先日の帰省
墓参して
久しぶりに夕食を親子三人で楽しみ
翌朝は、オフクロ指示の朝飯作り。
家の中でも杖が必要なオフクロ
朝飯作って
父親が居る仏壇に
新しいご飯と水を。
あれ?
杖使わないで仏壇へ。
あれ?
仏壇からの戻りには
杖持ってきて
だって。
なんで仏壇までは行けたんだ?
素直に聞いてみた。
朝のお父さんのとこまでは
不思議と歩けるのよ
との事。
それって
オヤジが連れて来てくれてるんじゃない?
ロマンチックやん。
俺の知ってるオフクロは
そんな冗談を馬鹿にして
鼻ですら笑わない。
だいたい
彼女から色恋の話なんて
一度も聞いたことないし
聞かれたこともない。
だから
スルーされると思いながら
からかうつもりで言った。
オフクロは
にこりともせず
小さな声で
「そうかも。
連れて来てもらってるのかも。
ロマンチックだね」
びっくりした。
声も出ないくらい
驚いた。
驚いた事は言わず
その後
朝飯を三人で食べ
名残惜し気に手を振るオフクロに
同じように手を振り
弟に最寄りの駅まで送ってもらった。
その車中で弟に
その話をした。
毎日
朝だけ、往路は杖無しで行き
復路は杖を持ってこさせるんだそうだ。
夕方や夜には
往復に杖を使うんだとか。
「不思議だよね」
その現象にだけに驚いているようで
ロマンチックを認めたオフクロ
その部分には
何の興味も驚きもないのか
そこには触れられなかった。
我が子に
愛だ恋だ
そんなこっぱずかしい事を言えるもんかい。
そんなオフクロ。
ロマンチックだね。
その言葉を聞けて
すげぇ嬉しい。
本当は
ロマンチックな人だったんだな
オフクロ。
なんだか
すげぇ嬉しい。