令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

6月(庚午) 19日(甲寅 きのえ・とら)

和暦 皐月十四日 第5649回

(今週からプレオープンした新「サロン」の玄関には幾種類の紫陽花が花瓶におさめられて、ゲストたちを迎えてくれている。)

 

【 いのち 】(延原大川「ほほえみ読本Ⅱ」)

 

太陽も地球も大氣も自分の所有物ではない。

それは誰でも知っている。

しかし、命を天のものだと思っているものは少ない。

命だけは自分のものだと思い込んでいる。

しかし、命がもし自分の所有物ならば、自分の自由になるはずであるが、

この命ばかりは自分でままにならぬところをみると、

自分のものではなくて、やはり、天のものであることは分かってくる。

 

【海乗の独り言】

 

 昨日、大学の同窓の友人から連絡が入った。共通の恩師の訃報だった。ここ10年はお会いすることはなかったが、若い頃にお世話になり、ご縁をいただいたことが人生の岐路に立った時に導かれたことが懐かしく思い出される。

 

 最後にお目にかかった時には伴侶(奥様)の健康面を気遣っておられたが、奥様を置いて旅立たれてしまった。影響力のある実力者であり、人格者であったが、「いのち」ばかりは自分でどうにもならない。

 

 今朝、「ほほえみ読本Ⅱ」を開くと、この「いのち」の詩がいやに心に染みた。どのタイミングで、どの境遇でこの詩を拝読するかで、理解やメッセージが異なるものである。今回の「事故」のタイミングが少しでもずれていたらと思うと、本当に「ただただありがたい」という思いが湧いてくる。

 

 昨日、粗大ごみを全室から出していただいたが、今朝、その多さに唖然とし、建物の中をチェックして回った際に、天井裏のむき出しになった焼け焦げた梁を見上げては、本当に紙一重の「九死に一生を得る」ような事故だったとの認識を新たにさせられ、“その生かされた「いのち」をその「使命」に生ききること、その覚悟と決意を新たにさせてください”との祈りをささげた。

 

 昨日、門下生から「諏訪大社」のお守りをいただいたが、先月帰省された際に立ち寄られて祈りをささげられたタイミングをお聞きして驚いた。なんと5月14日の午前中だった。その夕刻に運命の「事故」が起きている。「多くのソウルメイトたちの愛と祈りに支えられて、今、ここに命を生きている」こと、愛されている、導かれていることが本当にありがたくて感謝にたえない。

 

【健康一口メモ】(塩谷信男「自在力」)

 

 人間の体の仕組みや働きは宇宙原理をなぞっている。「部分は全体を反映している」ともいえましょう。最新の科学や医学をもってしても、まだ人体の構造や機能は謎だらけです。一例を挙げればプラス思考ホルモンとして話題になったベータエンドルフィンをはじめとする脳内ホルモンの存在も働きも、まだその研究は端緒についたばかりなのです。

 

 それほど人体複雑に出来ている近代科学の「知」は到底解けないほど巧妙な働きをしている。なぜ人体にそのように深淵にして玄妙な営みが可能なのかといえば、それが宇宙原理のミニチュアとして創造されているからです。人体の複雑さは宇宙の複雑さと同じなのです。

 

注)6月5日からの和暦の表記が一日早まって記載されていました。お詫びして訂正します。