業ではないはずなのに…

「分からない事はありますか?」
「大丈夫です」
の繰り返しで、たった2人分の情報を入れるのに2時間。
あたしゃ、その間にお弁当🍱食べて側で休憩取って、不足している伝票等の補充や掃除までしちゃったよ。
※新人さんは、既に休憩はしっかり取っております😊
「初っ端だから、緊張しちゃったんですね。
大丈夫、慣れますから」
〜まぁ、令和は緩い時代だから怒る事も何も出来ない
♪わて、ホンマによう言わんわ♪でっせ〜


確認したら、あれあれ〜?もう一度作り直しかい⁉
5分もしないで作り直して、間違ったところを伝えると
「言われた通りに入れました」
「私の説明が悪かったのかなぁ」
「自分で入力出来るなら、他人に頼まないでください」
〜そんなふうに出るのか。そんなふうに出られたら、どんなに楽だろう。
♪わてホンマによう言わんわ♪〜

彼女も病院勤務には相応しくない、危険行為を判断出来ないとなり、去って行った。


この間に、大丈夫だと思われる人は、残念なことに一人だけだった。
1つ教えると、次には5つ覚えて来る。
どんだけ頑張って勉強したのか、よく分かる。
それが唯一の心の慰めである。
あの子みたいな子が珍しいのかなぁ。
そろそろ、普通の人をお願いしますよ💧