令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

6月(庚午) 28日(癸亥 みずのと・い)

和暦 皐月二十三日 第5658回

(小雨が降る中、近所を一回り。5月半ばまでの風景とは全く違う。美しい花々がにぎわう花壇を過ぎたお宅の垣根から歩道に垂れ下がる水色の花達。「ジャスミンだ!」昔、白いジャスミンの花が玄関脇を覆うほどに繁茂した時のことが懐かしく思い出された)

 

【ありがたい】(狩野誠「ほほえみ読本Ⅰ」)

 

雨降れば感謝し

晴れれば感謝し

人を来れば感謝し

人来たらねど感謝し

罵(ののし)られれば感謝し

賞(ほ)められれば感謝し

病めば感謝し

息が切れれば感謝し

ああ永遠にありがたい

永遠の感謝

 

【海乗の独り言】

 

 救出したモノの中から、「ほほえみ読本Ⅰ」が出てきた!こんな稀有な体験をした後だから、どのお言葉も心に染みる。著者は狩野誠氏。プロフィールをご紹介する。

 

「大正14年東京に生まれる。戦後、信州黒姫山麓に入植。山に棲み、どん底の中で土を耕し、木を彫り、草をたずねる暮らしを続けた。かたわら山の子らの自然・人生教育と野草・薬木を研究普及に努めた。著書に「雑草のうた」「荒野に火を灯せ」「薬になる野菜と野草と」など。平成19年(2007)2月他界」

 

 陸軍中野学校の卒業生だと聞いた。戦後の地獄の中で、信州黒姫山麓に棲んだというプロフィールに「住む」ではなく、「棲む」という字があてられていたことに感動した。人間が住むと書き、動物は棲むと書くなら、当然、「住む」なのに、あえて「棲む」と書いた狩野誠氏の心情が伝わってくる。

 

 大自然の山麓には動物たちが棲んでいる。その仲間たちと共に一緒に共生して生きてきたゆえに、「棲む」を選んだのだろう。動物達と共に、植物達と共に大自然(大宇宙)の懐の中で、尋常ではない艱難忍苦を乗り越えた者たちだけが体得された宇宙観、生命観、人生観がにじみ出たお言葉の一言一句が実に魂に響いてくる。

 

 プラスもマイナスもゼロもすべてが、ただただ有り難くて、感謝にたえないことが、この詩「ありがたい」に込められている。18年前、2006年7月にお痩せになっておられたが、背筋を伸ばされて直立不動で「玄妙茶」の命名の由来をお話しくださった時の映像が浮かんでくる。最後のお仕事を見事に果たされて、天界に戻られたのは半年後の2007年2月であられた。

 

 その魂の込められた精神が子孫に承継され、製造されている「玄妙茶」!クセがなく、美味しく飲める素敵なお茶である。まだ、飲んだことのない方には試飲用のサンプルを提供させていただきたいと思う。お気軽にお声かけてください。(080-1065-5418、meiridou0358@gmail.com)

 

【健康一口メモ】(塩谷信男「自在力」)

 

 その命の本流に沿った健康法が「正心調息法」です。それが酸素という自然(じねん)の養分を体内いっぱいに満たし、宇宙無限力を活用できるほとんど唯一の方法だからです。