ノンちゃんが我が家に来て
「あんた………」と、言ったっきり、言葉がない。

気を失う程、長い時間に思えた。

「ノンちゃん、大丈夫?」

「あっ!! あまりにも野郎みたいな部屋で、驚いたの。ゴメンね。
ゴメン、ゴメン。言葉を失ったわ~。」

「やはり…」

「えっとぉ、カーテン、何で黒っぽいの?お星様があるとか何かあるの?」ガーン



「ないよ。」

「そう。(^^;) じゃあ、寝室や他の所も見せてもらうわ~。」

行ったっきり帰って来ないノンちゃん。
なぜか広いキッチンで崩れていた。




「ノンちゃん、大丈夫?」

覗き込んだ、おいらを見つめたのは、やはり赤鬼だった。




「あんた~!! これは、野郎の部屋だろう!? 大人っぽいじゃなくて、何にもねぇじゃねぇかよ!! え~っ?」

(。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3

怖かったけど…(時々、男になるから)
「だって、物があるのがイヤなんだもん。」

「あんた!! 物置にしてるお部屋を見せてもらうわよ!」

そして、入ってガサガサ音がしばらく聞こえ
「あんた!! メジャーはどこ?」
そこから、あちこちの窓のサイズや吐き出し口のサイズやベットのサイズを測り出した。

「あんた~!! で、奴が来るのはいつ?」

「んと、二週間後。」

「私の休みは、日曜日。あんた、合わせるのよ!分かった?奴とデートがあるの?」

「夜にお茶をするだけぐらい。」

「お休みに買い出しして、時間ギリギリまで、模様替え。残りは、次の週末までに間に合わせるわよ。分かった?」

「うん」

「あんたって子は、本当に女の子なの?弟の部屋じゃないの?
ここに彼を呼ぶって、やんなっちゃうわ! あんたが来てねって、言ったの?」

「ううん、彼。」

「ほ・ん・と・う・よ・ね?」
…ギャー!!また、顔がドアップ!!
(゜ロ゜;ノ)ノ…




「本当だもん」えーん

「わかったわ。日曜日は、私の家に9時に来てちょうだい。9時よ、9時!!

「へい」

「本当にあんたが誘ったんじゃないわよね~!?」
…だから、ドアップで責めるのは、止めて!! 怖いよぉん(;_;)あせる




ノンちゃんが「あんた」と言うときは、非常に怒っているときであることを再認識した日であった。

と、いうことで、つづく。