6月10日(木)、高崎山に登りました。

 高崎山は、別府湾にポッコリと突き出した山で、大分市から別府市に向けて国道を走る時、「この山を過ぎたら別府だ」という目印になります。高崎山の海側は、猿が餌付けされている観光地として有名ですが、海とは反対側の南登山口から登る高崎山は、森林浴を楽しみながらゆったりと登れる山でした。

 

メンバー: 2人(kun   otu)

 

南登山口―30分→ 新旧登山道分岐(新登山道へ)―35分→ 山頂

山頂―40分→南登山口

 

 南登山口からの登りが、山頂までの最短ルートです。

 南登山口へ行くには、車で大分市内から県道51号に入り別府方面に進みます。狭間トンネルと交差したあたりから2㎞くらい行くと、右手に広い駐車場があります。ここに車を置いて歩いても大丈夫ですが、駐車場奥の標識に従ってコンクリート舗装の道をさらに進むと、途中、車一台がやっと通れるくらいの道幅になり、やがて鉄製の大きなゲートが見えてきます。ゲートを開けて中に入ると、南登山口駐車場に到着です。簡易トイレも設置されています。

 

 登山のスタート。猿に出会ったときの注意事項や高崎山の歴史など、看板がたくさん設置されています。

 

 傾斜も緩やかで、よく整備された登山道です。樹間の風が心地よい!

 

 新しく整備された登山道と旧登山道との分岐点に看板が設置され、説明が書かれています。旧登山道は落石などの危険があるようなので、新登山道を進みます。

 

 高崎山には六百年前に城が築かれ、1593年に廃城になるまで要塞としての役割を果たしてきたそうです。

 城の説明や遺構の看板がたくさんあり、山城や大分の歴史について学ぶことができます。

 

 高崎山登山道は、森林セラピーロードでもあり、標識もオシャレです。

 

 登山道にはベンチもあり、鳥のさえずりを聞きながらひと休みできます。

 

 特に困難な箇所もなく山頂に到着しました。

 山頂には突出したピークはなく、いろんな角度から風景が楽しめます。

 ベンチがたくさんあります。

 広い遊歩道のようになっており、散策ができます。

 山城の名残の石垣です。

 山頂から見た大分市方面です。

 上から見た田ノ浦ビーチは、こんなおもしろい形。

 ベンチに座って海を眺めるのもいいですね。

 別府市街と鶴見岳、奥に由布岳も見えます。

 別府湾と日出町方面です。

 

 「高崎山なのに猿に会わなかったね」と話しながらの下山しました。ところが、行程の半分くらいを下ったところで突然、猿に遭遇! 登山口での注意看板を思い出しながら、猿と目を合わせぬよう、刺激しないよう、コチコチに緊張して歩きます。

 2~3匹かと思っていたら、出てくる、出てくる!!

 赤ちゃんを胸に抱いたお母さん猿が多いようです。

 大挙して山を駆け上っていきます。

 道脇で倒れている小猿がおり「大丈夫かな」と話していると、スクッと立ち上がり走り去っていきました。演技だったんだ~。猿の子恐るべし‥。

 猿とトラブルが起きぬように道を譲りながら、手に汗握り下山しました。ここでは人間が闖入者、二人で猿に「ごめんね~」と言い、姿が見えなくなると胸をなで下ろしました。

 その後、高崎山の職員の方とすれ違いました。猿を追って山を登っているとのこと。一日何往復するのかな。お疲れ様です。

 

 猿と別れて無事下山。高崎山の南登山口ルートは、緩やかで登りやすかったです。山慣れている人には少々物足りないかもしれませんが、のんびり登山にはもってこいの山でした。いくつか登山口があるので、違うコースを登るのも楽しいだろうなと思いました。でも、猿の御一行様は遠慮願いたいところです。