今日はうみのわスタッフも所属する伊豆大島漁協・岡田事業所の雑草刈りの作業日です。漁協の雑草刈りなので、海中の雑草です。一言に海草と言っても、色々あります。ワカメなどの普通に食べられるもの、天草などの加熱処理して食べられるもの、アントクメなどの魚・貝のエサになるもの、これらどれにも当てはまらない物を雑草と称して読んでいます。
 作業内容としては、海中に鎌を持って潜り岩肌を擦って雑草を除去してます。

 

伊豆大島漁協・雑草刈り作業中

作業中の風景

 こんな感じで、海中でひたすら岩肌を擦り続けます。この作業をしていると、砂が非常に多く舞い上がります。岩肌なのに何故か?

うみのわスタッフが推測するに、こんな感じの理由ではないかと思います。

例えば、火山が噴火し溶岩が流れて、植物などが何も無くなり岩肌だけの状態になったとします。そこに一番最初に生えるのは、コケの仲間です。コケは水分を含み、岩肌と密着し徐々に広がっていきます。そのコケに風で飛ばされた砂が乗ったり、岩肌の凹みに枯葉などが集まり、そこに植物の種などが落ちて、やがて芽を出す。と言われています。

海中もこれと同じことで、海草が増えているのかもしれません。岩肌に密着してコケみたいなものが育ち、そこに波などで砂が溜まり、海草の胞子が飛んできて芽を出す。

陸上でも同じですが、基本的に雑草と呼ばれている物の方が繁殖力が強いように感じます。なので、雑草刈りをやらないと他の海草が生えている範囲が、徐々に侵略され狭くなってきてしまいます。現に、天草が生えている範囲は、年々狭まっているのは確実です。

とは言え、海中の事なので色々な事が原因と考えられます。

海水温の変化・昨今の大型台風の影響・沢などの工事よる森の栄養分の流出の仕方・人間が出す生活排水の流入・ゴミの不法投棄などなど、色々な要因があっての事ではありますが、すこしでも良い海中環境を作り出す為には、地味ではありますが、このような仕事も重要なのかもしれません。

 

伊豆大島漁協・雑草刈り前 伊豆大島漁協・雑草刈り終了

雑草刈り作業前・作業後

 

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