犬が元気だった頃は

眠れない日って少なかったな


正確には、夜中に目覚めて、再び寝付けない日


犬がいなくなってから

夜中に目が覚めると、寝付けない日がちょこちょこ


トイレに起きて、すぐまた寝たり、はあるけど…



私の寝てる部屋にケージがある(今も)

彼女は眠い時やちゃんと寝てたい時は

そのケージの中で寝ていた


夜、私が寝る準備をしていると

ちゃかちゃか…と呑気そうな爪の足音でケージに入っていく


そして足で下を踏み固めるようにグルグル何度か回ると

ドサッ!

と少し大雑把に、丸めた体を投げ出すように横になったりしてたな


少しこちらを眺めて、あくびをすると顔をすっとおろして眠る



夜中に稀に私が目覚めると 犬の寝息が聞こえてきて

ああ、寝てるんだ~


とか


逆に目を覚ました犬が、水を飲みに

ドア(引き戸タイプ)をガラッと鼻で開けて出ていったり…


そんな気配を感じながらも、私はよく眠れていた


今思うと不思議だなぁ


当たり前のように、犬が自由に動いていて

同じ部屋で眠っていたんだもんね


たまに、犬の気まぐれで別の部屋で寝ちゃうこともあったけど

目が覚めると、私の部屋のケージに戻ってきていて


それがとても可愛かったな


今日みたいに 夜中に目覚めて寝付けない時

犬も気付くことがあったのか

きゅ~っとのびをしながら、こっちへ様子を見にきてくれたりしたなぁ


無言で 隣に倒れてみたり

少し手を舐めて ほんの少しだけ近くにいて

またケージに戻っていく


優しかったなぁ…


だから、私も安心して眠れていたんだろうね。