令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

6月(庚午) 26日(辛酉 かのと・とり)

和暦 皐月二十一日 第5656回

(百花繚乱の季節である。近所を散策していると、花好きなお宅の庭に季節感あふれる花々が実に美しく咲き乱れている。百合の花々も大きく開花している傍らに大きな蕾が開花の時期を今か今かと待っている。その波動が迫ってくる)

 

【わくわくするような期待感を感じなさい】(アイリーン・キャディ「心の扉を開く」)

 

 ひよこだ卵の殻を破って出てきたとき、蝶がさなぎから脱皮して姿を現してきたとき、それはもう元に戻ることはできませんが、新しいものへの成長が続いていきます。この成長の動きを、毎日、あらゆる瞬間に起きるプロセスにするのです。まわりで起きていることすべてに、ワクワクするような期待感を感じなさい。

 

 いつも目を開いて意思を集中して生きていれば、つまらない時などあるはずがないのです。いつも必ず何かが起きています。すべて起きるままに任せ、その展開を妨げることをせずに、ともに流れていきなさい。これから起きてくることは、皆素晴らしく全体のためになるのです。

 

 人生のあの完璧なリズムを見つけ、最高の自分をそこにつぎ込むです。流れに逆らわず、乗って行くこと。そうすることによってのみ、心と精神の安らぎを見出すことができます。そして、内なる安らぎがあるとき、あなたの心は開き、新しい展開に向かう準備ができるのです。

 

【海乗の独り言】

 

 旧家屋の片付けも後は裏庭の鉢植えのみとなってきた。今朝、不燃ごみに出す鉢と残す鉢を見極めに行った時、十年ほど咲き誇ったアジサイの切り株から新芽が出ている衝撃映像が目に焼き付いた。半焼した家屋の解体が決まっているゆえに、残念ながらも切り捨てねばならなかった。「ごめんなさい。許してね。愛しているよ。ありがとう」と心の中で唱えながら大きな剪定鋏で枝を切った半月前を思い出した。

 

 それにしても、置かれた場所に咲き、大地のエネルギーに支えられ、太陽光線で光合成を行い、大気から二酸化炭素を吸い込み、酸素を大気に放出する葉っぱたちのその生の営みが、動物たち、人間たちの生を下支えしている。本当に感謝しかない。お別れをしなければならない時を迎えて感傷に浸る僕に、何か言いたいような想いの波動を感じた。

 

 「それでも生きていくよ。それだからこそ生きていくんだ」と、草木の柔軟で逞しい生命力を感じさせてもらいながら、「天地に繋がっていれば、大丈夫だよ」との心強いメッセージを受け取った。「新しいものへの成長が続いているから、ワクワクするような期待感を感じなさい」とのアイリーン・キャディのお言葉が心に染みてくる。

 

 今日の干支は「辛酉(かのと・とり)」で、「心を発酵させて、一新する」機運に満ちた日!大和の皇統の始まりである皇紀元年、西洋キリスト文化のスタートとなった西暦元年の干支である。60日に一度めぐるこの時の機運を活かして、“わくわくするような期待感”で心の発酵を促進させて新しい展開に向かう準備を始めたい。

 

【健康一口メモ】(塩谷信男「自在力」)

 

 またウイルス性の病気にも効果を発揮します。国民病になってしまった感のある花粉症や慢性肝炎が治ったという事例をプロローグで紹介しましたが、病院ではこうしたウイルス性の病気の治療薬として即効性のある抗生物質を投与するケースが多いようです。

 

 しかし、どんなに効力のある抗生物質を使っても、細菌やウイルスを100%殺すことができません。わずかだがそれらは生き残ってしまいます。それでは生き残ったウイルスを完全に引導を渡すものは何か。結局それは、生体自身が本来的に備えている防御機能の働きを待つしかありません・それが作用しなければいくら進んだ治療法といえども治すことはできないのです。