先の震災から半年以上たった。
千年に一度の大震災だったので、誰もがその被害の規模は仕方ないと思ってるフシがある。
だけど、全然そうじゃない。
仕方なくなんかない。
明らかに、我々は自然を舐めていた。
明らかに人災でもある。
というのも千年に一度ってかなりの高確率であることを、だーれも考えていなかった。
千年に一度。
パッと見たかんじではかなり確率は低いように見える。
0.1%。
そう思ってしまう。
でもこれは一年間に千年に一度の震災が起きる確率を考えるから低いのだ。
よく考えてみよう。
一年づつ0.1%が千年間積み重なって100%になるんだから。
そう考えると話はおかしくなってくる。
日本人の寿命は今や八十年はあるのだ。
わかりやすく例え話をしてみよう。
東北に人知れず寿命が千歳の仙人が住んでるとする。
人魚の肉食って、千年生きている人でもいい。
その人が、この震災に遭う確率は?
千年に一度の震災に寿命千歳の仙人だか人魚の肉食って千年生きてる人が遭う確率だ。
簡単だ、100%。
では、五百歳の寿命の仙人が千年に一度の震災に遭う確率は?
これも簡単、50%。
じゃあ、もっと身近にして考えて百歳の人間が、千年に一度の震災に遭う確率は?
10%。
現在の日本人の平均寿命くらいである八十年生きる人が、千年に一度の震災に遭う確率は・・・?
8%じゃないの?
計算、おかしい?
原発は事故を絶対に起こさない、というお題目。
まことに結構。
技術力の高さに涙がでる。
8%の確率を視野に入れずに作った防災計画。
もう呆れ返ってものも言えない。
オレが辺境の地で体得した真理のひとつ。
「自然は自らに甘い者には決して容赦しない」
まさか、日本で思い知らされることになるとは思ってもみなかった。
やはり、まだまだオレも甘い。