2024.4.11 火星と土星が接近 | 結城明音の天体観測にっき

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4/11は火星と土星が接近! 今は両方ともみずがめ座にいます。
夜明け前に晴れていたので、近所の東の開けたところへ行って撮ってきました。
久しぶりの、夜明け前の東、そして晴れ! ありがとうお天気!
 


火星も土星も、今の明るさは一等級です。
が、太陽にそこそこ近いので、肉眼では見えませんでしたわー
この辺りは黄道の傾きがなだらかなので、黄経の度数だけ見てそこそこ離れていても、実際の空では低めなんですよね。


着いた当初、見えないかと目を凝らしながら撮影の準備をしていたら、だんだん辺りが明るくなってきて焦ったw
もっと早く着いていたら見えたかしら…見えるくらいの暗さではまだ山の向こうだったかしら。
この時、東の空高くに夏の大三角が見えていまして、この日の火星と土星はわし座のアルタイルとこと座のベガを目印にして、ちょうど中間から下に視線を伸ばすといました(そうやって肉眼で見えなくても撮影のあたりを付けました)。
火星は数日ですぐ先へ行っちゃいますが、土星はもうしばらくこの辺りにいます。


火星土星と風景が分かるぎりぎりぐらいにトリミングしてみました。うーん結局わかりづらいかな。



さらにアップでトリミング。
火星のオレンジ系の赤と、土星のベージュっぽい淡い茶色が、しっかり写ってうれしい!



もうちょっと上のほうを撮ったら、いくつか星も写りました。ただ星座線を引けるほどいっぱいはもう写らなかったな。
コントラスト強めに補正、しましたが、ブログ用にすると全部潰れているかも。ここにいます。



最大ズームでも撮ってみました。こちらも色の違いを堪能できてうれしいわー
土星の横に恒星がほんのり写ってまたうれしい。



トリミング前の全体はこんな感じ。



最後に、広域用のレンズに付け替えて撮りました。
火星土星はギリギリなんとか写りましたが、他の星たちはさすがに写りませんでしたわ。
夜明け前のグラデーションを楽しむモードってことでーーー



火星と土星がきっかり接近(合)するのは、5:36。344度40分で。
この写真撮ったとき、もうかなりいい具合に接近中だったんですねー
惑星たちが並んでいるのを見ると、かわいくてにこにこしちゃいますな。


黄経と等級は、こちらで調べました。
 

 

今回の火星土星合は低くて無理かもと思っていたので、だめもとで行ってみたけど、行ってよかった!


ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星


この先の火星と土星は。


5/4に月が土星に、5/5に火星に接近します。5/8が新月なので、ちょっと細めの月と並びますね。
月が土星に接近(2024年5月) | 国立天文台(NAOJ)


5/5の月と火星の接近、昼間に全国で見られる火星食となります。
見られるというか、昼間なので金星と違って火星は撮るのも難しい気がしますが、望遠鏡や双眼鏡なら見られるかもしれない。

 

 

5/6は、みずがめ座η流星群が極大!
火星と土星との競演が楽しめそうです。月明かりの影響も少なそうで、見たい…見たいー

みずがめ座η(エータ)流星群が極大(2024年5月) | 国立天文台(NAOJ)

 

ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星
 

次に火星と土星が接近するのは、2026年です。
火星は一周に約2年かかって、その間に土星もちょっと進むので、割とそのまんまですね。
そばに水星もいますねー
ただ次回の接近は、今回以上に東の低空で、また見るのが大変そう。見えるかなあ?
 

 

 

前回の接近は、2022年の4/5でした。やっぱり2年前ですね。
接近きっかりは見られなかったんですけど、火星と土星が近くにいる記事はこちらです。

 

 

今回久々の夜明け前で、橋の温度計見たら2℃でびびった。夜明け前はまだ寒いですね。
明け方になったら鶯の鳴き声が聞こえて、やっぱりそういうところ春なんですよねえ。ホーーーホケキョ


なんだかこちら夕方から夜にかけて、お天気いまいちの日が続いているので、今回のうれしさは格別でした!

この先も、やっていきましょう~~~


星流れ星星流れ星星流れ星星


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