犬たちに会ってきた


サポーターになっている団体の


様々な事情でこの施設で過ごすことになった犬たち


みんな個性、性格があって

様々だった


とある柴犬

もう、シニアに近そうな雰囲気

推定の年齢しか分からないが、推定よりも

年を召しているように見受けられた


初めて会ったけれど

おや、久しぶりだね、元気だった…??

のように会えてしまう不思議

馴染みのある姿は、やはり懐かしい


彼も知らない私に少しだけ尻尾を振り

挨拶してくれた


苦労してきた様子を感じられる


ここにいるということは、少なくとも何かあったからなのだ


野犬のコも多いというか、殆どそうかもしれない

綺麗に◎◎犬と犬種にならない

ミックスのコが殆どだ


私があるケージの隣に立っていて

全体を眺めていたら

スッ…と私の手の甲の匂いを嗅いでくれた犬がいたり


フェンスの向こうに名前を知っている犬を見かけて

名前を呼びながら近づくと、吠えるのを止めて

フェンスごしに手の匂いを嗅いで舐めてくれ

ちぎりパンみたいになるくらい、

体をフェンスに押し付けて、触ってどうぞ、

をしてくれる犬もいた

(名前は知ってたけど、実際には初対面だった…)


震えて過呼吸になるもの

怯えた目で縮まるもの

お澄まし顔でクールに過ごすもの

目でヒトの動きを追うもの

早く出して遊ぼうよ!と要求するもの


ほんとに様々だった…


犬と同じ空間にいること

犬とコミュニケーションがとれる瞬間

それに喜びと癒しと安心を感じる私は


かなり久しぶりに自分が

自然体で顔が綻ぶのを実感したのでした


ああ、好きなんだ


と同時に

果たして私と暮らして幸せに感じてもらえるか

素質があるのか、環境は整えられるのか

命の責任を再び負えるのか…

性格や相性とか…


亡くして1年経ったばかりの私には

まだ

自分では言語化できない不安のようなものが、あるようだ


回避しているのかな


犬と繋がる絆に憧れるけれど

不安になる


それは、私の犬が私の犬だったから

できただけで

犬が私に合わせてくれてたから

成し遂げられたように見えてただけで

犬の優しさのうえに成り立っていただけかも…


などと、色々思ってしまうのだった


それくらい考えたら


簡単には迎えられないと思う


命の行き場がないなら!

と、あの時は切羽詰まり必死だったから 

犬を引き取ったけれど

そうして私の犬になったけれど


可愛いとか、自分が欲しいから

では、迎えられないと思うのである。