学会の最後のプログラムが終了したのが、29日の14:30。
雨も降ってるから観光、って気分じゃないけど
ちょっとどこかに寄ってこうか?
どこかのお寺でお庭を眺めながらお茶、なんてどうかしら?
ということで話がまとまり、同業者の奈部川さんと
四条駅で“萌え階段”を楽しんで⇒ http://ameblo.jp/uminoyuriko/entry-10907868568.html
タクシーで高台寺さんへ。
豊臣秀吉の没後、北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うため
1606年に開創。
当時の政治的配慮から、徳川家康公が多大な財政援助を行なったそうです。
現在は臨済宗建仁寺派。
雨に濡れて、新緑が濃いお庭、美しいです。
広ーい空間は、カメラの中に収めきれません。
この後、方丈(英文の説明ではMain Hallとなってたから、本堂と考えていいのかしら)の
廊下の隅に2人で腰を下ろし、前庭を眺めながらしばらく語り合ってました。
観光客も少なくて、視界には現代的なものが何も入ってこなくて、
美しく手入れされた端正なお庭と、雨の音。
静かで落ち着き、ザワザワしたものが洗い流されるような、いい時間でした。
からだも冷えてきたころに、お茶をいただきに、またお庭の坂道を上ります。
ちょうど、震災のチャリティとして、ふだんは中に入れない
重要文化財の時雨亭と傘亭の中でお茶をいただけるとのこと!
雨で写真が撮れなかったので、高台寺さんの絵葉書でご紹介。
左が傘亭。右が二階建ての時雨亭。
どちらも伏見城から移築されたもので、ねね様も秀吉公も使われた建物だそうです。
ふだんは、外側しか見学できません。
傘亭は、室内の化粧屋根裏が開いた傘のようだから、名づけられたそう。
利休が建築に関わった確証はないけれど、
プランニングには関わったのではないか、と案内担当の方。
建築当初は伏見城の池のほとりに建てられていて、
秀吉公は小さな船でやってきて、この“船入り”と言われる扉から
入られたとか。
で、お席は右側。一段高く作られています。
現在は秀吉公が描かれた掛け軸がかけられていて、そこは撮影禁止でした。
時雨亭が待合に使われ、傘亭でお菓子とお抹茶をいただきました。
写真を撮っていただいたのでフラッシュ焚いてますが
実際は、雨の夕刻ですし、薄暗いです。
そのぶん、気持ちが落ち着きますし、外の景色も印象的。
まさか、ここでお茶をいただく機会があるなんて、
思ってもみなかったので感動しました。
この日の午前中には、千利休直系の子孫であられる
茶道裏千家 15代家元の千 玄室さんの講演を聴講。
その中に秀吉公の話題もありましたので
なんだか、不思議な気持ちでした。
雨音を聞きながら、静かに過ごす。
贅沢な時間です。