令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

9月(癸酉) 27日(甲午 きのえ・うま)

和暦 葉月二十五日 第5749回

 

(金曜散策に小雨上がりの下高井戸おおぞら公園に行った。どんよりと曇り空の下、心地よい気温になってきた広々とした草原に立ち、呼吸に意識を集中した。正心調息法の吸息、充息、吐息、小息を繰り返した。その後、「と~ほ~か~み~ゑ~ひ~た~め~」と音を天地に響かせた)

 

【己をつくる】(坂村真民「六魚庵信仰歌」)

 

迷いながら

躓きながら

求めながら

失いながら

憎みながら

愛しながら

泣きながら

堪えながら

責めながら

怖れながら

己をつくり

神へ近づく

仏へ近づく

 

【海乗の独り言】

 

 下高井戸おおぞら公園に向かう道は、最短は荒玉水道だが、道が狭いながらも通勤通学の車や自転車の往来が多くて、とても危険なので途中で路地に入って回り道を歩いていた。間もなく、幼児が泣きながら走り出した。「ママ~、ママ~」という泣き声が響いてくる。幼児が走って向かう方向からママが後戻りしてきて、抱っこした後に一言「・・・」言い残して、パパに渡し、出かけて行った。幼児は泣きながらも諦めた様子でパパと家に向かった。

 

 (仕事に出ていく)ママと別れることが淋しくて、辛くて、堪え切れなくて泣く子供を、パパが手を繋いで家に向かっていく。この光景に接し、誰もが何度か体験した場面だと思った。自分が幼児の頃に、そして、自分が母親だったり、父親だったりする立場の時に味わた感情。その体験が、成長過程で避けがたい貴重なこの「逆境」に深い意味があった。

 

 それが「己をつくる」一つの人生行路の一コマである。この逆境を避けてしまうと、これが将来大変なことになる。独り立ちできない甘えた人間が出来上がり、依存心、依頼心の大きい人間となり、主体意識が育たないために、組織に従属し、メディアに翻弄されて、自分の人生を他人や組織や国に任せてしまうことで、責任転嫁をし、他人や組織や国を恨み、そのようになった自分の運命を呪うことになるケース見聞きしてきた。

 

 では、どうしたらよいのか?「運気を磨く」の著者・田坂広志氏は言い放つ。「すべては大いなる何かに導かれている」「逆境を通して己の成長をさせようとしている」「成長した己を使ってある使命を成就しようとさせている」という。2021年大晦日の「風の夜話」を今朝、聞いていたが、その中でこのように言い放った。

 

 その後、坂村真民さんの今日の一言を開けるとこの「六魚庵信仰歌」が出てきた。拝読していると最後のフレーズに感動した。「・・・ながら 己をつくり 神(仏)へちかづく」という詩を通して言いたいことこそ、田坂広志氏の「絶対肯定思想」(“すべては導かれている”)から出てきた結論と一致しているように感じた。

 

【健康一口メモ】(宮野のり子・獣医師「風の道 犬や猫から学ぶ人の生き方」)

 

《食事と生活習慣》

 毎日の食事が血となり肉となり、健康の基盤を作ります。

 生活習慣が病気に負けない体づくりをサポートします。

 手作りの食事でばらと栄養を摂りましょう。 運動や散歩で、太陽の光を浴びるなど、

 自然の中での生活は、人間にも必要です。