山登りではないのですが、4月21日(金)、猪の瀬戸湿原にサクラソウを見に行ってきました。大分県内在住の方のブログや某登山アプリの投稿を拝見して、サクラソウが丁度良い時季だと教えていただきました。

 

 別府市から由布市に向かう県道の駐車場に車を停めて湿原に入ると、葉桜になった一本桜が迎えてくれました。散策路には、新しいロープが張られていました。

 

 サクラソウ、沢山咲いています。

 

 野焼きの跡があります。

 

 群落がある場所は、防護柵で囲われています。

 

 順路に従って歩きます。

 

 

 

 

 

 手前に南平台、右奥に鶴見岳、左の山は‥、わかりません。

 

 日向岳と、背後にちょこっと由布岳の西峰が見えます。

 

 木道の終点である水口川の手前まで行って、引き返しました。

 

 帰路で、「猪の瀬戸湿原保全の会」という腕章をつけた女性の方とお話しをさせていただきました。20年前に会を発足させ、希少植物の保護や自然観察会、野焼きなど様々な活動を行っているそうです。野焼きは2月下旬から3月に行い、今年は12回目だったそうです。二日後に、サクラソウの満開に合わせて自然観察会を行うので、下見を兼ねての巡回中とのことでした。

 所々柵が張られているのは鹿よけのためで、鹿は由布岳の麓に住んでおり、サクラソウのつぼみを食べるためにやって来るそうです。湿原には、鹿の他に、タヌキ、アナグマ、ノウサギ、カヤネズミ、マムシ等、沢山の生き物が住んでいること、イノシシが土を掘り返している場所のことを「ぬた場」と言い、体についたダニを落とすための行為なのだということ、などなど色々なことを教えてくださいました。「希少植物にとって怖いのは鹿と人間(の盗掘)です」と言われていたのが印象的でした。