5月30~31日に開催された、第112回日本美容外科学会(JSAS)。
同じ名前の学会が2つ存在しますが、この「JSAS」は形成外科出身だけでなく、
さまざまな科出身の医師、特に開業医が多く所属する学会です。
経営関連のテーマ、集客やSNSに関するシンポジウムがあるのも特徴。
今回はアルマレーザーズ・ジャパン社の特別企業協賛のプログラム、
「未来の美容医療 脂肪を使ったリジュビネーション治療」というテーマのトークセッションに参加してきました。
ご登壇は「N2CLINIC ホテル椿山荘東京院」の野村紘史院長。
日本形成外科学会専門医、日本再生医療学会再生医療認定医・臨床培養士など
多くの資格を取得しているベテラン医師。
テーマの「脂肪を使ったリジュビネーション(若返り)治療」には、アルマレーザーズの新しい脂肪吸引機器「ライポライフ」を使用するのですが、今までの機器と違うのは脂肪層の血管や脂肪細胞を傷つけることが圧倒的に少ないこと。
それは、「脂肪を吸引するメカニズムが全く違う」からなのだそう。
右端の白い機器がライポライフ
✱HP/ライポライフ
LipoLife-ライポライフ- |脂肪吸引+余剰皮膚の引き締め| Alma (almalasers.com)
脂肪吸引=痩身、ダイエット、というイメージがありますが
一度の治療で吸引できる量は意外に少ないんです。身体の負担になりますから。
なので、「ダイエットをしたけど、脂肪が取れにくい部分」とか「運動で取れにくい部分に脂肪がついてきた」という段階での診察がおすすめ。
それでも内出血はするので、脂肪吸引をした部位はしばらく隠しておきたくなるものなのです。
・・・という認識があって個人的にはあまりお勧めではない脂肪吸引でしたが、
事前に野村先生のレクチャーで、皮下の内出血や腫れも防げると聞き、考えが変わりました!
このライポライフを使った治療は、瘦身効果だけではなく「自分の脂肪・脂肪幹細胞による肌の質感の若返り」だと感じました。
吸引した自分の脂肪細胞を、空気に触れることなく必要な部分に注入しますが、脂肪幹細胞も含まれているので皮膚構造の再生効果も得られるわけです。顔はもちろん、首や手への注入もできるのはかなり魅力的。
優れた機器×知識・技術・経験が豊富な医師での治療なら、医療には必ずあるリスクは回避できそう。
特に、着物をお召しになる方や手元を見られる仕事の方には興味を持っていただける治療と感じました。
翌日は「SNS戦略からは見えない、患者がリピートしたくなるクリニックとは」というテーマのトークセッションが行われました。
クミコクリニックの下島久美子先生(前列右から3人め)と、美容ジャーナリストの近藤須雅子さん(前列右から2人め)のトークセッション。
終了後に、高名な先生方と一緒に記念撮影。
私は座席で楽しく聴いてたのですが、昨今のSNSによる患者集客について、須雅子さんや下島先生が参加者に話を振ってくれたので、本音トーク炸裂でとても面白いセッションになりました。
「医療の効果の伝え方」が「集客重視」になっていく危うさを、皆さん感じつつ
「マーケティング戦略」とか「集客効果」という視点で語られると不安にも思うようです。
このところ極端な方向に振れてますが、その影響を知ると考えさせられますよね。