令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

9月(癸酉) 12日(己卯 つちのと・う)

和暦 葉月十日 第5734回

(今までどうして気づかなかったのか?今朝、西永福公園のお勤めが終わり、今日の写真はどうしようか?と思った瞬間、砂場の奥に光り輝く百日紅の花が視覚に入った!何年も数mほどに成長した百日紅は3mほどのところにいつも花を咲かせているという固定観念があって、幹の地面に近いところから新しい芽が出て成長して、花を咲かせるまでになっていたとは?「見ても見えず」という「意識しないと存在しない」という量子力学の体験?)

 

【受け皿は出来ているのか】(常岡一郎「中心 No595」)

 

 ある日電話で、こういうことをいう人があった。「私の一生を守るべきことを、一言でよいから教えてください」と言われた。「一言の話で一生を守るほどの言葉を受ける受け皿は出来ていますか」と聞いた。

 

 一言の言葉を受けて一生の宝にすることは尊いことであるけれども、一つの言葉を受け方一つではその場で言葉が死にますよ。例えば、ご馳走されてもこれを受ける自分の方が空腹でなかったら、ご馳走の受け入れ方、味わい方、消化力の準備ができていなかったら、自分の身につきません。ご馳走が無駄になる。

 

 それと同じように、子供の言うことを聞いても、草や木や石を見ても、天地自然の大真理を引き出して味わって、一生の宝にする人もあります。受け皿、生かし方の準備がいかに大切であるかわかります。

 

 「リンゴが木から落ちるのをみてニュートンは引力の学説を立てたようなものです。安心の責任を感じる習慣をつけもっともっと自分を空にする修養することが大切です。そのために時間を作ってゆっくり話し合いましょう」と答えたことがある。

 

 会って話してみれば自分の都合のいいことばかりを求める癖があった。その割合に自ら努力をしようとしない。親・兄弟からも尊敬や信頼や愛情さえを受ける資格もない人であった。本当に働き抜いて、心も晴れ晴れ、心中一点の曇りもなく、身体は寝食を忘れて働き抜いて、すっかりと空っぽ。こんな人こそ梅干しだけのお握りをいただいても、一口一口、涙と共に有難く味わうことが出来る。

 

【海乗の独り言】

 

 「今日の一言は何?」と思いながら、書棚に目を通すと、「中心百巻 第二集 常岡一郎」の厚さ3.5㎝の黒い外箱が訴えてきた。前回の田中澄江さんの「生きることは、驚くためにある」の続きを開いて拝読すると、「もっともっと自分を空にする修養をすることが大切です」との言葉が響いた!

 

 39年前の1985年、四畳半一間に段ボールをテーブルにしての食事をすることから始まった家庭生活、その後、職も住まいも転々としながら、7度目の館が賃貸28年目の今夏に「火事」に巻き込まれて焼け出された。導かれて“いのち”が助かったこと、強制断捨離で「ほぼ空っぽ」になったことで、身も心も軽くなった。

 

 「泊まる部屋がない」という人生初の体験をした。仮住まいで入った部屋は電気と水道が完備されていたものの、寝具はない。テーブルもない。寝袋を三個買ってきて、キャンプ用のマットを三個を購入し、板の間に寝ることになっても、有難かった。三日間の寝袋生活は四日目に近所の方のご厚意で「義母が使っていた寝具でよければ・・・」といただき、布団に寝ることが出来る幸せを噛みしめた。

 

 テーブルが来るまでの二週間、段ボールや衣装ケースをテーブル代わりに使い、板の間に座って食事をとった。もちろん、調理用具もないから、弁当を買ってきていただく日々が続いた。その後、テーブルが来て、椅子が揃い、調理用具が揃って、自炊していただける幸せも体感した。

 

 そして、一か月後に「教室」が復活し、「鑑定」「講座」ができるようになり、半焼した家屋の後片付けも6月末には終わり、新たな気持ちで再スタートがきれた。この間、親族、門下生、傘下特約店、友達等々の多くの方々からの温かなご支援と励ましを幾重にもいただき、ただただ有り難く、感謝、感謝の日々となった。

 

 「受け皿は出来ているのか」の自問をさせていただき、そして「もっともっと自分を空にする」ことの大切さを教えてくださった常岡一郎先生の書籍、この書籍を贈ってくださった同志に心から感謝を捧げたい。「本当にありがとうございます」

 

【健康一口メモ】(宮野のり子・獣医師「風の道 犬や猫から学ぶ人の生き方」)


 即効性のある魔法の薬として賞賛されるステロイド剤は、人間だけでなく犬猫の治療にも使われています。何しろ炎症や腫れ、痛み、アレルギーや原因不明の病気、緊急で重度の火傷でも蜂に刺されたアナフィラキシーショックの状態でもステロイド剤を使うと、一瞬で危機管理ができるのです。それは活性酸素を劇的に抑える抗炎症作用があるからです。消炎鎮痛剤より、さらに血流を止める力、消炎作用が強いのです。