3月18日(土)、臼杵市の鎮南山に登りました。
メンバー: 2人( kun otu )
コース:
登山口―35分→ミツマタの谷―5分→大樹の森―15分→四合目(登山道合流点)―20分→塔尾―20分→鎮南山本峰―35分→山庵寺―60分→登山口
注)所要時間はコロコロ隊独自のものです。
鎮南山に登るのは2年振りです。今回は、地元に住むkunちゃんの案内で、ミツマタの谷に咲く花を見ることが目的です。
ミツマタの谷は、ボランティアの方々が1年がかりで登山道を整備し、今年から一般登山者も入ることができるようになりました。kunちゃんもボランティアとして活動に携わっています。3月12日には、初の「ミツマタ鑑賞会・自然観察会」も催され、盛況だったそうです。
ボランティア活動を通じて知識を蓄えたkunちゃん。山歩きの道筋、植物の名前、生き物のこと等々、説明を受けながら進みます。
まずは、「アリドオシ」の赤い実。細いトゲが特徴だそうです。
大きな杉の道を進みます。
右手に渓流があります。
ピンクリボンの付いた「ミツマタの谷」という標識から、本道をそれて脇道に入ります。
滑りやすい場所にはロープが張られ、滑落防止の木が地面に杭で固定されています。これみんな、ボランティアの方々が整備して下さったそうです。
道の向こうに白いものが見えてきました。ミツマタの谷に間もなく到着です。
谷一面、ミツマタの花で埋め尽くされています。
ボランティアのお世話人をしているKさんという方が、この谷の存在を知ったのは一年前。荒れ果てた獣道の先に咲くミツマタの群落を見て感動し、ボランティアの皆さんと登山道を整備し、傷んだ木の養生をしたそうです。そのおかげで、私のような一般人も、この素晴らしい景観の中に立つことができます。
よい香りが漂い、夢の世界にいるようです。
雨を含んで下を向いているため白い花に見えますが、花の中心部は鮮やかな黄色です。
ミツマタの谷を後にします。
雨に濡れてキラキラ光るのは「マメヅタ」。葉の裏に胞子がたくさん付いていました。
「大樹の森」に着きました。
この森のシンボルツリーです。手を広げたような大きく個性的な枝。名前は‥、謎のままがよいとのこと。
こちらも大樹の森の番人、大モミジ。紅葉する姿も見てみたいな。
山桜が咲いています。
石垣の跡があります。昔、ここには住居があり、人が住んでいたそうです。
この辺り、低音の太い鳴き声が聞こえてきます。声の主は「タゴガエル」で、石垣の穴の中で産卵するそうです。姿は見えません。
古井戸や茶碗の破片など、かつての生活の痕跡があります。
先に進みます。ぬかるんで通りにくい場所に、木道があります。これもボランティアの方が作って下さったそうです。
登山道の本道に合流しました。四合目です。
「リトル鎮南山」という展望所もあるそうで、看板が出ています。寄らずに進みます。
道が三つに分かれていますが、どの道を通ってもよいそうです。中央にある木は「ムクロジ」で、実を潰してペットボトルに入れ、水を加えて振ると泡立ち、洗剤の役割をするそうです。
霧が濃くなってきました。
新しい杭とロープ。登山者の安全を守ってくれます。
塔尾山頂に着きました。 ここは臼杵湾が見渡せる絶景ポイントのはずですが‥。
ご覧の通り霧に煙って、何も見えません。
気を取り直して鎮南山本峰に向かいます。前回は塔尾で引き返しました。
塔尾から20分で本峰に着きました。
やっぱりここでも何も見えません。山庵寺(やまなんじ)に向けて下山することにします。
山庵寺に着きました。きれいな水洗トイレが使えます。休憩所もありますので、ここで昼食をとります。霧が立ちこめ、幻想的な境内です。
アサギマダラの飛来地らしく、囲った柵の中で、アサギマダラの好物のフジバカマを栽培しています。
お地蔵様も霧雨の中に佇んでいます。静かな山寺です。
池のほとりの花が彩りを添えていました。40分の昼食休憩の後、下山します。
境内に植えてあった大輪のツバキと、帰り道で出会った赤い花。「イヌガシ」と教えてもらいました。
「祓庭」、賢巌禅師が登山者の安全を守るために魔物を追い払い清めた庭、という有難い場所で、手を合わせて通る方も多いとのことです。
この階段を下ると登山口に着きます。樹林の中では判らなかったけど、天気が回復して景色が見えるではありませんか。
最後に海を眺めることができて良かったです。
kunちゃんの案内で、静かな森を歩き、植物や生き物についてたくさん学べた一日でした。kunちゃんと山を整備して下さったボランティアの方々に感謝です。